今年度の活動も、終わりを迎えようとしています。
今回は3年生への贈る言葉とともに、2018年度のSSSサクセスU15の活動をふり返ってみたいと思います。
今シーズンも、チームのテーマは「躍動感」でした。「仲間のために、目標のために、自分を創り、表現する!」。その中、君たちが掲げたチームの目標は、「カブスにエントリーしている3チームの昇格/クラブユース選手権では、インターシティカップ出場/全道フットサル選手権では全道大会出場」。
コーチは、目標達成のために、君たちが「躍動感」というテーマに真剣に向かうことが不可欠であると感じました。3年生は、昨年度まで自分たちに自信がなく、まわりに無関心・・・個人としても、チームとしても、向上心を表現できない・・・という感じでした。「このままでは、3チーム昇格どころか、降格だぞ」と、何度も声を掛け続けました。その時は危機感しかありませんでした。
しかし、危機感が徐々に期待感へと変わっていったのは、いつからでしょうか・・・。危機感を受け入れ、サッカーに対して、自分に対して、真っすぐに向き合う選手が増えていきました。仲間に強く働きかける選手が増えていきました。その仲間の声を受け入れようとする選手が増えていきました。その前向きな姿から、コーチが君たちに教わったこと、それは「人って、どんどん変われるんだ!」ということです。
「人が変わる」というのは、簡単なことではありません。弱い自分を受け入れ、高い意識と強い意志が必要です。以前から「勝ちたい」「うまくなりたい」「強くなりたい」と言っていた君たち。しかし、それはかっこいい言葉を使っているだけで、「絶対に勝つんだ」「絶対にうまくなるんだ」「絶対に強くなるんだ」という強い意志から生まれる行動や態度には結び付いていませんでした。
そういった行動や態度が、目に見えるようになってきてから、危機感は期待感へと変化していきました。一人ひとりの意識とチームの空気感が変わってくると、自然と成長するサッカーの技術。トレーニングの細かな所にも、成長のきっかけを見出し、考えて取り組む選手が増えました。そして、それを自分たちの主体的なミーティングで、仲間や後輩たちに伝えてくれました。チームは、目に見えて成長していきました。
勝つ経験が少なかった君たち。公式戦で、勝利する経験が、自分たちへの期待感だけでなく、自信へと変わっていきました。公式戦の緊張感の中、自分たちが積み上げてきたものを表現することは、難しかったはずです。勝ったり、負けたり・・・。成功したり、失敗したり・・・。チームとしての心の土台ができてきてはいたものの、公式戦は、様々なプレッシャーに巻き込まれ、思うような結果がでないこともありました。その度に、前を向いて、より意識の高いトレーニングを追求していった君たちを誇りに思います。その成果を公式戦で発揮できるようになったことは、素晴らしいことです。
結果として、君たちが掲げた目標は達成することができませんでした。しかし、今年度の大きな成長は、一人ひとりの自信となったはずです。その成長や自信は、高校年代、そして将来の君たちの人生をサクセス(成功)に導いてくれることでしょう。そして、その成長した君たちの存在は、間近で見ていた後輩たちの心を震わせたはずです。チームに、素晴らしい文化を与えてくれました。「人は、変われる」のですね。コーチにそれを伝えてくれ、たくさんの感動を与えてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。ほんとうにありがとう! そして卒業、おめでとう!
後輩たちよ。「人って、変われる!」。変わるために、もっと、もがいてほしい! 「何とかなるさ」という空気感がいっぱいの1・2年生。サッカーをするのは、自分たちです。だれも、なにも、与えてくれないよ。3年生のように、自分を変えるのです。信じています! | |