全国ニュースでは、猛暑や台風の被害など目にしましたが、北海道はアッと言う間に夏が過ぎ、子どもたちの夏休みも終了となりました。皆さまはいかがお過すごしでしたでしょうか?
久しぶりにスタッフ日記に登場致しました私、嶋田は、でっかい北海道中をあっち行ったり、こっち行ったりと、日々サッカー巡りしてきました。
最初は6年生と一緒にロバパンカップ全道大会は道東の中標津、それが終わると札幌ブロックトレセンの活動で道北の旭川。次は札幌で6年生の交流大会とトレセン大会U11のお手伝いを挟み、その次が5年生と道南の大沼、続けて苫小牧合宿にも行きました。そして最後には道央の安平町早来へ日帰り遠征でフィニッシュ。
今夏もまた「〇曜どうでしょう」の北海道市町村カントリーサインの旅のように様々な土地へ行き、北海道の雄大さを味わったなぁと振り返っております。
慌ただしい夏休みは、サッカー(スポーツ)関係者の皆さまも同様だとは思いますが、子どもたちと一緒に多くの実りある経験をすることが出来ました。その中、今回は特に印象深かったことを少し書きたいと思います。
夏休みの最後に参加した「安平町はだしの広場カップサッカー大会」。この大会に埼玉県の江南南サッカー少年団が参加していました。
江南南は強豪ぞろいの埼玉県にあってもトップクラスの実力を持つチームで、今年の春に行われたダノンネーションズカップで全国優勝。また、ロシアW杯に出場した原口元気選手の出身チームとしても知られています。
大会形式で行われた1日目にはSSSとの対戦はありませんでしたが、他チームとの対戦を見学することが出来ました。
江南南のサッカーは個人技が中心で、どんどんドリブルで勝負に来るスタイルでした。原口元気選手を彷彿とさせる、スピード溢れる細かいタッチのドリブルをする選手が多く、対戦していた北海道のチームは苦しめられていました。
江南南の松本監督にお話を聞くと「他のチームは色々な型やシステム、戦術を持っているが、我々には無い。とにかく楽しみながらもテクニックを磨くことが大事。ボールを自在に操れるようになれば、よりサッカーが楽しくなるから」と教えてくれ、さらに「勝ちたい気持ちが無いわけではないが、より大事なのは選手が力を付けて巧くなること」とも仰ってました。目先の結果ではなく、未来に目を向けた指導スタイルのため毎年卒業生がプロになっているそうです。これはSSSの指導方針とも重なる部分があると思います。
そして2日目にはSSSも江南南と対戦することとなりました。前日の大会でSSSが優勝していたこともあり、江南南は立ち上がりからスロットル全開で襲い掛かってきました。アプローチの速さ・強さに圧倒され、思うようにボールを持たせてくれません。どうにかドリブルで抜いてもすぐに追いかけてきて、多い時には3、4人に囲まれてボールを奪われるシーンがたくさんありました。それ位、全力でボールを奪いに来る激しい全国レベルを体験できたと思います。
試合後、松本監督は、「昨日SSSが優勝しているから全力で倒しにいった。埼玉の泥臭いサッカーを見せられたのでは。埼玉県ではこのようなプレッシャーは当たり前で、バチバチと闘いながらも、巧いチームはこの厳しい環境の中でボールを奪われないサッカーをする」との話が印象深かったです。
私もトレセンに関わっている関係で、全国各地のJ下部組織のチームを見ることは多いのですが、全国トップレベルの町クラブや少年団チームを見ることは少なく、今回、激しさやこだわりを持ったチームと出会い、いかに自分たちがぬるま湯だったのかと痛感できる貴重な機会となりました。より高みを目指すためにも一層の努力と成長を促す、厳しい環境を作り出すことが必要と感じました。
これらのことを6年生だけではなく、下級生にも伝えていき、特徴の際立つ、より良いサッカーへの取り組み方をSSSの子どもたちに根付かせられたらと思いました。 | |