スタッフ日記


山瀬 幸宏

今の内にパーフェクトスキルを! フィジカルはユースでも・・・
 こんにちは!山瀬です。今回は、私が見てきた選手とSSSの指導について書かせて頂きます。

 前回の1対1の話の続きになるのですが、小学生ぐらいの年代だとスピードや体の大きさだけで行けてしまう事はよくあると思います。

 岩越校長を始め、SSSでは子どもたちに特に「今、フィジカル、スピードだけで抜けていても、それだけではそのうち抜けなくなる! 今の内に徹底して技術を磨け!」と、将来を見据えての指導が基本にあります。その中で、ドリブルの緩急の変化、キレの出し方、ボールの持ち方、仕掛けるタイミングなどを今の内に身に付けられるよう、私も同じような意識で指導にあたっています。

 というのも実際に私自身のプロ生活と、引退するまでの長いサッカー人生の中でもったいない選手を何人も見てきたからです(これは、他の育成年代の指導者も同じように感じているのではないでしょうか?)。

 過去を振り返ると、私が小学生の時(ちなみに私は幼稚園、小学校、中学校通じてSSSです)、背が大きくて横幅も太くパワーでゴリゴリ行くフォワードがいたのですが、小学生の時は相手DFも止める事ができず本当によく点を取っていました。しかし、中学生となり、周りの選手と体格の差がなくなってくるとほとんど何もできなくなり、試合からも遠ざかっていったのを覚えています。

 また、とても足の速い選手で、小学生まではサイドの突破などで活躍していたのですが、この選手も同じ理由で中学生年代ではあまり活躍していなかった記憶があります。

 高校年代となると、私は横浜Fマリノスのユースにいたのですがジュニアユースの三つの支部から選抜された選手が約15名程度と、その他一般のセレクションで200名程度から絞られた、わずか2名だったのですが、このセレクションから来た選手も前に書いた選手たちと同じようでした。
  
 身長は180cm以上、がっしりしていてパワーもあり、スピードもあり、ロングランをしてもトップクラスの成績で体力もありましたが、足元のうまさがありませんでした。

 結局、マリノスジュニアユース育ちの170cmもいかない足元のしっかりした選手からずっとポジションを奪うことはなかったです。あの選手に足元のうまさやボールタッチのうまさがあったらなぁと私も何度思ったことか(周囲の評価も同じでした)。

 本人も技術面の練習をしていたと思うのですが高校生というのが響いたのかあまり大きな変化(技術面の成長)は出来なかったと思います。

 これもほんの一例だとは思いますが、いわゆるゴールデンエイジという年代でいかに技術面を大切し、早い段階で確かな技術を身につけられるかが大事になってくると思います。

 また、現在、体力がない、フィジカルに自信がないという人も心配しないでください、今の内に試合で生きるスキルを徹底的に身に付けましょう!(高校では嫌になるほど、フィジカルを鍛えると思いますので、安心してください?)。私もフィジカルの日が本当に嫌で、休むほどでもない怪我を理由に回避してしまったような遠い記憶もあったり、なかったり・・・。
 

2018/02/12

 

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山瀬 幸宏

『山瀬的(思い出の・・・)コーチ紹介その12』
 こんにちは!山瀬です。今回は久しぶりになるでしょうか、私が少年時代にお世話になったコーチ紹介という形で日記を書かせて頂きたいと思います! 

