スタッフ日記


鈴木 政裕

チビリンピック全国決勝大会を終えて
 5月のゴールデンウィークに、横浜で行われた「JA全農杯チビリンピック2015小学生8人制サッカー 全国決勝大会」に、北海道代表として参加してきました。7年振りの参加となるこの大会では、強豪揃いの予選リーグ(横浜Fマリノスプライマリー・名古屋グランパスU12・サガン鳥栖U12・小野FC)を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出できるように、目標をもって準備をすすめていきました。
 
 開幕戦のサガン鳥栖U12との対戦では、第1ピリオドで、緊張からか動きが硬く、普段ならできていたチームとしての守備の準備ができず、相手の能力の高いFWに次々と得点を奪われてしまいました。この第1ピリオドが、今年の6年チームの課題がはっきりと表れた試合だったように思います。普段できることが、できなくなってしまう…。中には、冷静さを失い、何も考えることができなくなってしまう選手もいました。これは、大きな課題です。そんなメンタルの状態では、勝負になりません。それを痛感させられた場面が、あの第1ピリオドには凝縮されていたように思います。

 マリノスとの試合は、いい緊張感の中、すばらしいプレーが随所に見られました。やはり、君たちの力は十分にあることはわかります。しかし、一瞬の集中力の欠如から、失点。試合中に考えることや伝え合うことを一瞬でも止めてしまうと、こういう結果になってしまうのです。

 予選リーグ4試合を戦った結果、1勝3敗で、残念ながら決勝トーナメントにはすすめませんでした。

 いつもならできることが、できなくなってしまう…。今後、この課題をどうしていくか?

 まず、どんな練習や試合でも「考える」ことや「伝え合う」ことを忘れずに、習慣性を身につけること。相手や仲間の状態によって、自分のポジショニングやプレーは変わるはずです。それが、サッカーにおける「考える」ということ。相手がどんな相手であろうと、仲間がどんな状態であろうと、ただ何となくプレーしている選手が、ハイプレッシャーで、なおかつ緊張感が高まる試合で、活躍できるはずがありません。相手や仲間の状態が根拠となり、自分のプレーを決断することを繰り返して、自信となっていくのです。だから、普段のトレーニングから「考える」ことを徹底しなければならないのです。そして、その考えを出し合い、聴き合い、実行し合うこと。これも繰り返すのです。その繰り返しは、チームの自信となるのです。その自信は、試合の中で、どんな状況でも揺るがない、タフなメンタルとなり、厳しい状況の中でも、自分たちの意思のあるサッカーへとつながっていくのです。

 夢や目標に向かって、「本気」になり始めた君たち。しかし、君たち以上に、「本気」で、その気持ちをピッチ内で表現できる選手たちと、今大会で対戦することができました。痛感したよね…自分たちの「本気」は、まだまだ足りない…。自分たちの表現力は、まだまだ足りない…。「本気」だった選手たちは、喜び、悔しさ、自分への厳しさ、仲間に伝える心…すべてをピッチ内で、全力で表現していたよね。心が、頭と体を動かすのです。技術、戦術…大切です。でも、それをピッチで活かすためには…もうわかるよね。

 そういうメンタルをもった選手たちは、1対1の攻防(特に球際)は、力強く、賢かった。ポジショニングも、すばやく、判断が伴っていた。全試合で、走りきるフィジカルをもっていた。宿舎での食事の様子も、君たちと比べると、学年が1つ上かと思う程、バランスよくたくさん食べていた。

 その中、今大会ではフェアプレー賞をいただきました。これは、君たちが、「チームのために自分は何ができるか」と「考える」ようになってきている成長の証でもあります。すばらしいです。でも、今のままでは、まだまだ足りないとわかった現在、歩みを止めるわけにはいきません。今大会の様々な場面を思い出し、悔しさを高めてください。越えられなかった壁を乗り越えるために、悔しさをエネルギーにして、課題を克服しよう!

