前回のスタッフ日記「純粋な子供たちに感心…の巻」で、子供たちの行動に自らも勉強させられましたが、今回は、大の大人が純粋な幼稚園児に翻弄されてしまったエピソードをご紹介します。
それは、昨年のある晴れた日のできごとでした。いつも通りのサクセスコースの練習で、まだサッカーに打ち込みきれない様子の幼稚園児から、いきなり「コーチ! ぼくエースになる!」と、うれしい発言がありました。
しかし、ここはいろいろな経験を積んだ大の大人として「エースって、優勝した日本ハムのピッチャーでエースじゃないだろうなー?」と、思わず(意地悪く)聞き返しました。
するとその子は「ちがーう!」と、真剣な表情。『これは、もしやドイツワールドカップの影響でサッカーに目覚めたか?』と、内心期待しながらも、私は焦りません。
純粋な子供たちとは違い、数々の修羅場を潜り抜けて来た経験から「あー、高校野球で大活躍した駒大苫小牧のエースかなー?」と、幼稚園児に揺さぶりをかけます。
しかし、ここでも「ちがーう!!」と、ますます真剣な表情。『おっ! これは、ついにサッカーに目覚めたのか! 偉いぞー!!』と、思いながら「そうか! 君はサッカーのエースになりたいんだなー!」と、満面の笑みで聞いた時です!!!
すると、その子は「ううん。ちがーう。僕ね、ウルトラマンエースになりたいの!」と、満面の笑顔返し攻撃。
その瞬間私は「お、おぉーい…」と、小声でつっこむことしかできず、私のコーチ人生は、音を立てて崩れていきましたとさ…。おしまい。。。
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