 ですが、今はもうSSSスタッフではないので、T.Tさんとします。知っている方は相当マニアックな方かもしれません?(現在はおそらく40歳半ばか、50歳手前ぐらいだと思います。元気なのでしょうか)

 もちろん私の幼少時なので、当時のT.Tさんは若くて、小さい時から結構長いこと指導してもらったと思います。よく記憶に残っているのが米里グラウンドでのT.Tさんと “1対1”をした事です。遠い記憶ではとりあえず“1対1”好きなコーチで、よく勝負したのを覚えています。

 隙を見つけては「よっしゃ!1対1や!」といって勝負をしかけてきます!! もちろん相手は大人なので私が負けるのですが、6年生や中学生になると結構勝っていたと思います。私も1対1には自信があったので「よっしゃ!1対1や!」→勝負→T.Tさん負ける→「もう1回やー」という事もよくありました。

 小さい頃に自分より強い年上の人にこうやって勝負してもらえていたという事は、今思うと非常に自分のためになっていたのかなと思います。当時はただ遊んでいるだけみたいな感覚だったかもしれませんが(これもSSSらしいですよね)、格上と勝負できるという事は勉強になります。

 もちろん大人にスピードや体(フィジカル)では勝てません。同学年ぐらいの選手とやるとスピード勝てていたとしてもレベルがあがってくると、今度はそんな単純には抜けません。どうやって抜こうと考えると思います。ボールタッチや、ドリブルの形、緩急の変化、キレなどで抜くしかなくなってくると思います。“そういうとこを鍛えないと抜けない”と当時思っていたかどうかはわかりませんが(たぶん何も考えていないはず・・・)相当練習した記憶があります。ドリブルの練習は1人でもできますからね。

 私は家の外でおもちゃとか、でっかい石とかをコーン代わりに並べてジグザグドリブルをひたすらやっていました。あと兄ともよく勝負していたのも大きいと思います(やはり強い、自分より格上とやったほうが私は伸びると思っているので)。ですので現在の指導でも、限られた時間ではあるのですができる限りタイミングを見つけて、選手と真剣な“1対1”を取り入れながら指導を行っています。

 しかし、今はキレが全くなくなってしまったので、最近は4対2の鳥かご(ロンド)などに交じることが多いです。現役の時はこちらも得意にしていたので4対2の時の声掛けや、一瞬の判断、質の高いサポート、ファーストタッチなどを見せることで、プレーでも選手が何か真似したくなる(良いものは見て盗む→自分のものにする)ようなきっかけになれば幸いです。
 

2018/02/07

 

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田古嶋 愛子

明けましておめでとうございます!
 SSSホームページをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。札幌・石狩ではこの時期にしては気温が高く、晴れやかな年末年始となりました(道路の雪も解けているので、このまま春にならないかなぁと願うばかりです・・・これは甘い考えですね、これからの寒波が怖いです・・・)。
 
 始まったばかりの2018年、SSSの中で一番早く活動が始まるのは、レギュラーコースの5年生。3日から毎年恒例の市川市招待少年サッカー大会に参加します。それに続き、他のコースでも長い冬休み期間を利用し道内を中心に合宿を行っていきます(参加する皆さん、準備に怠りはないですか?)。そして毎年のことではありますが、これから行われる合宿はもちろん、日頃の活動で事故やケガなど無いよう、初詣&クラブハウス管理室にある神棚にお祈りしています。

 それでは、各地で子どもたちがお世話になると思いますが、SSS共々今年もどうぞよろしくお願いいたします!
 

2018/01/04

 

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山瀬 幸宏

『山瀬的コーチ紹介その11』の続きです
 12月7日のスポーツ報知新聞でも大きく記事になっていましたが、SSSのプロジエクトが取り上げられた本でも、前回のスタッフ日記で紹介した吉徳コーチが特命チームの中心人物として描かれていました。

 本当はスタッフ日記の最初の段階で紹介しようと思っていましたが、触れてはいけない存在!?(アンタッチャブル)という噂もありましたので、今まで警戒しておりました。ですが、人生避けては通れない茨の道もありますで、前回に続き出来る限り紹介してみようと思います。

 まずは、私が選手引退後に指導者としての道を考えていた時、SSSでお世話になる道程を吉徳コーチに作っていただきました。その後、何度も相談をさせていただく中、まず始めに「お前、昔の楽しい子ども時代の記憶があるかもしれないけど、SSSで仕事となったら話は別だぞー!!」と、すごい目力でまずは威圧面接?を受けました(威圧のオーラと風圧で、髪が真後ろに流れるほどの『ヘアドライアー(ファーガソン元監督の愛称)』のようでした。もしくは『魁!!男塾』三号生筆頭の大豪〇邪鬼です。