 目標は1つです!わざわざ口に出す必要はないね。「本気」でめざすぞ!
 期待しているよ!信じているよ!

 最後になりましたが、今大会にかかわり、現地まで足を運んで応援してくださった保護者やOBの方々をはじめ、たくさんの皆様のささえを感じることができました。本当に、ありがとうございました!今後ともよろしくお願いします!
 

2015/05/23

 

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鈴木 政裕

今の自分を乗り越えろ!
 新年度の活動に向けて、新5・6年のメンバーで、道外遠征となる宮城(3月26から29日)と、道内遠征の伊達(3月29から31日)に行ってきました。ですが正直、がっかりしました。宮城遠征も伊達遠征も、どちらのメンバーも共通して言えることが、モチベーションの低さ。自分のサッカーに対する夢や目標、自分の課題に対して、きちんと向き合えていないことがよくわかりました。つまり、本気になれていないのです。

 自分自身と向き合えていないので、チームのこともあまり考えられていません…。「チームのために」という気持ちも希薄で、プレーは人任せ、さらには、自分の好きなやりやすいプレーをして、ボールを失う場面ばかり…。連続したサポート、勤勉な守備は少なく、そういうミスに、自分自身に対しても、仲間に対しても、無関心・無干渉…。冬の間に、一人ひとりにあるはずの課題を克服するための努力はどれくらいしていたのか…?

 しかし、「君の夢は?」「君たちの目標は?」と伝えると、しっかりと答えられる。なのに、その夢や目標のために、本気で向かっていけない。とても残念です。自分の夢や目標を大切にできていないのですから…。

 遠征中、オフ・ザ・ピッチでも、コーチたちからの指示待ちの場面が多かったです。普段から、「集団(チーム)のために何ができるか」ということを考える習慣が必要なのかもしれません。そのように考える習慣性から、「今、自分は何をすべきか」という自立した発想につながり、それがピッチでの自己表現力になっていくのではないのでしょうか。

 大事なからだを作る食事に関しても、意識が低く感じました。「食」の重要性は、知っているはずなのに…。将来の夢や目標があるはずなのに…。

 遠征中に、そんな自分たちに危機感を覚え、自分たちで、ミーティングをする場面が多く見られるようになりました。これはすばらしいことです。しかし、ミーティングをすることがいいのではなく、ミーティングしたことを行動に移すことが必要なのに、キックオフのあとは、何も考えられなくなってしまう選手が大多数でした。

 4月です。新年度がスタートしました。どうでしょう…?今一度、自分自身をしっかり見つめてみませんか?よわい自分も、逃げちゃう自分も、ずるい自分も、すべて受け入れてみませんか?そして、つよい自分でありたいと、自分に言い聞かせて、スタートしませんか?夢や目標にまっすぐに突き進む自分を追い求めてみませんか?仲間のために、常に考えて、動ける自分をつくってみませんか?それが、サッカーなのかもしれませんよ。

 君たちのよさは、仲間にやさしいところ。けど、やさしさの方向性を間違っていない?大切な仲間のために、今の自分でいいの?大切な仲間が、よくないままでいいの?本当のやさしさを表現するには、自分のつよさが必要になるんだよ。

 コーチは、君たちの夢や目標が、すばらしいと思うよ。君たちの夢や目標を叶えたり、その手助けをすることが、コーチの目標です。だから、君たちと真剣に向き合うし、全力を尽くします。コーチもまだまだ力不足だけど、全力を尽くします。

 みんなで、一緒に、すすんでいこう!それしかないよ!
期待してるよ!信じているよ!
 

