10月にチビリンピック全道大会が、中標津で行われました。来年のゴールデンウィークに横浜で行われる全国大会をめざして、札幌予選が終わってから、様々な課題を修正しながら、トレーニングに励んできました。
今の5年生の最も大きな課題は、ミーティングなどで、仲間やコーチと話し合ったことをピッチでチャレンジすることを忘れてしまうということでした。それは、サッカー選手としてのピッチ内での表現力にもつながる大きな問題です。「自分たちの課題は何なのか」、「今、チームはどういう状況なのか」、「相手はどんなことを狙っているのか」・・・ゲーム中に選手として感じ、考えて取り組んでほしいということです。
考えながらゲームを経験することが、成長につながります。今回は、札幌予選から全道大会へとゲームを繰り返し、どんどんチームが成長していった大会だったと思います。
言い換えると、自分たちの最も大きな課題を強く意識しながら、サッカーをすることができたということです。サッカーがうまくなるために、そしてチームを強くするために必要なことを1つ学べたのではないだろうか。これは、大変貴重なことで、財産になります。
全道大会では、決勝まで進出しましたが、残念ながら負けてしまいました。全国大会まであと一歩でした。すごく悔しかったに違いありません。コーチも悔しかったです。この悔しいという気持ちは、人をつよくし、人を成長させます。
でも、勘違いしないように・・・。悔しいと感じただけで、つよく成長するわけではありません。まず、悔しさの方向性。今回の敗戦を誰かのせいや、何かのせいにせず、自分自身に向けよう。まわりのせいにするのは、サッカーがうまくなるため、そして1人の人間としてつよく、やさしくなるためには、邪魔なもので、逃げ道でしかありません。1つ1つのプレーを思い出し、自分の力不足、チームとしての力不足を悔しがろう。
そして、次に前を向くこと。自分たちの力不足をダイレクトに感じることができたら、自分の中にはっきりとした課題が生まれるはずです。その課題と真面目に向き合い、この冬の間にトレーニングをして、チャレンジし続けよう。その課題が、メンタルやフィジカル面であるならば、トレーニングだけでなく、オフ・ザ・ピッチ、つまり普段の生活の中で鍛えよう。課題を意識しながら、過ごすことができるようになってきた君たちなら、きっとできる。
今年度の5年生は、仲間を大切にできるメンバーが多いのが、大きなストロングポイントです。チビリンピックとトラック協会杯に分かれて大会に参加しましたが、お互いを尊重し大切にしていました。学年のメンバーが1つになっているチームは、厳しいゲームを自分たちのものにできるようになります。これからも自分たちのいいところを忘れないようにしよう。
あの時の悔しさは、忘れられない。でも、単なる思い出にしてはいけない。悔しさを力にしよう! チームとしての目標は決まっている。言葉にする必要はない。自分たちがもっとつよくなろう!一緒に戦おう!!
最後になりましたが、遠く中標津まで、応援に来てくださった皆様、数々のご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
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