 また、「ところでお前は、幼少時からSSSに通っていたんだがら、俺のこと覚えているだろうなー? たまに指導もしてたんだぞー!」と、聞かれ、私は即答で「遊んでもらった記憶しかありません!」と正直に答えました・・・(言い訳をするとサッカーも遊びのように教えて貰っていた、ということにします)。

 その話については、以前の得光コーチを紹介した日記を読んでいただければと思いますが、当時の遊んでもらっていた時とは違い、仕事なので当たり前ですが別人のように厳しいです・・・(事務室の奥にいるので裏山に潜む赤鬼のようです。ちなみに事務室には鼻高々の天狗もいるようです。子どもたちは十分気をつけてください)。

 そして、SSSで正式に指導者としての道を歩めることとなったのですが、吉徳コーチからは、高校卒業後ずっと選手としてのサッカー現場しか知らない私に、サッカーの指導についてだけではなく、社会人としての在り方や、仕事の基本から教えていただきました(仙人の行う厳しい修行のように・・・)。もちろん、仕事やスタッフに対しては鬼のようですが、今でもイベントなどで隠れて登場している様子を見ると、子どもたちにはやさしいようです。

 と、ここまでの紹介では、いろいろな意味で不安になってきましたので、少し真面目な内容も触れておきます。

 前回のコーチ紹介でも触れたとおり、吉徳コーチは今、指導現場に立つことは少ないのですが、主にクラブの運営面と施設面などの業務をされています。これは子どもたちの活動環境の向上や、クラブの発展には欠かせない部分だと思います。

 カテゴリーや規模も違い、一概には比べられませんが、SSSの今までの活動内容や、これからの計画を聞くと、私が経験してきたプロサッカークラブと比較しても、ある意味では秀でている部分や、将来の可能性に期待できるのではと感じています。

 特に、IT技術などを活用した国際特許の育成システムなどは、とても興味深いものがあり、これが10年以上前から稼働していたのは驚きました。

 このシステムのバージョンアップ業務に私も関わらせていただき、自分自身の経験や、得意分野を生かし、全力で取り組むぞと、意気込んでシステムの設計図や、特許内容などの説明資料をみさせてもらったところ、あまりに膨大な資料と内容に圧倒されました(これを発明した人?鬼?の頭の中はどうなっているのでしょうか)。自分が担当した1つのバージョンアップだけでも、単純計算で3000項目以上の決め事があり、気が遠くなりそうでしたが、その後の競技会でひとつの形となり、子どもたちも喜んでくれたようです。

 最後に、せっかくなのでいつもように“山瀬eye”でプレーヤータイプ診断させて頂くと「中盤でドンと構える首領」でいいのではないでしょうか。動かざること山の如しですね。また、ラスボスだけに、もし戦いを挑む際にはレベル90以上を推奨します。しかも復活の呪文は封じられますので、安易に近寄らない方が身のためでしょう。
 

2017/12/15

 

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えんじぇる ハートちゃん

おめでとうございます!
 SSSホームページをごらんのみなさまおひさしぶりです。そして、クラブかんけいしゃのみなさまには、本の完成(かんせい)と発売(はつばい)、おめでとうございます!

 この本の発売にいたるまでには、たいへんなごくろうもあったかとは思いますが、ひとつの形となったことで、かんけいしゃのみなさまもおよろこびになったのではないでしょうか(わたしも、もちろんうれしかったです)。

 おそらく、『スリーエスはこれからもしんかする』(64ページのネタバレ?)でしょうから、わたしもきたいしております!
 

