現在は主に社会人部門、総合スポーツ部門の指導現場を担当しているのですが、時には小学生の通常練習に顔を出すこともあります。
その日はサクセスコースの子たち(中学年)の練習を担当したのですが、なかなか深い質問を受けましたのでご紹介します。
いつもの練習内容と大きくは違っていなかったとは思いますが、主にボールコントロールから、1対1、2対2、3対3、最後は4対4と、スモールゲームを中心に行いました。
するとある子から「これって、遊び? ゲーム? 本当の試合?」と、澄んだ瞳で質問されました(心の中では池上〇さん風に「良い質問ですねー!」と返していましたが、脳内シミュレーションでもすべっていたのでやめました)。その子の中ではサッカーのプレーでは「遊び」、「ゲーム」、「試合」と別れているのかもしれません。
逆に考えると、かなり激しく動いていた各種のスモールゲームで、自然と遊びやゲーム感覚でプレー出来ていた可能性もあります。
ちなみにサッカーを経験されていた方は分かると思いますが、1対1、2対2、3対3、4対4を次々に行うと年代によってはかなりの強度になり、その中で楽しめるのは素晴らしい感覚と体力です。
そして先ほどの話ですが、たくさん行ったスモールゲームでその子もいきいきとプレーしていたので、おそらく遊びやゲーム感覚の楽しさを感じていたのでしょう。そもそもサッカーは楽しいはずですから、本格的な試合(公式戦)でも、プレッシャーに負けない遊び心のあるプレーや、楽しいゲーム感覚のプレーを発揮出来る選手になってくれればいいなと思っています。
その為には、試合で通用する圧倒的なスキルを身に付けることが必要ですし、うまくなればさらに楽しくなってきます。そして楽しんでプレー・練習出来ればさらにうまくなり、また楽しくなる→うまくなる→さらに楽しいのサイクルが理想です。自分でトレーニングする際も「練習の為の練習(練習はうまい)」ではなく、試合の為の練習(思い通りのプレーで活躍出来る!)にしていきましょう。
ちなみに、遊び心あるプレーを出すのは試合展開にもよります。もちろん負けている時や、自陣のゴール前では不必要。または大量リードしている時も相手にリスペクトが無いと捉えられます。試合展開、時間、場所なども考えて賢くプレーしましょうね(実体験ですが、「また抜き」一つでもブラジルでは日本では考えられないスーパーファールを食らいます)。 | |