10月11日から13日に、北見市で行われた「第12回JA全農杯チビリンピック小学生8人制大会北海道予選」に参加してきました。札幌予選も含め、どの試合も、苦しく難しい試合の連続でした。毎試合、しっかりと課題をもって試合に臨み、1つ1つ積み重ねをしながら、勝ち進むことができました。結果は、6年ぶりの優勝という形で、終えることができました。
決勝戦は、同じ市内でいつも胸を借りているコンサドーレ札幌U12との試合でした。札幌予選での一戦は0対1で敗れおり、点差以上の力の差を感じたゲームでした。選手たちは、あのゲームで明確になった課題を意識して、日々トレーニングに励んできました。
攻撃面では、今まで何となくポジションを取り、何となくボールを受けて、誤魔化してきた悪い習慣を取り払い、しっかりと周りを観て、きちんとした自分の意思をもって、ポジションを取り、よいタイミングでボールを受けることをトレーニングしました。守備面でも、流れの中で、しっかりと自分の考えをもち、仲間と伝え合ってポジションを取り、ボールを奪うことを意識しするなど、攻守における基本的なポジショニングの徹底をしてきました。
共通して言えることは、「1、自分の考えや意思をもつこと」、「2、仲間に伝えたり、実践したりする表現力」ということでした。少しずつ改善されていきましたが、僅差のハイプレッシャーなゲームや流れの悪い時間帯では、まだまだ、人任せなプレーや無責任なプレーが相次いでいました。
決勝戦では、PK戦の末、勝つことはできましたが、ゲームの中ではコンサドーレにボールを支配され、トレーニングしてきたことが発揮できない時間帯が続きました。それでも、無失点で試合を終えることができたのは、ギリギリのところで気持ちを出して、体を張って守備ができたからです。その集中力は評価できますが、守備のポジショニングやプライオリティを意識した守備は、まだまだ足りなかったと感じています。さらに奪ったボールを意図的に動かしてフィニッシュまで行くために、よいポジションを取って、ボールを受けることもできていませんでした。
頭ではわかっていることや、普段はできることができなくなるのは、すべてメンタルの問題だと思います。気持ちだけ熱くなり、ボールだけ見ていて、考えることができず、自分の意思をもてなかったり、いいプレーができずに落ち込んだり、緊張しすぎて慌ててしまったり・・・まだまだよわさを感じました。自分で自分の心をコントロールして、自分が一番いいパフォーマンスができる状態を自分でつくりだせるたくましいハートをもった選手になってほしいと思いました。
札幌予選が終わってから、自分たちの課題を意識してがんばってきた成果と課題がはっきりと表れた全道大会。課題に向かって、みんなで必死になってがんばってきたから「優勝」という形で終わることができました。5月の全国大会という目標にしてきたステージをつかみ取ったことは自信にしていいと思います。黙々とトレーニングに励むみんなのひた向きさは、君たちのストロングポイントです。でも、与えられたことをただ坦々とこなし、汗を流しているだけでは、今後の成長は期待できません。自分で考え、判断し、一番いいと思うこと・正しいと感じたことに一生懸命チャレンジし、仲間に広めていく選手が増えてくることを期待しています。
そして、全道大会に出発する前日のトレーニングの最後に、先輩たちの声かけで遠征に帯同できない仲間たちも含め、先輩たちが一緒につくってくれた気持ちのこもった円陣・・・。君たちのこころに熱いエネルギーを注入してくれたに違いありません。また、全道大会中に毎日送られてくる応援メール、優勝後に送られてきた激励の動画。君たちのナイスプレー1つ1つ、君たちの勝利1つ1つをまるで自分たちのことのように感情を表現してくれる先輩たちをもてたことを誇りに思ってください。人と人がつながることのすばらしさや仲間を思う心の大切さ・・・先輩たちは君たちを応援しつつ、大事なことを教えてくれました。だから、君たちはもっともっとつよくならなくては! 期待されているのだから! これからは、さらに自分に厳しくトレーニングしていこう!!
最後になりましたが、今回の遠征にかかわり、会場まで足を運んで応援してくださった保護者の方々をはじめ、数々のご支援をいただいた皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 | |