2017/11/13

 

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鈴木 政裕

今期のカブスリーグを終えて
 今年度のSSSサクセスU15のカブスリーグが終わりました。新年度が始まる前に、チームの中心となる3年生と確認し合ったことがありました。まずは、チームのテーマ。それは「躍動感」。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチ、どちらにおいても、チームのために自分からアクションを起こすことができる選手、集団になることを目指してきました。次に、チームの目標。それは「インターシティカップへの出場権獲得」と「リーグ戦3チーム昇格」。テーマを意識し、目標達成のために声を掛け合って、努力してきた日々でした。

 その中、トレーニングや試合中にピッチ内から、選手たちの声が、たくましく聞こえてくる場面が増えた1年間でもありました。ボールを要求する声、守備のコーチングの声、チームの問題点を改善しようとする声…。自分たちで設定した目標に対して、本気になればなるほど、その声のボリューム、熱量が増していくのを感じました。サッカーに対して、受け身だった3年生の成長が感じられた良い例です。

 自分たち主導で集まり、今、何を意識して、どんなメニューでトレーニングをすべきかを考え、ミーティングをする場面が何度も見られました。トレーニングの合間には、自主的にピッチの外周を走って、フィジカルトレーニングをする場面も、ほぼ毎回行われていました。また1・2年生に、トレーニングのKEY FACTORを伝えたり、試合のどの場面をイメージしながらトレーニングをすべきかを教えてあげたりする様子も見られました。1年生の名前を一生懸命覚えようとする3年生もいました。合同練習の「サクセス・デー」をなかなか実施できずにいると、「サクセス・デーやりたいッス」と進言してくる3年生もいました。トレーニングが終わると「今日のトイレ掃除は誰がやるんだ?」「俺、やるよ!」と自分たちで話し合い進んで行動していました。
 
 サッカーの試合には、勝ち負けが伴います。結果が表れます。とても大切なことです。しかし、コーチは、良い結果と同じ、いや、それ以上に、君たちの上記のような成長が、うれしくてたまりません。サッカーを通して、SSSサクセスU15で、仲間とともに、目標に本気で向かっていくからこそ、生まれた成長ばかりです。3年生の成長は、チームの目指すべき姿の象徴となり、その姿勢は、チームが目標を達成し、大きくなっていくために必要不可欠なものなのです。3年生、ありがとう!
 
 クラブユース選手権では、インターシティカップ出場をめざして、チーム一丸となって戦いましたが、あと一歩のところで、PK戦で涙を飲みました。チームとしての力の高まりを感じていただけに、とても悔しい敗戦でした。「なぜ勝てなかったのか?」「なぜシュートが決まらなかったのか?」「(失点場面で)なぜもう一歩アプローチしきれなかったのか?」…こんな言葉が、頭の中に渦巻いたであろうし、泣いても変わらない結果に、自分を責めた選手もいたと思います。本気であればあるほど、悔しさも大きく、次に向けて考え、トレーニングに生かそうとするものです。考えること、体を動かすこと、成長すること…そのエネルギーとなるのが悔しさ。悔しさを抱き、夏休みの帯広合宿を迎えました。合宿では、クラブユース選手権で見えた課題は、初心に帰れば対応できたことやタフなメンタリティの必要性を確認し、躍動感あふれるプレーをたくさん見ることができました。
 
 そして迎えたカブスリーグの後期。目標である3チームとも昇格をめざして戦いました。結果は、1stチームは札幌ブロックカブス2部優勝。2ndは札幌地区カブス1部3位。3rdは札幌地区カブス2部3位。昇格は1stチームのみとなってしまいましたが、1stチームが、来季に札幌ブロックカブス1部に昇格できたことは、SSSサクセスU15にとって初のことですし、1・2年生にとっては、大きな励みになります。躍動感あふれる試合内容、そしてリーグを通して12勝1分け1敗で優勝と、チーム力の結集されたすばらしい結果となりました。昨年度のリーグ戦とクラブユース選手権での悔しさが、普段のトレーニングや試合に臨む姿勢、W-UPの集中力…最初に書いた様々な3年生の成長の積み上げがこの結果につながりました(おめでとう!そして、来季につながる有形無形の財産を残してくれてありがとう!)

