スタッフ日記


柴田 吉徳

自身のサッカーの目標は…。
 本当に早いもので、今年も残り僅かとなってしまいました(月日が早く流れると感じるのは、年のせいでしょうか…)。

 さて、皆さまは、今年の目標は達成できましたでしょうか? 私自身、ふと思い返してみると、1年単位ではないのですが、幼少の時から「サッカーの上手いおっさんになりたいな…」という目標がありました。

 すでにサッカー選手としては、ここで目標の設定から間違えていたと、後々気づきましたが、そのきっかけは、ブラジル人プレーヤーたちにありました。

 私たちの年代で直に見た上手いおじさん(失礼?!)と言えば、セルジオ越後さんや、当時はまだ若かったのですが、アデマールさんでした。

 そして、20年ほど前、とある事情でブラジルにおじゃまをして、一番の衝撃がそこら辺にいるブラジル人(おじさんたち)の驚異的な上手さでした。しかも、今で言うところの完全メタ○リックな体型で…。

 もちろんプロ選手たちの上手さ、すごさは、事前にイメージできていたのですが、草サッカーに突然現れるおじさんプレーヤーの上手さは、まさに予想GUY(よそうがいなひと)でした。

 当時、ブラジルも都市部では、空き地や路地での草サッカー(ストリートサッカー)が難しい環境になっていましたが、やはりボール1つと空き地があればゲームは可能です。

 ゴールは、脱いだ靴や、シャツ、落ちていた物?などで十分なようです。その日も多種多様な人たちが、空き地でボールを蹴っていたので、私も一応入って良いかを聞いてから、参加させてもらいました(言葉が通じていたかどうかは別)。

 すると、当然パスなんて待っていても回ってきません。なぜなら……。そして、ここで何をするかは……、と、説明しようと思いましたが、長くなりそうなので、これは別の機会にするとします。

 話しは戻り、その中で抜群に上手いおじさん(身長は低く見事なお腹=メタボおじさん)がいました。体型から想像できるように、当然走れない(走らない?)、体力ない、スピードもない、でも、うまーい! これは=フィジカル要素0:技術10?

 その時、「これだ!」と間違った目標設定が生まれ、その後、上のレベルに行くために必要なフィジカルトレーニングを完全に怠ってしまいました(お腹レベルは徐々に近づきつつあります)。よって(?)未来ある子供たちには、目標と日頃の練習方法を間違えないようにとアドバイスしております…。

 草サッカー終了後、その上手いおじさんが気になったので、現地の方に素性を聞いてもらったところ、普通に超一流クラブのバリバリ(死語)の元選手だったのです! 

 「おい、おーい、そんな人が、そこら辺にゴロゴロいるのかーーー…。」と、ひとり突っ込み(もろろん日本語)の虚しさと同時に、日本にプロリーグが誕生する前、抜群に上手いメタボ選手、もといおじさん選手から、ブラジルサッカー文化のすごさを感じた瞬間でした。

 では、皆さま忘年会シーズンですが、お腹周りに気をつけて、良いお年をお迎えください。

 説得力ありませんけど…。
 

2008/12/30

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

「将軍」と言えば…
 久しぶりのスタッフ日記となってしまいました。その間、ブラックハート様がどんどん前に出てきているので、多少危機感を抱いています(個人的にも、SSS的にも…)。。

 さて、そのスタッフ日記のなかで、田古嶋コーチが「冬将軍」と書いていましたが、往年のサッカーファンなら「将軍」と聞けば、すぐに将軍プラティニが頭をよぎるのではないでしょうか。もともとは、フランスのナポレオン将軍にかけて、そのプレースタイルと風貌から命名されたと思われます。

 その素晴らしさを私が説明するまでもありませんが、すでに知らない子どもたちが多いので、トヨタカップ名シーンのプレーバックで見てください(往年のサッカーファンの方は、見なくてもあの幻のゴールと、寝そべったシーンが思いだされるはず…)。

 その選手を表す称号(愛称)と言えば、皇帝フランツ・ベッケンバウアー、フライングダッチマン(空飛ぶオランダ人)ヨハン・クライフ、神様(神の子)マラドーナ、キングペレ。もはや伝説とも言える選手たちです。

