夏休み中に、静岡県御殿場市で行われた「第38回全日本少年サッカー大会」に参加してきました。札幌予選から北海道大会の決勝まで、たくさんの強豪チームの胸を借り、伯仲したゲームが続き、成長しながら勝ち抜いて辿り着いた全国大会でした。
北海道419チームの代表として臨んだ全国大会でしたが、結果は一次リーグ2敗1分けの3位で、上位トーナメントには進出することができませんでした。セレッソ大阪や栃木SCというJ下部チームと、チビリンピック全国準優勝のBUDDY・FC(福岡)と同じグループで、予選リーグでありながら、全国のファーストランクのチームと対戦できたことは、SSSにとって、大変貴重な財産となりました。
その中でも、今大会で優勝したセレッソ大阪U12との対戦は、学ぶべきところが大変多い試合でした。スコアは0対6。個人の技術、戦術理解、走力、スピード、メンタル・・・どれもすべてセレッソ大阪の選手の方が、SSSの選手よりも上でした。1本のパスを見てもスピード、コースなど、とても質が高く、苦しめられました。
すばやい展開に対応しようと、SSSの選手たちも必死に足を運びますが、セレッソの選手たちは、SSS守備のズレを見逃しませんでした。さらにボールの持ち方がすばらしいので、SSSのカバーの選手のステップまで見透かされ、パスorドリブルのアグレッシブな判断ができていました。
6失点のパターンが多様だったことからも、セレッソの選手たちの能力の高さを痛感させられました。個の能力が高い上に、チームとしての強さも感じました。点差がついても、最後まで走り切るメンタル。ベンチにいる選手たちの応援やコーチングの声。きれいに並べられたボトルや整頓されたジャージが置いてあるベンチ。オフ・ザ・ピッチも含めた様々な面で、勉強になることばかりでした。
SSSの選手たちも下を向かずに40分間全力で戦いました。最後まで諦めずに、何とかして1点を取ろうと声を掛け合って戦い、随所にSSSらしい攻撃をすることができました。アバウトなジャッジのプレーは、すべて相手ボールになってしまう中で、マイボールを大切にすることの重要性も、ゲームの中で強く感じたようでした。1対1の駆け引きやコンタクトスキルなども、ゲーム中に刺激され、自分を成長させようとする選手が多かったことも、すばらしかったです。最後まで全力を尽くすメンタルがあったからこそ、わずか40分間で大きく成長できたのではないかと思います。
また、SSSのベンチの選手たちも、ピッチ内の選手と同じ緊張感で戦っていました。メンバー全員で、コーチングし合ったり、アイディアを出し合う姿は、JFAの方々にも高く評価されていました(JFA―TV「自立した選手を育てるためのコーチング」)。さらには、全国大会に帯同できなかった選手が作ってくれた応援メッセージ付きのうちわをいつもベンチに置き、円陣の中央に輝かせた君たちの熱い気持ちは、コーチはうれしくてたまりませんでした。
悔しさは、人をつよくし、人を成長させます。前回、チビリン予選が終わった後の日記で書かせてもらいました。あれから、大きく成長した君たち。悔しさの方向性を間違わず、自分やチームの課題を明確にしてチャレンジを重ね、一つ一つ積み上げをしてきた君たちを誇りに思います。そんな君たちが、また新しい悔しさを経験しました。コーチは、これはすばらしいことだと思っています。悔しさを力に変える方法を知っている君たちが、新しい悔しさを経験できたのですから。今の自分に満足せず、いつもセレッソ大阪U12とのゲームの刺激と悔しさを忘れずにすすんでいこう!(自分だけの経験とせず、仲間に伝えて共有しよう)そしてチーム全員でもっともっと力をつけるぞ!!
最後になりましたが、今回の遠征にあたり、会場まで足を運んで応援してくださった保護者の方々をはじめ、OBの皆様、数々のご支援をいただいた皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 | |