 また、残念ながら昇格できなかった2nd、3rdチームも敗戦したゲームでも、内容は次に生きるものでした。シュートを何本も打ちながら、決まらず、一瞬の隙をつかれ失点…。まさにクラブユース選手権での敗戦のような流れで、悔しさがあふれる敗戦です。しかし、その敗戦の中でも、3年生の躍動する姿は忘れられません。それを共に戦い、悔しさを間近で経験した1・2年生の力になることは言うまでもありません。

 3年生が創ってくれた歴史は、チームの力となり、色となり、これからも間違いなく受け継がれていくことでしょう。きっと、来年度、新チームが、今ある成長の土壌と土台をよりつよく、より大きくして、すばらしい結果を残してくれるでしょう。SSSサクセスU15は、一つひとつ階段を上り、どんどんつよく、たくましくなっていきます。

 フットサルでもチームにとって新しい歴史をつくろう!(3年生は受験もがんばろう!)1・2年生…今の自分で、今のチームのままで、だいじょうぶか?自分で自分に問いかけ、自分を変える努力を期待しています!
 

2017/11/01

 

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山瀬 幸宏

『山瀬的コーチ紹介その11』
 コーチ紹介としては遂にラスボスの登場でしょうか?! というのも今回書く内容が吉徳コーチについてだからです。最近は指導の現場にあまり出ていないため、吉徳コーチと言われて頭にピンとこない子どもたちもいるとは思いますが、私が聞いたところによると現在SSSにある全てのカテゴリーを担当したことのある唯一のスタッフらしいです。

 そこでまずはSSSが総合型地域スポーツクラブとして活動している内容やコースを紹介しますと、種目としてはサッカー・フットサル、バトミントン、フィットネス、ピンポンがあり、年代などによりコースが分かれております。

 サッカーでは、幼稚園年代の幼稚園サッカースクール、キッズサッカー。小学生年代のクリニックコース(プラス特別コースの「虎の穴」)、サクセス、選手登録のサクセスU12、レギュラー。中学生年代のサクセスU15、ジュニアユース。社会人年代のSSSシェフィールド(若手チーム)、SSSアンティーゴス(ミドル)、SSSアンティーゴス40(シニア)。フットサルでは、競技専門のSSSarusa(フットサル)とエンジョイフットサルコース。

 その他、サッカー以外のコースには、キッズフィットネスコース、エンジョイピンポンコース、エンジョイバトミントンコースがあります。

 吉徳コーチはサッカー(フットサル)では幼稚園からシニアまでの全年代、そしてバトミントン、フィットネス、ピンポンも担当経験があり、確かに他のスタッフでは無い指導経験の持ち主だと思います。ちなみに以前に紹介した土橋コーチは、全ての担当では無いのですが、1人総合型スポーツクラブと呼ばれるぐらいに運動神経が良いとのことです(サッカーが上手いかは???)。

 その全てのカテゴリーを担当し、現場を知っているからこそ、SSSのクラブとしての向上と業務の成果が直結しているのではと思います。

 吉徳コーチの業務を知っている範囲で紹介しますと、私が見てきたプロサッカーの世界でいうクラブの社長、GM(ゼネラルマネージャー)という表現が一番しっくりくると思います(私のイメージでは現場の最高責任者が監督、フロントの最高責任者がGM)。SSSでいえばグラウンド、フットサルコート、クラブハウス、多目的屋内交流施設を作るなど環境の向上や運営面での責任者だと思います(SSSの現場では全体を統括するスポーツディレクター職となっているようです)。

 私が指導者として戻った2年前にはすでに専用人工芝グラウンドとナイターという設備があるSSSでしたが(事務所は昔と同じ北区にありました)、初めて石狩のグラウンドに行った時にアマチュアクラブとしてはすごいなとは思いましたが、正直、強烈には驚いていなかったというのもあります。