 もちろん、この愛称は日本だけで呼ばれているものもあるでしょうが、一昔前は、ワールドカップや、一部のテレビ放送、サッカー雑誌のみで海外のサッカー情報を入手していたので、情報源が少ない分、愛称なども定着しやすかったのでは、と推測します。

 今のように、インターネットや、衛星放送(ケーブルTV)など多くの情報源(情報の氾濫?)がありますので、ひとつの呼び名が簡単には定着しないのかも知れません。もちろんキングペレや神様マラドーナを超える選手が出てきていないとも言えますが。

 キングペレについては、日本でサッカーの神様と認識されていると思いますが、一説によると、自身が敬虔なクリスチャンなので、神様という称号は相応しくなく、キング(王様)と呼ばれる方が良いと、発言していたそうです。また、マラドーナ自身は「ペレは天才だが、マラドーナは神だ」と、言ったとか…。たしかにこの世でマラドーナさんしか言えないお言葉です。
 

2008/11/23

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

合同合宿のまとめ
 8月3、4日は高学年(道央)、6、7日は低学年(市内)と、連続してサクセス・レギュラーコース合同の合宿を行いました。

 先に行われた高学年合宿では、初日の午後に少し雨が降りましたが、2日目は夏らしい天候に恵まれ、気持ちの良いサッカー日和となりました。

 合宿では、初日から午前・午後の練習を行い、通常練習では味わえないハードなスケジュールとなりますが、子供たちは楽しそうにこなしていきます。

 また、初日の最後には、6年生チーム対コーチ助っ人チームの戦いを行いました。そこで、15年間守り続けていた不敗神話をついに止められ、1敗を喫してしまいました。しかし当日の通算成績では2勝1敗なので、トータルでは負けていないことにしています(これが大人のずるさです)。

 2日目は、新十津川サッカー少年団に参加して頂き、2会場に分かれて、多くの交流試合を行うことができました。1日中組まれた試合に子供たちも満足していたようです。

 低学年の合宿では、両日共に素晴らしい天候に恵まれました。高学年同様、初日は午前・午後のチーム練習を行い、2日目には山の手少年団と西野第二少年団に合流して頂き、交流大会を実施しました。ここでも午前・午後と多くの交流試合を行いましたが、終了間際になっても「まだ試合ある? まだ出来るよね?」と、子供たちは元気一杯でした。

 低学年・高学年の両合宿とも、子供たちの日焼けした顔に逞しさを感じる内容となりました。この合宿で得た経験を思い出で終らせず、日頃の生活や練習でも発揮して欲しいと思っています。

 最後になりますが、新十津川サッカー少年団さん、山の手少年団さん、西野第二少年団さん、交流試合に参加をして頂きありがとうございました。
 

2008/08/15

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

燃え尽きない症候群
 サッカーの育成現場に関わるものとして、どのような指導と活動環境を子どもたちに与えていくのが良いかを他の指導現場の皆さまと同様、常日頃考えています。

 特に、サッカー導入期の指導は、その子のサッカー人生を左右する場合もあるので、非常に気を使う時期でもあります。また、子供たち自身の要求や、いろいろなサッカーのレベルに合わせた指導も必要になります。

 その中で、普遍的な方針としては、サッカー(スポーツ)好きを育て、心身ともに健全に成長してもらいたい。という指導の幹の部分を大事にしています。

 併せて、サッカーを競技として追求する子の中で、途中何らかの要因により、燃え尽き症候群と称されるように、サッカーから完全に離れてしまうような子(中学や高校で引退)もおり、育成現場としては寂しく、なんとか回避したいと考えております。

 本来「引退」とは、プロ選手などのトップアスリートが第一線で動けなくなった時のことだと思います。よって、大多数のアマチュア選手は、本人がサッカー好きな内は、自分のレベルに合わせてプレーする環境を選ぶことができるので、引退する必要がないと思われます。

