予想通り続編のアップが遅くなってしまいましたが、よろしければその前のスタッフ日記もご覧ください。
さて、「ブラジルでパスをもらう・・・」という前に、当たり前ですが、まずは試合や遊びのゲームに出ることが必要です。
都会では少なくなったストリートサッカーの場合、仲間に入る(入れてもらう)度胸が必要でしょうが、ほとんどのブラジルの人は、にこやかに入れてくれると思います(入ってからはいろいろな意味で相当大変…)。
次に、週末に必ずと言っていいほど行われている、草サッカーレベルの試合(公式戦でなくても相当レベルが高いのでご注意を!)に参加する場合、お友達(アミーゴ)の紹介で入るといいでしょう。
この紹介された先で活躍すれば、その友達が友達を呼び、また別なチーム、機会にどんどん誘ってくれます。活躍できなかった逆のパターンは、ご想像にお任せ…。
そして、やっと本題に入り、ブラジル人からパスをもらうその秘策とは「郷に入れば郷に従え作戦!」なのです!!(長々と説明した割にはかなり安易な答え??)
前回も概要を書きましたが、ブラジル人の気質、サッカー観を逆手に取り、ここは最初の1プレーでいきなり活躍してしまうのです!
もちろん、そこで一番望ましいのはゴールです! だからといって、相手を崩さない(空気を読まない)強ロングシュートは決まっても盛り上がらないことが多いです(もちろん公式戦は別)。
ストリートサッカーの場合は、相手をおちょくるようなお洒落なゴールが望ましいでしょう。ですが、草サッカーの場合でも勝負のかかった試合もありますので、ここは日本人の得意?なチームの中で今自分が何を求められているかを読むことも必要です。
また、アシストパスは思ったほど評価されませんが、完全に崩したお洒落なアシストは別です。自分で得点を決められたのに、GKやDFをこれでもかとおちょくるようなアシストが好まれます。これで、得点を取った選手はリターンパスをくれる仲間となります。
得点もアシストも難しい場合は、味方も相手もうなるようなプレー、華麗なドリブルにかけましょう! これは当然のごとく、調子に乗ってボールを取られたら一貫の終わり…というプレッシャーも伴いますので、強いハートが必要になります。ポジション的に難しい場合、まずは自分のところでボールを失わないことに集中しましょう。
上記のようなパターンで周りに上手く認められた時には、パスも回ってくるようになってきます。ここで、感の鋭い方は「そんなこと言っても、活躍する前の1回目のボールはどうやってもらうんだー…」と、お思いでしょう。
ここで根本に戻って、パス(ボール)は待っていてももらえません。問題は、活躍するにも最初にボールがなければ始まらないのです。
よってここは相手からボールを奪う! もしくは、ルーズボールを気合で奪う! スローインからいい動きでなんとかもらう…などが挙げられます。
このように、ブラジルでは自分からプレーで積極的に主張し、しかも活躍しなければ、ボールもチャンスも回ってきません。なので、ブラジルで良く聞く日本人にはパスは回ってこないと言うのは、見方を変えれば世界からみると控えめな日本人(しかも活躍はしないだろう)には、パスは簡単には回ってこないと考えることもできます。
このようなことからも国民性、文化、習慣などもサッカーに影響していると言えるのかもしれません。それにまつわるエピソードは…と、今回も長くなってしまったので、これはまた後ほど。 | |