2015/04/05

 

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鈴木 政裕

全道フットサル選手権大会を終えて・・・
 2月21日22日に、きたえーるで、全道フットサル選手権大会(U12)が行われました。

 バーモント全道大会で悔し涙を流したメンバーが、課題を意識して1か月トレーニングを積み重ね、臨んだ大会でした。マイボールをポゼッションし続けるためのパスの基本の見直し、微妙なポジショニングのズレをなくして真面目に続ける守備…。自分たちのよさを見失いかけた時期もありましたが、一声かけるだけで、自分たちで修正し、プレーで表現するたくましさも見られるようになりました。

 日頃のトレーニングの積み上げから1人1人が、仲間を尊敬し合っている雰囲気が感じられ、自信をもって迎えた全道大会。本大会に入ると、対戦相手も素晴らしく接戦ばかりでした。相手に先制されることも多かったのですが、焦らずに、いい流れでフィニッシュまで行く場面を多くつくりだすことができました。決定力不足…という言葉で片付けられてしまいそうですが、選手たちと話し合っていたのは、「5本に1本しか決まらないのであれば、10本打って2点取ろう!15本打って3点取ろう!その繰り返しが、フィニッシュの自信になる!」。選手たちが、焦らずに堂々と戦うことができたのは、メンバー1人1人の個性をわかりあい、それを大切にし、信じ合っていたから…。

 そして、客席には、札幌市室内サッカー大会メンバーと4・5年生の後輩たち、ジュニアユースの先輩たち。選手たちは、試合前や重苦しいハーフタイムに顔をあげ、大応援団に目を向け、気持ちをセットすることができました。特に、決勝戦は、何度も心が熱くなりました。自分たちでつくりあげてきた攻撃のイメージが共有でき、フィニッシュまで行き、ゴールネットを6度も揺らすことができました。

 決勝戦前に、選手たちは、「全員がピッチに立てるように、ゲームの流れをよくしたい…そのために、絶対、点取ろう!!」と話し合う姿は、自律したたくましい選手に見えました。ベンチも応援席も、仲間のいいプレーを認め合い、つかんだ優勝。涙を流して、感動して喜ぶ選手たち。本気で、優勝をめざして、本気で、自分の課題と向き合った選手たち。だから、あれだけ感動したのです。そして、その感動は、次への課題に前向きに取り組めるエネルギーになるのです。悔しさを自分に向けることができるのが、このメンバーのいいところ…常に、仲間のよさを大切にすることができれば、すばらしい選手に成長していることでしょう。

 メンバーは違えど、全市、全道とどちらの大会へも、本気で臨んだから、これだけ君たちの心が様々に動いたのです。本気になるって大切なことなのです。そして、2つの大会のお互いのメンバーがそれぞれ、相手を尊敬していたのが、一番のすばらしさ。その姿勢に、後輩たちが尊敬し、憧れているよ。それぞれの大会前に、応援する側のメンバーが、何度もコーチに伝えに来たね…「コーチ、優勝させてあげてください!」って。そんな君たちをコーチは誇りに思うし、そんなつながりをつくりだした君たちを尊敬しているよ。ありがとう!そして全選手たちの成長を大いに期待しているよ!

 2つの大会を始め、今年度も多くの方々にあたたかいご声援をいただきました。本当にありがとうございました。
 

2015/03/04

 

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鈴木 政裕

次につながる戦いに期待が持てました!
 1月25日に、札幌市室内サッカー大会(6年生の部)の全市大会が行われました。

 これまで、なかなか出場機会に恵まれなかった選手も多かったのですが、今まで、みんなでトレーニングしてきた成果が大いに発揮され、すばらしいパフォーマンスを見せてくれました。手稲区予選をたくましく勝ち抜き、つかみ取った全市大会の切符でした。

 この1年間、力はあるのに、ゲームでその力を発揮できずに、悔しい思いを繰り返してきていた選手たち。その原因は、やはりメンタルのコントロールが保てないということ。プレーの好不調の波が大きくなり、試合中、うまくいかないと消極的になる選手が多くなっていました。力はあるのに、ピッチで自分を表現できない選手たちでしたが、今大会は、見違えるようでした!