 このように、大きなケガなどの理由でもないのに、サッカーから離れてしまうのは、やはり本当の(心底)サッカー好きではなかったのかもしれません。

 そういう意味からも、サッカーを競技として捉えている子も、そうではなくサッカーを楽しみたいという子も、生涯サッカーを続けられるようなサッカー好きの「燃え尽きない症候群」を育てられれば、と考えながら子どもたちと接しています。

 そこから、何世代かに継承され、日本でもゆくゆくはサッカー先進国のように、サッカーを生涯スポーツとした、文化の一部に浸透していくのでは? とも考えております。
 

2008/05/06

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

サクセスコース6年生、卒業おめでとう!
 3月30日(日曜日)に、市内の体育館でサクセスコースの卒業記念フレンドリーカップを行いました。
 
 このサクセスコースの卒業式では、式典の時間もありますが、毎年体育館で行うため、各学年での交流試合も多く行っています。

 式典の中でも卒業生にあいさつしましたが、今年の6年生は、昨年から始まった選手登録チーム「SSSサクセス」の1期生として、とても良い経験をしたと思います。

 また、その経験を日頃の練習でも発揮し、他の子どもたちにもとても良い影響を与えてくれ、チーム全体のレベルも引き上げてくれたと感じています。

 今回の卒業記念大会でも、この1年間で得た子どもたちのレベアップを確認することができました。特にボールコントロールやテクニックの部分で向上している子も多く、次年度の成長にも期待が持てそうです。

 次のレベルに進むためには、その個人のテクニックをどのように、どのような場面で試合中に発揮するか、という段階に入り、その「状況判断」がとても大事になってきます。

 サッカーの試合では、瞬間、瞬間に状況がどんどん変わっていきますので、周りからの指示で動くと言うより、各プレーヤーが自分で状況を判断し、良いと思うプレーを積み重ねていかなければなりません。

 特に4月から新しい環境での生活が始まる6年生には、この「状況判断」をサッカーだけではなく、日頃の生活でも生かして欲しいと思っています。

 皆さんは、これから色々な経験をする場面がでてくると思いますが、その前に、これは良いことか? 悪いことか? と言うことを自分の頭で考えて(状況判断をして)から、良い行動を選んで経験していって欲しいと思います。

 そして、良い選択と、良い経験を積み重ねることで、人間的にも大きく成長して欲しいと、心より願っています。

 と、言いながらも自分自身がまだまだ足りない部分があるので、子どもたちに負けないよう、私もなんとか成長をしなければと、毎年のことながら思いました…。
 

2008/04/01

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

合宿で感じたチャレンジ精神と可能性
 15、16日の日程で、SSS低学年の合宿に参加してきました。この合宿では、サクセスとレギュラーコースの子が一緒に参加し、切磋琢磨できる良い機会となっています。

 合宿に参加をした子供たちは、SSSに導入された新しい育成システムにより、レギュラーコースの子も全員がサクセスコースを経験した子供たちでした。コーチ陣にとっても、移行した子供たちがどの程度成長しているかが分かる楽しみな部分でもあり、子供たち同士も大いに刺激を受けたようです。

 そのような中、交流試合の合間に成長した子の姿を見ることができました。初日の練習から、試合の合間に自分たちでミーティングや休憩を取ることと併せて、その合間の時間を利用して自分たちで練習(またはボール遊び)することが一番大事で、それが上達への道と伝えていました。

 コーンドリブルや、狭いスペースでの1対1など、コーチからは強制をせず、自分で練習したい子(上達したい子)はする。というスタンスで行いました。すると、コーンドリブルのエリアでは、子供たち同士の競争に飽き足らず、コーチに勝負を挑んでくる子が出てきました。

 そして、その挑んでくる子のなかには、本気でコーチ(大人)にドリブルテクニックで勝とうとし、負ければこれでもかと言うほど真剣に悔しがっていました。

 ここで真剣に悔しがれると言うことは、高いレベルの土俵に自ら上がり、現時点で自分よりも強いものに果敢に挑戦できると言うことです。言い換えれば、そのレベルでもサッカーを真剣に楽しめている素直さ=「上達する力」があると言えます。

(ドリブル対決では、おそらく全部で50本以上の勝負を仕掛けられ、強がってはいましたが、実は心身ともにフラフラの状態に追い込まれていました…)

