少し時期がずれてしまいましたが、今年度が始まり、まだ屋内施設で行っていた練習時の出来事です。
私が担当するサクセスコースでは、小学校高学年の子(地区によっては幼稚園の子も在籍)まで、3グループから4グループに分かれて練習を行っております。
その中練習が終わり、後片づけをしてから送迎バスに移動しましょう、となりました。
その時、まだ慣れていない低学年の子が、不意に「コーチ、かえるの?」と、ニコニコと質問してきます。
私は、当然のごとく「うん。練習が終わったから、バスに移動して帰るよー」と、答えました。
その子は「え?かえるの??」と、聞き直してきましたので、「まだサッカーしたかった?でも今日はもう帰らないとねー」と、返します。
それでもその子は「いや、だから、か・え・る・の!」と、少し口調が強くなってきました。
私はあれ、伝わっていないかな?もしくは、小さい子どもなりのなぞなぞ勝負かな?と、思い直し「蚊いる(かいる)の?、それとも室内施設だけと蛙いる(かえるいる)の?」と、おじさんのダジャレ力を駆使して、回答してみました。
するとその子は「いや、だからコーチ! か・え・る・の!!」と、必死の形相になってきました。
その様子から私は、『なっなにー! まさかコーチを代えたい(かえたい=かえる)のかー!!』と、内心動揺しながらも、そこはベテランの力で、なんとか持ちこたえます。
「で、何をか・え・た・いのかな?・・・(内心コーチと言うなよ)」。と、更に聞き直すと、「だーかーらー、これ(↓)、かえるの!!」と、足先の方を指すジェスチャー付きで、聞いてきました。
そこで、察しの悪い私もやっと気づきました。『あっ!靴を履き替える(かえる)か、どうかの質問だったのかー!』。。。
で、「これから、外に出るから、靴は履き替えますよー」と伝えると、やっと本人も納得し、会話が成立しました。
「今度からは、何をかえたいのか、伝えましょうね」と、言うが早いか、その子はクルリと反転し「じゃ、コーチ、バイバーイ!」と、このベテランコーチを置いてけぼりに、元気に帰っていきました。
最後に言い訳のようになってしまいますが・・・。
このように小さい子など(高学年でもありますが)には、伝える力を付けるためにも、コーチたちが、子どもの言いたいことを先回りして、察し過ぎてしまわないように気をつけております。これは時間や手間ひまがかかってしまいますが、なるべく子どもたちのコミュニケーション能力が向上するよう、対応していきたいところです。
そして、指導現場で良くあることが、「コーチ!トイレ!」。このフレーズが出た時には、ゆっくりと対応するよりも、いろいろな意味で十分気をつけなければならないことは、ベテランコーチたちは知っていることでしょう。。。 | |