 その選手たちに勇気と自信を与えたのは、ズバリ「チームのつながり」でした。この大会にエントリーしていない選手たちも、自主的に、応援に足を運んでくれました。そして、試合前に、応援メンバーも含めて組んだ円陣は、選手1人1人の心に、熱いメッセージとなって、深く届き、ピッチは自己表現が輝く場となりました。

 全市大会は、1回戦でアンフィニに善戦するも敗北。自分たちで声を掛け合って、粘り強く対応できたグループでの守備。積極的にボールを受け、ドリブルとパスの判断を選手が共有して、ゴールをめざした攻撃。今まで、みんなでめざしてきたプレーの連続でした。結果は敗戦でしたが、今までトレーニングしてきたことをピッチで表現した選手たちは、大変誇らしく、心から拍手を送りたいと思いました。

 本気で、優勝をめざして、本気で、自分の課題と向き合った選手たち。だから、あれだけ悔しかったのです。そして、その悔しさは、次への課題に前向きに取り組めるエネルギーになるのです。

 仲間にやさしいのが、このメンバーのいいところ…自分に厳しくなることができれば、3年後、すばらしい選手に成長していることでしょう。期待しているよ!
 

2015/03/02

 

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鈴木 政裕

チビリンピック北海道予選を終えて・・・
 10月11日から13日に、北見市で行われた「第12回JA全農杯チビリンピック小学生8人制大会北海道予選」に参加してきました。札幌予選も含め、どの試合も、苦しく難しい試合の連続でした。毎試合、しっかりと課題をもって試合に臨み、1つ1つ積み重ねをしながら、勝ち進むことができました。結果は、6年ぶりの優勝という形で、終えることができました。

 決勝戦は、同じ市内でいつも胸を借りているコンサドーレ札幌U12との試合でした。札幌予選での一戦は0対1で敗れおり、点差以上の力の差を感じたゲームでした。選手たちは、あのゲームで明確になった課題を意識して、日々トレーニングに励んできました。

 攻撃面では、今まで何となくポジションを取り、何となくボールを受けて、誤魔化してきた悪い習慣を取り払い、しっかりと周りを観て、きちんとした自分の意思をもって、ポジションを取り、よいタイミングでボールを受けることをトレーニングしました。守備面でも、流れの中で、しっかりと自分の考えをもち、仲間と伝え合ってポジションを取り、ボールを奪うことを意識しするなど、攻守における基本的なポジショニングの徹底をしてきました。

 共通して言えることは、「1、自分の考えや意思をもつこと」、「2、仲間に伝えたり、実践したりする表現力」ということでした。少しずつ改善されていきましたが、僅差のハイプレッシャーなゲームや流れの悪い時間帯では、まだまだ、人任せなプレーや無責任なプレーが相次いでいました。

 決勝戦では、PK戦の末、勝つことはできましたが、ゲームの中ではコンサドーレにボールを支配され、トレーニングしてきたことが発揮できない時間帯が続きました。それでも、無失点で試合を終えることができたのは、ギリギリのところで気持ちを出して、体を張って守備ができたからです。その集中力は評価できますが、守備のポジショニングやプライオリティを意識した守備は、まだまだ足りなかったと感じています。さらに奪ったボールを意図的に動かしてフィニッシュまで行くために、よいポジションを取って、ボールを受けることもできていませんでした。

 頭ではわかっていることや、普段はできることができなくなるのは、すべてメンタルの問題だと思います。気持ちだけ熱くなり、ボールだけ見ていて、考えることができず、自分の意思をもてなかったり、いいプレーができずに落ち込んだり、緊張しすぎて慌ててしまったり・・・まだまだよわさを感じました。自分で自分の心をコントロールして、自分が一番いいパフォーマンスができる状態を自分でつくりだせるたくましいハートをもった選手になってほしいと思いました。

 札幌予選が終わってから、自分たちの課題を意識してがんばってきた成果と課題がはっきりと表れた全道大会。課題に向かって、みんなで必死になってがんばってきたから「優勝」という形で終わることができました。5月の全国大会という目標にしてきたステージをつかみ取ったことは自信にしていいと思います。黙々とトレーニングに励むみんなのひた向きさは、君たちのストロングポイントです。でも、与えられたことをただ坦々とこなし、汗を流しているだけでは、今後の成長は期待できません。自分で考え、判断し、一番いいと思うこと・正しいと感じたことに一生懸命チャレンジし、仲間に広めていく選手が増えてくることを期待しています。