 この大人相手でも、果敢に挑戦する姿を見たときに、在りし日の山瀬功治君(横浜Fマリノス所属)が思い出されました。幼少時代の功治君も、試合や練習の合間には、黙っていても自分で練習し、何かにつけて真剣に勝負を挑んできていました。そして、小学校の高学年グループに入ったときには、すでに素晴らしいボールコントロールを身に付けていたと記憶しています。

 この強いものにも果敢に挑戦する気持ちや、サッカーに対する素直さ、また、逆境にもめげない(負けない)精神力を「SSS魂」とも言っています。私もこのSSS魂を忘れずに、かれこれ30年近くが過ぎましたが、これからも子供たちの素直さを見本にサッカーを楽しみたいと思います。

 最後になりましたが、新琴似スーパースターズの皆さまも、午前、午後の部に亘り交流試合に参加して頂きありがとうございました。
 

2008/01/20

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

明けましておめでとうございます!
 新年、明けましておめでとうございます! 今年もSSSをよろしくお願いいたします!
 
 サッカー界は、元日恒例の天皇杯決勝で幕を開けましたが、今年は2010年ワールドカップへ向けて予選が始まります。一昔前(フランスW杯以前)は、諸外国の戦いを見ることが楽しみでしたが、今や日本代表が出場しないワールドカップは考えられないぐらいに、日本のサッカーは進歩したと言えるのではないのでしょうか。と言うよりも、出場できない空白の期間が生まれることは怖くて想像したくありませんが…。

 これからは、出場することで満足するところから本当の意味で世界に通じる(戦える)レベルに日本のサッカーがレベルアップして欲しいと切に願っています。そのためにも、底辺からの底上げが間違えなく必要となると思いますので、育成を主とするクラブとしては、少しでもそのレベルアップに貢献できるような活動を行いたいと、新年を迎え意を新たにしております。

 では、2008年が皆さんにとっても、サッカー界にとっても良い年となりますように…。
 

2008/01/04

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

スーパープレー?
 久しぶりのスタッフ日記となってしまいましたが、今回は日頃の練習で起きる子供たちのスーパープレーをご紹介したいと思います。
 
 担当しているサクセスコースには、初心者の子から、試合に出る子まで、サッカーを楽しむことが得意な子供たちが多く通っています。

 そんなサクセスコースのある日の練習日。この日は体育館での練習でした。練習も終盤となり、いつも通り試合の時間です。試合になると子供たちは、全員攻撃、全員守備が持ち味で、それぞれの特徴を生かしてプレーしています。

 その試合中、いつもは控えめな子が、いきなり前線に飛び出し、見たこともない強烈シュート炸裂! と、思いきや、足先に引っかかり信じられない角度となり「そこでループシュートかよー!」と、私がつっこむが早いか、ボールはその先の体育館内に設置されているバスケットゴールにスーパーゴーーール! 子供たちの大歓声と共に、思わず私も「すごいけど今のは3ポイントラインの中だから2点な!」と、いまいちな解説となりました。

 また、別な子は次の試合で、良いファーストタッチから、スピードに乗ってドリブル! と、思いきや、なぜかファーストタッチで思いっきりボールに乗って、体がボールの前方にすべり、そこから背中だけでボールに玉乗りし、その場でクルクルとブレイクダーンス!?  これを見ていた他の子も大笑いでしたが、本人も自分でそのトルネード回転を止めることができず、爆笑しながら回転しつづけるのは反則?です。

 このような子供たちのスーパープレーを文章で説明するのは非常に難しいのですが、これがたった1日の練習で起きてしまうのが日々驚きです。

 まだまだ元気な子供たちのエピソードは尽きませんが、今回は「スリーエスウォーズ エピソード?」ぐらいとしておきます。
 

2007/10/21

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

社会人チームの活動について
 7月と8月初旬にかけて、夏らしい日が少なかった北海道も、やっと夏らしい天気となりました(でもすぐ終ってしまいますけど…)。

 その夏日の中、12日にSSSシェフィールドが道央リーグを戦いました。その試合内容については、山居コーチに任せるとして、チームの活動について少し触れてみたいと思います。