 というのも自分が高卒でプロの世界に入り、日本でもトップと言われる環境を経験しており、天然芝グラウンド、クラブハウス、選手寮、専用大型バスなど、サッカーをする上では恵まれた華やかな世界と同じ基準と目線でSSSを捉えていたからかもしれません。

 しかしこの2年間で私自身の頭の中も変わってきている今、改めて年々向上していく環境面のすごさを実感できています。車でホーム施設に着くと目の前に多目的屋内交流施設があり、照明付きのグラウンドとフットサルコートがあり、自然の澄んだ空気を吸いながらクラブハウスに入って行く(鳥のさえずりも聞こえます)。グラウンド奥の林側から振り返るとグラウンドの奥に青と黄色のクラブカラーで塗られた大きなクラブハウスが見える、プロクラブでもないのにすごいホーム施設だなと最近改めて感じるようになりました。

 ちなみに私が経験した当時のサガン鳥栖の例を出しますと、私がシーズン途中に移籍した時はまだJ2で、はっきり言ってお金のあるクラブではなく、環境もそこまで整っているチームではなかったと思います(スポンサーは大きかったのですが、まだJ2ということでそこまで出していなかった)。もちろん今はJ1に上がって環境も変わり、相当サポートされていると聞いています。

 練習場は2つに分かれており、その日その日でどちらかを使用する感じでした。練習後に「明日は会場あっちになったから」などもよくありました。着替えは、グラウンドの横には2階建てのプレハブで行い、トイレも工事現場などにある簡易式のものでした。シャワーも簡易式が3つでした。

 さらに土日など会場がとれない時には佐賀県で有名な吉野ヶ里遺跡公園内のはらっぱでトレーニングやランニングを行っていました。遺跡を見ながらのランニングなど楽しい思い出にはなりましたが、今のSSSの環境がアマチュアクラブとしてどれだけ恵まれているかが分かるはずです。

 少し話がずれましたが今のSSSの環境が向上したのは、もちろん多くの皆さまのご協力があってのことですが、そのプロジェクトを企画し、けん引したのは吉徳コーチなのは間違いのないところだと思います(そこら辺のところを紹介するものが今後世に出ると噂に聞いています)。

 と、途中からクラブ紹介と自身の経験の話が中心となってしまいましたので、吉徳コーチの紹介は次回パート2に持越ししたいと思います(紹介したくなくて意図的に話をずらした訳ではありません・・・)。
 

2017/09/25

 

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山瀬 幸宏

『山瀬的コーチ紹介その10』
 みなさんこの日記の存在を知っているかどうかはわかりませんが、コーチ紹介も気づけば10回目になります。今回は複数のコーチ紹介ということで簡易的に(いつも通り勝手に)タイプ診断で紹介したいと思います。

 まずは“キャプテン” 桜井コーチ。もう少し付け加えると「おひげの優しいキャプテン」と言えば子どもたちはわかるでしょう。社会人のSSSアンティーゴスでもキャプテンをしており、優しい印象とは違い最終ラインで時には激しいプレーで攻撃をシャットアウトしていました。ちなみに大学時代もキャプテンだったらしいです。

 次は大木コーチになります。まさに「ボランチ」っていう感じです。社会人チームで一緒にプレーした時に真ん中でうまくボールをさばいていた印象があります。やはりレフリー2級を保持しているだけに、レフリーの時のような、先読み先読みでゲームをコントロールしていくように、プレー時もボールもらう前にしっかり先読みで周りが見えているという感じなんでしょうか。

 最後は北村コーチ。タイプは「豪快なストライカー?」です。今はサクセスU?15担当と、私も所属しています社会人のSSSシェフィールドの監督でもあります。ちなみに「昔はバリバリのストライカーで鬼のように点を決めていた」と、自分で言っていました・・・。今でも、自身がプレーしているミドルチーム(SSSアンティーゴス)では、ゴール前で良い動きから(バリバリまではいかなくとも)ストライカーの片りんを見せてくれます。