 そして、全道大会に出発する前日のトレーニングの最後に、先輩たちの声かけで遠征に帯同できない仲間たちも含め、先輩たちが一緒につくってくれた気持ちのこもった円陣・・・。君たちのこころに熱いエネルギーを注入してくれたに違いありません。また、全道大会中に毎日送られてくる応援メール、優勝後に送られてきた激励の動画。君たちのナイスプレー1つ1つ、君たちの勝利1つ1つをまるで自分たちのことのように感情を表現してくれる先輩たちをもてたことを誇りに思ってください。人と人がつながることのすばらしさや仲間を思う心の大切さ・・・先輩たちは君たちを応援しつつ、大事なことを教えてくれました。だから、君たちはもっともっとつよくならなくては! 期待されているのだから! これからは、さらに自分に厳しくトレーニングしていこう!!

 最後になりましたが、今回の遠征にかかわり、会場まで足を運んで応援してくださった保護者の方々をはじめ、数々のご支援をいただいた皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
 

2014/11/13

 

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鈴木 政裕

全日本少年サッカー大会を終えて・・・
 夏休み中に、静岡県御殿場市で行われた「第38回全日本少年サッカー大会」に参加してきました。札幌予選から北海道大会の決勝まで、たくさんの強豪チームの胸を借り、伯仲したゲームが続き、成長しながら勝ち抜いて辿り着いた全国大会でした。

 北海道419チームの代表として臨んだ全国大会でしたが、結果は一次リーグ2敗1分けの3位で、上位トーナメントには進出することができませんでした。セレッソ大阪や栃木SCというJ下部チームと、チビリンピック全国準優勝のBUDDY・FC(福岡)と同じグループで、予選リーグでありながら、全国のファーストランクのチームと対戦できたことは、SSSにとって、大変貴重な財産となりました。

 その中でも、今大会で優勝したセレッソ大阪U12との対戦は、学ぶべきところが大変多い試合でした。スコアは0対6。個人の技術、戦術理解、走力、スピード、メンタル・・・どれもすべてセレッソ大阪の選手の方が、SSSの選手よりも上でした。1本のパスを見てもスピード、コースなど、とても質が高く、苦しめられました。

 すばやい展開に対応しようと、SSSの選手たちも必死に足を運びますが、セレッソの選手たちは、SSS守備のズレを見逃しませんでした。さらにボールの持ち方がすばらしいので、SSSのカバーの選手のステップまで見透かされ、パスorドリブルのアグレッシブな判断ができていました。

 6失点のパターンが多様だったことからも、セレッソの選手たちの能力の高さを痛感させられました。個の能力が高い上に、チームとしての強さも感じました。点差がついても、最後まで走り切るメンタル。ベンチにいる選手たちの応援やコーチングの声。きれいに並べられたボトルや整頓されたジャージが置いてあるベンチ。オフ・ザ・ピッチも含めた様々な面で、勉強になることばかりでした。

 SSSの選手たちも下を向かずに40分間全力で戦いました。最後まで諦めずに、何とかして1点を取ろうと声を掛け合って戦い、随所にSSSらしい攻撃をすることができました。アバウトなジャッジのプレーは、すべて相手ボールになってしまう中で、マイボールを大切にすることの重要性も、ゲームの中で強く感じたようでした。1対1の駆け引きやコンタクトスキルなども、ゲーム中に刺激され、自分を成長させようとする選手が多かったことも、すばらしかったです。最後まで全力を尽くすメンタルがあったからこそ、わずか40分間で大きく成長できたのではないかと思います。