 今年から、SSSシェフィールドは30人を超える人数となり、全員が試合感を養いながら、個人のレベルアップを図るためにも、外サッカーとフットサルの活動を同時に行ってきました。これにより、選手間の競争はもちろんのこと、けが明けの選手のフォローも行えるようになり、入れ替え戦の権利を獲得した道央リーグでの結果にもつながったと思っています。

 ですが、チームの所属人数が増えたということは、外サッカーの場合、試合日によってはメンバー登録に入れない選手も出てきてしまいます。このような状況は、社会人チームでは珍しく、所属している選手たちの中には、試合に出れないストレスもあったと思います。

 しかし、今年のチームはその日、外の試合に出れなくとも、フットサルの試合で動きがよければ、外のメンバーに入ることも可能であり、そこから活躍した選手もいました。

 そのような中、私が特に感心したのは、当日外のメンバーに入れなかった選手と、交代枠の関係で試合に出れなかった選手が、チームのために非常に献身的に動いてくれた姿です。出場する機会の多いメンバーもその姿を見て、頑張らない訳にはいかないはずです。そういうところからもチームとして向上できる部分だと思います。

 もしかしたら、自分が楽できる方が良いし、自分だけが楽しければ良い。というような考え方もあるでしょうが、それではチームはまとまりません。

 このチームには、いきの良い若手から、仕事のできる中堅選手、そしてチームのために嫌われ役もできるベテランもいます。すべての所属選手が満足できる状況はどのチームでも難しいですが、選手たちにはなんとか上のステージを経験してほしいと思います。ですがその道は厳しく、また自分たちの手で掴むしかありません(私も老体?にムチを打ち頑張ります)。
 
 

2007/08/15

 

▲ページ上へ

 


柴田 吉徳

サッカーに対する素直さ
 久しぶりのスタッフ日記となってしまいました。北海道の子供たちも夏休み期間に入り、子供たちには短い夏をけが無く有意義に過ごしてほしいと思っています。

 さて、今回はタイトルにも書きましたが、サッカーに対する素直さについて考えてみたいと思います。
 今年度は、SSSとしても、少年部門の2チーム化や、社会人部門でも外サッカーとフットサルを同時に活動するなど新しい試みを始めました。

 どちらの新事業についても、開始前から推進の立場に属しており、軌道に乗るまでは自ら従事することを考えておりました。まだ始まったばかりで、多くの問題もありましたが、それを乗り越え、両部門とも非常に良い効果がでてきていると感じています。

 そのサッカーを通じた活動の中で、やはりサッカーに対する素直さがどの年代でも非常に重要な成長の要素だと感じています。
 これは、サッカーだけに限りませんが、例えば他の人からの外的な要因(アドバイスなど)により、その後自分でどのように考え選択するとしても、まずは人の話しを聞くことから始まると思います。
 その情報をまずは頭に入れてから、自ら必要かどうかの判断をし、そこから理解して言動に移す。大人であれば責任を伴った言動に移す、ということになると思います。

 今までも、少年部門では急激に伸びる年代があると認識していましたが、一緒に活動している社会人の年代でも、このようなサッカーに対する素直さを持っていると、技術的に急激に上達する事は難しくても、その他の部分でかなり伸びている選手も多いと実感しています。別な言い方をすると、自分が上手くなりたいと思う欲求に対して、真摯に素直で居続ける事(終わりなき向上心を持ってトレーニング)ができれば、成長し続ける可能性もあると思います。

 もちろん、素直さというところで間違えて欲しくないのは、子供たちには、コーチたちの言った事をそのまま行動してほしいと言うわけでは決してありません。
 言われた事を自分で何も考えずに行動してしまう方が、色々な状況を自分で解決しなければならないサッカーにはマイナスの部分が大きいと思います。

 ですので、自ら判断し行動(プレー)する為にも、人からの情報をまずは聞いて、それを判断材料の一つとしてほしいと思っています。

 と、言いながらも自分も含めてある程度の大人になってくると、厳しい社会に揉まれて、素直さや純粋さが無くなってしまうんですよね…。ははは。
 

2007/08/01

 

▲ページ上へ

 

<< 前の10件  次の10件 >>