 ちなみに「ドリブラータイプ」は今はいないようですが、私の勝手な思い込みなのですがドリブラーって小柄とか足が短い方(端的に言うと短足・・・)が有利なんじゃないかと思います。足が短いと中心軸から距離が近いので足の回転が速い(自分が勝手に思っているだけですよ)、例えば同じ距離を4歩で行く人と5歩で行く人。よく子どもたちにも伝える、たくさんボールにタッチする、小刻みなタッチのドリブルのほうがボールを取られないじゃないかと思っています。

 まさに自分が現役の時にそうだったのですけど(イコール短足?)、とにかく足の回転が速くてどのチームでも“忍者”と呼ばれていました。50メートル走や30メートル走の計測の時は別にタイムは至って普通だったのですが、(なぜか?)足が小回りで速く見えたと言われていました。それが得意のドリブルに生きてたのかなーとも思っています。DFが足を出してきても小回りと素早さで、相手より先に触って抜けていたのかもしれません。

 今回のコーチ紹介は、一緒にピッチでプレーしたことのあるコーチを中心に紹介しました。まだまだSSSには個性的なコーチがたくさんいますので、もう少し探ってからにしたいと思います。
 

2017/09/06

 

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山瀬 幸宏

『山瀬的コーチ紹介その9』
 今回の日記では、SSSのコーチ紹介に戻り、田古嶋コーチを紹介したいと思いますが、実際のところまだそこまで詳しくないので、いつもより少し短くなるとは思います。

 まず、はっきりと分かっているのはスタッフの中で紅一点だということです(見れば誰でも分かりますが・・・)。私を筆頭におそらくあまり気の利かない男性陣の多い中、いろいろなところに気配りされているようです。

 特に、クラブハウスの片づけや、女性用トイレの掃除なども担当されていて、いつもきれいにしてくれています。確かに男子用トイレと比べて使用頻度が少ないとはいえ、私も練習後のチェックや担当の時も違いが分かるレベルです。

 ここで1つ施設を利用する皆様にお願いがあります。SSSの子どもたちにも言っていることですが、トイレなどみんなで利用するところは、気を使ってきれいに使用してほしいと思います。まずは乱暴に扱ったりせず、気軽には汚さないようにしてください(汚してしまったら自分できれいにしましょう)。

 さて、田古嶋コーチとの接点と言えば、クラブハウス2階の事務室での業務時間があります。子どもたちはいつも指導中のコーチの姿しかイメージが無いかもしれませんが、それはもうたくさんの事務処理業務があります(私も慣れるまで大変でした)。

 その中で、電話対応もあり、私もまずまずの対応にはなってきていると思うのですが、難しい要件などは、田古嶋コーチに助けてもらうこともあります。そんな時もさらりと対応してくれるので、さすがベテランの力だなぁと勝手に安心しています。

 私が来るまでは、田古嶋コーチも指導の現場に出ることもあったようですが、最近はあまり現場には立っていないので、わからない子も多いとは思います(フレンドリーカップでは、いつも登場していますよ。さて、どこにいたか気づきましたか?)。

 私が知っているエピソードですと、たまにスタッフ間で食事をすることがあるのですが、大食漢コーチに負けずにけっこうな量を食べているような気もします。さらにデザートも欠かさないようです。ここでコーチ紹介で恒例の“山瀬eye”でプレーヤータイプ自動診断を致しますと「ゴール(美味いもの)への嗅覚。アシスト(デザート)は別腹」と、いうところでしょうか?
 