 また、SSSのベンチの選手たちも、ピッチ内の選手と同じ緊張感で戦っていました。メンバー全員で、コーチングし合ったり、アイディアを出し合う姿は、JFAの方々にも高く評価されていました(JFA―TV「自立した選手を育てるためのコーチング」)。さらには、全国大会に帯同できなかった選手が作ってくれた応援メッセージ付きのうちわをいつもベンチに置き、円陣の中央に輝かせた君たちの熱い気持ちは、コーチはうれしくてたまりませんでした。

 悔しさは、人をつよくし、人を成長させます。前回、チビリン予選が終わった後の日記で書かせてもらいました。あれから、大きく成長した君たち。悔しさの方向性を間違わず、自分やチームの課題を明確にしてチャレンジを重ね、一つ一つ積み上げをしてきた君たちを誇りに思います。そんな君たちが、また新しい悔しさを経験しました。コーチは、これはすばらしいことだと思っています。悔しさを力に変える方法を知っている君たちが、新しい悔しさを経験できたのですから。今の自分に満足せず、いつもセレッソ大阪U12とのゲームの刺激と悔しさを忘れずにすすんでいこう!(自分だけの経験とせず、仲間に伝えて共有しよう)そしてチーム全員でもっともっと力をつけるぞ!!

 最後になりましたが、今回の遠征にあたり、会場まで足を運んで応援してくださった保護者の方々をはじめ、OBの皆様、数々のご支援をいただいた皆様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
 

2014/10/06

 

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鈴木 政裕

お久しぶりのスタッフ日記です!
 10月にチビリンピック全道大会が、中標津で行われました。来年のゴールデンウィークに横浜で行われる全国大会をめざして、札幌予選が終わってから、様々な課題を修正しながら、トレーニングに励んできました。

 今の5年生の最も大きな課題は、ミーティングなどで、仲間やコーチと話し合ったことをピッチでチャレンジすることを忘れてしまうということでした。それは、サッカー選手としてのピッチ内での表現力にもつながる大きな問題です。「自分たちの課題は何なのか」、「今、チームはどういう状況なのか」、「相手はどんなことを狙っているのか」・・・ゲーム中に選手として感じ、考えて取り組んでほしいということです。

 考えながらゲームを経験することが、成長につながります。今回は、札幌予選から全道大会へとゲームを繰り返し、どんどんチームが成長していった大会だったと思います。

 言い換えると、自分たちの最も大きな課題を強く意識しながら、サッカーをすることができたということです。サッカーがうまくなるために、そしてチームを強くするために必要なことを1つ学べたのではないだろうか。これは、大変貴重なことで、財産になります。

 全道大会では、決勝まで進出しましたが、残念ながら負けてしまいました。全国大会まであと一歩でした。すごく悔しかったに違いありません。コーチも悔しかったです。この悔しいという気持ちは、人をつよくし、人を成長させます。

 でも、勘違いしないように・・・。悔しいと感じただけで、つよく成長するわけではありません。まず、悔しさの方向性。今回の敗戦を誰かのせいや、何かのせいにせず、自分自身に向けよう。まわりのせいにするのは、サッカーがうまくなるため、そして1人の人間としてつよく、やさしくなるためには、邪魔なもので、逃げ道でしかありません。1つ1つのプレーを思い出し、自分の力不足、チームとしての力不足を悔しがろう。

 そして、次に前を向くこと。自分たちの力不足をダイレクトに感じることができたら、自分の中にはっきりとした課題が生まれるはずです。その課題と真面目に向き合い、この冬の間にトレーニングをして、チャレンジし続けよう。その課題が、メンタルやフィジカル面であるならば、トレーニングだけでなく、オフ・ザ・ピッチ、つまり普段の生活の中で鍛えよう。課題を意識しながら、過ごすことができるようになってきた君たちなら、きっとできる。

 今年度の5年生は、仲間を大切にできるメンバーが多いのが、大きなストロングポイントです。チビリンピックとトラック協会杯に分かれて大会に参加しましたが、お互いを尊重し大切にしていました。学年のメンバーが1つになっているチームは、厳しいゲームを自分たちのものにできるようになります。これからも自分たちのいいところを忘れないようにしよう。

 あの時の悔しさは、忘れられない。でも、単なる思い出にしてはいけない。悔しさを力にしよう! チームとしての目標は決まっている。言葉にする必要はない。自分たちがもっとつよくなろう!一緒に戦おう!!

