みなさん今年2回目となるマリーニョの登場です(笑)。今回は、ブラジルから名門のサンパウロFC(U?16)が来日するということで、私もSSSのブラジル交流会に参加しました。当日は、サンパウロのメンバーやスタッフたちと一緒に各年代で交流試合を中心に行いました。私自身も元気な子供たちと多くの試合ができで、本当に楽しかったです。
その中で、日本のみなさまも驚いたかも知れませんが、私がまず驚いたのは、サンパウロメンバーの体格の良さです。これは、サンパウロがセレクション(入団テスト)の中で、DFの選手を選考する際には、体格を基準にしているそうなのです。
これはプロを育成するクラブとしてはしょうがない部分かもしれませんが、私としてはサッカーは体格で決まるものではないと思っています。上手い選手は体格だけを生かしてプレーしないので、プレースピードや、判断のスピード、そしてテクニックに優れることが多いと思います。ですから、日本のプレーヤーも、体格差をハンディと思わずに、それ以外の部分や特長を伸ばして勝負してほしいなと思っています。
ですので、前にも似たようなことを言ったかもしれませんが、できる子はどんどん上の学年に入れてプレーさせて欲しいと思います。そうすることによって、同じ学年のグループでできていたプレーが、上の学年のグループでは体格の違いでできないこともあって、子供たちはいろんな工夫をし、それを自分の感覚として体で覚えるようになります。
私も、少年時代に自分の試合が終って帰ろうとした時に、隣のコートでプレーしていた、上の学年のグループに「お前、良いプレーしていたからこっちに入っていいぞ」と、言われた時は、プレーを認められてうれしかった気持ちと、上のグループでの厳しさや、どんなプレーで工夫をしたかも覚えています。
多年代が通うクラブチームは、このような環境を整備し易いと思いますし、クラブチームではなくとも、地域で連携を図れば、多年代でプレーする環境も可能になると思います。
最後になりますが、今回来日したサンパウロのスタッフは、サッカー対して、本当に真面目で、指導法に対しても熱く語ってくれるスタッフばかりでした。まぁ私を含めて、ブラジル人はみんなそうともいえますけどね(笑)。
※今回の内容は「北のサッカーアンビシャス(9月号)」でも掲載される予定です。 | |