2017/07/21

 

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山瀬 幸宏

ビックネーム?
 少し前になってしまいましたが、話題性が抜群なことがあったので、せっかくなのでスタッフ日記に残そうかと、久しぶりに登場したいと思います。

 それはずばり乾選手の話です。(リーガエスパニョーラのSDエイバル所属)カンプノウでホームのバルセロナから2得点をあげたことはサッカーをしている人なら記憶に残る出来事でしょう。

 しかも4月にはスペイン国王来日時の食事会に招かれるなど、ニュースなどでも見た人もいるのではないでしょうか。自分もテレビやネットで見て、いやーすごいビックネームになったもんだなーと思っていました。

 乾とはマリノスで2年間ぐらい共にプレーしたので当時の思い出が浮かんできます。乾がマリノスに野洲高等学校から大きく取り上げられながら入団したのが10年くらい前。当時注目されたセクシーフットボールなんて言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 もちろん能力、センスはたしかなものがあったのですが体の線は細かったように記憶しています。私が1番印象に残っていることは気持ちの強さというか上昇志向の強さです。

 特に注目度の高い新加入の選手は、記者会見や取材が多くあり(注目度によりますね。自分は少なかった・笑)、今まで私が見てきたのは「少しでも早く試合に出られるようになりたい」、「試合で活躍してチームに認められたい」、「何得点、何アシスト目指します」などまぁいわば安パイな発言がほとんどだったのですが(高卒ならなおさらですよね)、いきなり乾は「Jで活躍して2年で海外に行きます」(2年でスペインだったかな・・)と語り、すげえこというなー、ビッグマウスかなと思っていました。

 案の定その後の練習ではすぐにそのネタでいじられており(特に中澤選手に)、もともと素質があったのか早くもいじられキャラとして確立、チームからも愛されていました。しかしその発言も今となっては現実となっており、海外でサッカーがしたいという誰もが持つであろう思いと、自分のサッカーに自信を持っているからこその強気の発言だったのでしょう。

 1年目からコンスタントに試合に出ているということは、マリノスもビッククラブですからなかったとは思うのですが(もちろん自分とポジションがかぶっていたので簡単に譲るつもりもなかったし)、でも高卒すぐでメンバーに絡んでくるあたりすごいやつだと思っていました。

 プレーで特にすごいと思っていたのがトラップ・ファーストタッチの正確性。乾選手の代名詞は切れ味鋭いドリブルやスピードを想像すると思いますが、私はそのドリブルにつながる1つ前のタッチが乾の1番の武器ではないかなと思っていました。もちろんキレやドリブルスピードはかなり高いのですが、やはりJ1トップで体をぶつけられ潰される場面もありました。でもドリブラーにしてはかなり少ないのではないかと思っていました。

 これは単純に私の思い込みなのですがファーストタッチが正確で優位な場所に置ける(相手が体に触れることができない位置)、その状態で抜群のキレでドリブル開始という印象や場面が今日記を書いている時にもはっきりと頭に浮かんできます。

 ファーストタッチ・トラップが良いのでDFが当たれない、無理に当たりにいけばファールになりそうな位置に止められる。もしくは当たりにいかなければスピードに乗った状態のドリブルを処理しなければいけないという最強の二者択一の状況を作るのがうまかった。それも全ては彼のファーストタッチが生んでいるのではないかと・・・(たいしたことない選手だった自分が勝手に上から目線で語らせてもらいました)。

 乾とはベンチウォーマーでサブとして試合時にベンチで一緒にいることも長かったし、メンバーに絡めない時の居残り練習などの期間を長く過ごしたり、またお互い試合に絡めずに当時のJ2、サガン鳥栖とセレッソ大阪に移籍した後も勝負しあった仲でもあるので今後も是非活躍してほしい反面、サッカープレーヤーとして今の乾に対して羨ましさや、悔しさなども感じています。

 最近の代表で10番を着けていた乾選手、コンサの河合竜二さんや早坂、兵藤などもそうですが昔のチームメイトが活躍していると頑張ってほしいと素直に思う反面、また自分自身がJの舞台でやりたいと非常に心を刺激してきます。その刺激をうまく子どもたちに伝えていけたらと思っています。
 

2017/06/24

 

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