 最後になりましたが、遠く中標津まで、応援に来てくださった皆様、数々のご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
 

2013/12/18

 

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鈴木 政裕

ダノンネーションズカップ2013東京決勝大会ご報告
 3月30日31日とダノンネーションズカップ2013東京決勝大会に参加して来ました。3月10日の愛知予選を勝ち抜き、迎えた決勝大会でした。全国のファーストランクのチームが揃う大会でしたので、対戦するのも、他の試合を見るのも、勉強になることばかりで、あっという間に過ぎた2日間でした。

 予選リーグで対戦した名古屋グランパスU12と横浜のバディFC。1人1人のスキルのすばらしさと強いメンタル。特に、1対1の局面では、何度もその強さを痛感させられました。素早く、力強い仕掛けに、SSSの選手は何度も相手に背後をとられ、時には転倒してしまう場面もありました。守備もすばらしく、SSS選手の仕掛けに対して、タイミングよく、力強く体を入れてきてボールを奪われてしまいました。「観る」「聴く」「伝える」能力もSSS選手との違いを見せつけられました。すべて、プレーの判断をするために行っており、普段からゲームをイメージしてトレーニングをしていることがわかりました。個の力、グループ、チーム・・・完敗でした。

 今回は、移動や食事などいろいろな面でハードな遠征でした。オフ・ザ・ピッチの大切さは、今までも伝えてきたつもりでしたが、まだまだ幼い面が多々見られました。バランスよくたくさん食べられる選手は数名でした。その他にも、様々に問題が生まれ、個として、集団としての幼さが感じられました。

 そんな中でも、「チームをなんとかしたい!」、「もっとうまくなりたい!」と積極的に貪欲に過ごしていた選手もいました。周りに流されずに、粘り強く取り組めることは、すばらしいことです。そういう選手の意識や思いが、チームの中でもっともっと価値付けされて広まっていくと、新6年生は大きく成長すると思います。

 昨年度の6年生チームも、このダノンネーションズカップは、個としてチームとして、大きく変わる契機となりました。今までの先輩たちも、圧倒的な敗北を通して、オン・ザ・ピッチとオフ・ザ・ピッチのつながりとその重要性、仲間の大切さ、サッカーにおける自分のスキルの未熟さやメンタルの弱さなどをダイレクトに感じ取り、グングン成長していきました。自分を変えるためのチャンスは、毎日のように、どこにでも転がっているのかもしれません。いつ、それを自分で拾い上げるか・・・。今回の遠征が、そのタイミングであれば、見つけられた課題は大きな成果となります。いかなる環境でも、チームのために、自分のためにベストを尽くせる、ハートの強い選手になってくれると信じています。

 新6年生たちへ・・・底抜けの明るさとものすごい可能性を秘めている君たち。これから厳しいトレーニングになっていくよ! でも勘違いしないで・・・試合を見据えた厳しいトレーニング環境を作り出すのは、コーチではなくて、君たち自身です!期待しているよ!信じているよ!!ともにがんばろう!!

 最後になりましたが、今回の遠征にかかわって、たくさんの応援やご支援をいただきましたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございました(お手伝いに来てくれたWさん、サンキュー!でした)。
 

2013/04/06

 

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鈴木 政裕

お久しぶりの鈴木日記です!
 10月8日?10日に旭川忠和公園にて、第9回JA全農杯チビリンピック8人制サッカー大会全道大会が行われました。

 結果は・・・決勝戦でコンサドーレ札幌U11に0対0と決着が着かず、PK戦で負けてしまい、全国大会への切符を逃してしまいました。

 選手たちは、予選リーグから、気持ちの入ったプレーが多く、攻守ともに1対1の「闘い」で負けない、すばらしいプレーをたくさん見せてくれました。

 守備では、自分たちで声を掛け合い、マークの確認をし、連携して力強く守備をすることができました。大会を通じて、無失点で終われたのは、大きな自信にしてほしいと思います。

