10月10日(土)から12日(月)に恵庭市で、第39回全日本少年サッカー大会北海道大会が行われました。SSSは札幌予選を勝ち抜き、今大会に参加することとなりました。
すべてのサッカー少年少女が憧れる全国大会。SSSの選手たちも4月から、この大会への思いは大きかったと思います。昨年度、一学年上の先輩たちが全国大会に出場していることや、5月に参加したチビリンピックの全国大会での悔しい経験が、今大会への思いをさらに大きくしたのだろうと思います。
長期のリーグ戦を経て、自分たちの課題を明確にし、トレーニングに励んできました。技術・グループ戦術を何度も見直し、それがゲームや大会で発揮できるよう、チャレンジし続けてきました。うまくいかないことの連続でした。トレーニングでできることが、大会でできない・・・。緊張感あふれる大会で、SSSらしい躍動感のあるプレーをするために必要なタフなメンタルを身に付けることができるように、ミーティングを繰り返してきました。
今大会に入ってからも、1・2回戦は、相手の強い思いがあふれるプレーに受け身になり、今まで積み上げてきた力を発揮することはできませんでした。しかし、勝負どころでは、随所に楽しいアイディアのあるプレーを魅せ、辛うじて、勝利することができました。この大会に賭ける思いは、どのチームも大変大きいというのを実感させられた2日間でした。自分たちの目標に、本気になって、突き進む強いメンタルが求められる大会であると再認識させられました。
そして、迎えた最終日。準決勝の相手は、室蘭大沢FC U12。技術的に優れ、戦う気持ちの強い選手が揃い、何よりチームとして一体感が感じられるチームでした。しかし、立ち上がりからSSSの選手は、自分たちの判断で積極的にプレーし、ミスはあるもののピッチ内で躍動していました。その結果、全員が出場し、5対1で勝利。
決勝の相手は、強豪のコンサドーレ札幌U12。夏の全道大会でSSSは、ベスト8で対戦し、PK戦の末敗戦。その後、コンサドーレは全道優勝を飾っていました。全国大会出場の目標と夏の悔しさが重なり合い、試合前のチームの空気は、最高潮!さらには、ベンチ入りできない仲間や中学生もその輪に加わってくれ、チーム、そしてクラブとしての強い絆が、選手たちに大きな勇気を与えてくれました。
試合では、キックオフ直後から高い集中力を見せる選手たち。ハイプレッシャーの中でも、ゴールをめざして、攻撃的にボールポゼッションをしようとする選手が多かったです。トレーニングしてきた、ワンタッチプレーも選べる準備を連続でする選手が多く、フィニッシュも落ち着いていました。攻撃的なチャレンジの結果、ボールを失う場面も多々ありましたが、攻撃から守備への切り替えの速さ、1対1の守備の判断が研ぎ澄まされていました。1年前とは比べものにならないほど、ピッチ内で会話があり、自分たちでコーチングし合う場面は、チームとしての成長とたくましさを感じました。結果は、3対2で勝利。全道優勝とともに全国大会出場の切符を獲得できました。
選手たちは、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチのどちらでも「チームのために何ができるか」を本気で考え、自己表現していました。1人1人の思いの強さと、チームとしての太く強いつながりが、今大会の結果に表れたと思っています。
12月の全国大会に向けては、課題も見つかりました。1.ハイプレッシャーの中でも、ボールを失わずにゴールへと進むために必要な技術やオフ・ザ・ボールの動きの質。2.仲間のかかわりを意識した仕掛けと連続したかかわり。3.チームとしてのより速い守備の決断力。4.1対1の守備力。5.フルタイム、ハードワークできるフィジカル。そして、1から5までの課題に本気で向き合ってトレーニングする中、鍛え上げられるであろうタフなメンタル。メンタル面の強化は、オフ・ザ・ピッチ、つまり日常生活の過ごし方が、大きなカギを握っています。みんなで声を掛け合って、課題を克服していこう!
君たちが掲げている目標は、ここで終わりではないはず。確かに1つの大きなヤマは、みんなの力で乗り越えました。しかし、目標に向かって本気なら、ここで歩みを止めてはいけません。みんなで前に進もう!!目標は1つ!!
最後になりましたが、今大会も多くの方々に会場まで足を運んでいただき、あたたかい応援を感じることができました。選手たちは、大きな勇気をもらいプレーすることができました。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました! | |