最近、小学生を対象としているSSSサッカークリニックの指導現場に立つことがあり、今回はその時の(忘れたい)出来事です。
こちらの個のスキルアップを目指すクリニックコースでは、水曜日と土曜日にSSSホーム施設で開催しており、SSS以外のチームの子も入会・参加可能となっております。残り数名の参加は可能ですので、ご希望の方はSSS事務局にお問い合わせください。
さて、その日は4年生から6年生の子を対象に1対1やフィニッシュにつながるトレーニングを中心に行いました。練習の最後に、屋外人工芝でフットサル形式のゲームを行ったのですが、途中から私も急きょゲームに入ることとなりました。
指導者の「あるある話」だと思いますが、急なデモンストレーションや、準備不足でのゲームへの参加は、けがの危険性も高いです。ベテランの私は、周りに迷惑が及ぶようなけがだけはしてはならないと、慎重に入りました。
しかし、高学年の子ともなると、ピュンピュンとした素早い動きに押されはじめます。加えて途中から天気雨が降り出し、人工芝が大粒の雨であっという間に濡れました。経験のある方もいるかもしれませんが、濡れた芝の時は、芝用ではないフットサルシューズは信じられない程に滑ります。私は「そろり、そろり」と何とかごまかしながらプレーを続けました。
試合は味方チームの子どもたちの奮闘もあり、試合終盤に同点と白熱した展開に。そして残り時間わずかで、相手チームの子がスピードに乗って(守備力の低い)私を抜きにかかってきます。慌てた私は急な動きで「ズルー」と足がすべり大股に広がったところ、見事な股抜きを食らい決勝点を献上。
その瞬間、子どもたちからは「コーチぃー・・・」と悲しげな視線が注がれ、コーチとしてわずかに残っていた威厳とプレーヤーとしての信頼を一気に失う結果になりました(終了のホイッスルも「ピーヒョロロー・・・」とピッチに寂しく鳴り響きました)。
全く説得力はありませんが、プレーヤーも指導者の皆さんもしっかりとした準備を忘れずに試合に臨んでください。 | |