あけましておめでとうございます。今年もSSSをよろしくお願い致します。
さて前回は、社会人サッカーと併せてSSSの指導理念もお伝えしましたが、今回はSSSの指導者像について少しお話したいと思います。
現在のSSSは、特に近年、内部改革を推し進めてきた成果もあり、総勢36人のスタッフ(指導者)が所属する規模となりました。
その中には、元Jリーガーだけでなく、現役の全国リーグ選手、社会人選手、生涯スポーツとしてプレーを楽しんでいるスタッフもおります。
スタッフ兼ベテラン選手も多いので、自身がプレーをすることでのけがのリスクも年々大きくなり、大きなけがであれば仕事にも影響が出てしまいます。
けがが標準装備の私としては、プレーの前に入念な準備が必要なのはもちろん「今日、サッカーが出来る最後かもしれない」と、常に感じています。スタッフに限らず、近い年代のプレーヤーたちも同じ気持ちかもしれません。
ですので、1回1回の機会を大切に、仲間と思いっきりスポーツを楽しむ(真剣に遊ぶ)という感覚があると思います。この「真剣に夢中になって遊ぶ、スポーツの遊び心」と言うのは、人によっては捉え方が難しいのですが、特に導入期や、生涯スポーツでは重要な部分でもあります。
導入期や育成年代では、遊び→楽しい→好き→熱中するから続く→自然とうまくなる→うまくなるともっと楽しい!。そしてこのサイクルが続くと競技力向上をもたらすだけでなく、生涯スポーツに自然とつながっていき、楽しみながらの運動は心身の健康にも直結するはずです。
元々のスポーツの語源は、ラテン語の「Deportare」(デポルターレ)「運び去る、運搬する」という意味から転じて、その後、義務や仕事、家事といった日常生活から離れて、「気晴らしや遊び、楽しみ、休養」などを指すようになったそうです(諸説あるようです)。
説明が長くなってしまいましたが、指導者たちもプレーをする(プレーを知る)ことで、先に述べた大切なスポーツの本質を外さず、楽しさの共有などプラス面の作用はもちろんのこと、猛暑の中や、終了間際に走るのがどんなにつらいか、ミスした時や負けた時の気持ち、けがからのリハビリの大変さも、子供たちと同じくプレーヤーの気持ちが分かることにもつながります。
ですので、SSSの指導者は「なんで、出来ないんだ!」と言うようなマイナス面だけを強調する指導はほぼ無いと思います。
プレーヤーの経験からは、サッカーの原則であるゴールを奪う、ゴールを守る、ボールを奪い、簡単にボールを奪われない(攻守の1対1で負けない)、相手より1点でも多く点を取る(1失点でも少なく)、その為の技術、戦術を的確に伝えることも可能になるでしょう。この原則を外さない個人スキルが身についていれば、どのチームに進んでも活躍できるチャンスが広がります。
それらを踏まえた上で、SSSでは、幼少期から教え込みすぎずに(伸びしろを残しつつ)将来を見据えた指導をすることで、自分で考えられる自立したプレーヤーが多く巣立っていくことが高校年代以降で評価される理由でもあります。
指導者も同じサッカーファミリーとして、共に“サッカーに学ぶ”謙虚な姿勢で、取り組むことが大切だと思っていますし、SSSの指導者にも忘れて欲しくない要素の一つです。
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