 攻撃では、GKやDFから丁寧にビルドアップをして、フィニッシュまでは良かったと思います(後はシュート練習!)。また、楔(くさび)のパスの質を高めようとする選手が増えたことが、攻撃のバリエーションが広がることに繋がりました。楔のパスの後のプレーも、前を向いて仕掛ける判断や攻撃的なサポートの連続など、SSSらしい楽しいプレーが多く見られました。

 決勝戦では、1点が取れず悔しい思いをしましたが、ベンチを含めたすべての選手たちが、最後まで自分たちで声を掛け合って、ゲームを進めることができたことに大きな成長を感じました。しかし、手が届かなかった1点を取るためには、今後何が必要なのかを考えてほしいと思います。フィニッシュの技術向上、ドリブルしている仲間へのサポートの連続、もっと必要だったサイドバックを含めたサイドからの崩し・・・。技術的・戦術的な課題をみんなで理解して、次のステップへと進んでほしいと思います。

 大会を通じて振り返ると、チームとしての心の繋がりはより一層深まりました。毎日、自分たちでミーティングを開き、オフ・ザ・ピッチもすばらしく、チームとして土台ができあがってきました。決勝戦でのPK負けで悔しかったとは思いますが、選手たちの目標はより明確なものとなりました。

 あんなに頑張ってきた・・・決勝戦もあんなに頑張った・・・けれどあの時点では一歩及ばなかったのです。それを真摯に受け止め、今まで以上に、みんなで精進していこう!みんなで這い上がっていこう!目標は1つ!!

 来春に向けて、チームとしての土台をより強固なものにして、目標達成のために、1人1人に努力してほしいと思います。

 最後になりましたが、会場まで足を運んで応援してくださった皆様、数々のご支援をいただいた皆様に厚く御礼申し上げます!ありがとうございました!
 

2011/10/31

 

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鈴木 政裕

U?12札幌フットサル全市大会に向けて
 先日、U12の札幌市サッカースポーツ少年団フットサル大会の北区予選が行われました。今までなかなか出場機会に恵まれなかった選手も、すばらしいパフォーマンスを発揮してくれ、全市大会の出場を決めることができました。

 攻守どちらの場面でも、いいポジショニングとプライオリティを意識したプレーが見られました。粘り強いディフェンスや積極的な1対1の仕掛けもあり、よい結果につながりました。この中で、攻守の切り替えが遅いところや、ディフェンス時のコーチングなど、課題も見つかりましたが、それは選手たちが全力を尽くしたからこそ見つかってくるものなので、評価できることだと思います。

 気になるのは、1人1人が試合によって調子の波が大きく、チームや個人としての課題を忘れてしまうところです。これでは、日頃の練習やトレーニングマッチが積み上げになっていかないので、課題を常に意識してプレーして欲しいと思います。

 大会の中では、お互いに声を掛け合い、ピッチに出場している選手も、ベンチにいる選手も、1つになろうと懸命になっている姿は、成長を感じさせられました。でもまだまだです! みんなはもっともっとできるはずです! 自分のことだけ淡々と、黙々とこなしているだけでは上のレベルには手が届きませんよ!! 大きな成長と変化を期待しています!!!

 また、この大会にエントリーされていない選手も会場に足を運んでくれて、一緒にウォーミングアップやミーティングに参加し、気づいたことを力強い声で伝えてくれていました。その効果は絶大で、大会に参加している選手たちを大いに勇気付けてくれたと思います。人数が多いゆえに、別々の会場でプレーすることが多かった選手たちも、1つのクラブ“SSS”として、一緒になってくれていることを実感することができました。次の全市大会も、SSSらしいパフォーマンスに期待しています!!
 

2011/02/07

 

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