スタッフ日記


柴田 吉徳

私的ワールドカップ論?
 思わぬ反響を各方面より頂いてしまいました「私的ワールドカップ論」でしたが、90年イタリア大会のエピソードの続きをご紹介しておきます。
 前置きは、?の日記をさかのぼって頂きたいと思いますが、決勝トーナメントで、ブラジルがアルゼンチンに負けてしまったその日。私とは全く関係の無い、別ルートでブラジルに入国していた、サッカー好きの日本人が居たそうです。
 当時、ワールドカップには、自国が参加するものではなく、好きな国を応援するものだと思っていた日本人の感覚としては、すこしは分からなくもないような気もするお話しです(多少現地の生活に慣れていた私は、まったく理解できませんでしたが…)。
 その日本人は、ブラジル国民が、おそらく人生でも有数の落胆を見せていたその日に、なんと、意気揚々とアルゼンチンのユニホームを着て町にでたそうです。
 すると、屋外にでるなり、地元の警察官に「おい!そこの日本人、お前、今すぐに死にたいのか!!」と、激しく説教されたそうです。
 もちろん、その警察官が頭にきたと言うよりも、本当に身の安全を心配してくれての説教だったと思います。
 後日話しを聞いた時には、同じ日本人としても、その行動には、びっくりするやら、恥ずかしいやら、複雑な心境だったと記憶しています。
 今回まで、長々とワールドカップにまつわるエピソードと自論を展開してしまいましたが、このようにサッカーの話しで日々盛り上がれるのもワールドカップの素晴らしさだと思います。
 今からワールドカップ以降の燃え尽き症候群が心配な、今日この頃です。
 

2006/07/03

 

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柴田 吉徳

私的ワールドカップ論?
 前回に続きまして、ワールドカップ論を勝手に展開させて頂きます。 
 86年のアルゼンチン対イングランド戦は、歴史的な背景からも非常に注目されていた試合となっており、02年大会でも同様に続いていたと思います。
 そのような中、あの「神の手ゴール」が生まれました。当時マラドーナ選手は、試合後、ハンドを認めていなかったと思いますが、時が経ってからは、ハンドを認めたコメントを残しています。もちろんマラドーナ選手がすごかったのは伝説の「5人抜きゴール」をその後、さらに決めてしまったことですが…。
 また、舞台と年代が変わりますがイングランドのプレミアリーグで、今回のワールドカップにも出場しているチェルシーのドログバ選手がハンドトラップの後、ゴールを決めて各方面から批判されたというプレーもありました。
 どちらのプレーも、紳士の国であり、サッカーの母国とも言われるイングランドに関わるエピソードです。
 そして、どちらの選手も、語弊があるかもしれませんが「ゴールと認められたのだから何が悪い?」と言うような発言をしていたと思います。ですが、フェアプレーを重んずるイングランドの方は、やはり許せないプレーと思うようです。
 そこで、私は思うのですが、どちらの主張が正しいと言うよりも、これが正にサッカーと、その国の文化の違いであり、ワールドカップでは、その対決に面白さがあると思っています。
 現代のサッカーでは、各国の優秀な人材は、隆盛を誇るヨーロッパのリーグに進出しています。また、経済的に余裕の無いリーグからは、選手達も自らの価値を高めようと積極的にヨーロッパリーグへの進出を狙っています。
 その世界的な選手の流れの中から、ヨーロッパ的な洗礼されたサッカーが、世界標準となり、選手たちの質も高められていくのでしょう。そういう観点からも、ある解説者が「ヨーロッパ?1を決めるチャンピオンズリーグが、ワールドカップ以上に世界で最高の質の試合が見れる」という説にも、サッカーの質という部分については納得はできます。
 ですが、果たしてサッカーファンは質が一様に高く、洗礼されたサッカーのみを楽しみにしているのでしょうか? 
 私としては、世界標準化されたサッカーよりも、その国の伝統を重視し、また、その国の文化や、人柄さえも見えてくるようなサッカーに魅力を感じます。そして、それを堪能できるのが4年に一度の祭典、ワールドカップであってほしいと勝手に願っています。もちろんクラブチーム単位でも、そのクラブの特長や理念までもが見えるチームを期待します。
 そして、日本のサッカーは、いま世界でどのように見られているのでしょう…。日本のサッカーは、こうなんだ! と自然に体現されているような活躍を期待してます。 
 最終的には、指導現場に携わる関係者と、これからの環境によって決まってくるとは思いますが、やはり、一言でサッカー文化といっても、数年で出来上がるものは文化とは言えないでしょう。
 このようなことは、今後何十年かかって醸成されるものだと認識していますし、大きな夢としてはSSSがその一端を担って行ければと考えております。
 
 

2006/06/27

 

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柴田 吉徳

私的ワールドカップ論…文?
 サッカーファンの皆さん、ワールドカップの熱戦を楽しんでいますでしょうか? SSSのスタッフも日々の試合を楽しみに過ごしています。
 本日のスタッフ日記の題名は「ワールドカップ論?」などと偉そうなことを言ってしまいましたが、一応30年程サッカーと関わってきたのでお許しを…。
 さて、皆さんが一番印象に残っているワールドカップは何年大会でしょうか?(サッカー好きの会話の中で、だいたいこの質問の答えで年齢がわかりますので、男性だけに聞きましょう…)
 私の年代では、ほぼ間違いなく「86年のメキシコ大会」と答え、もう少し言えば「イングランド戦でのマラドーナの神の手ゴールと5人抜き」と必ず答えると思います。
 この試合については、長くなってしまいそうので、次回に掲載させて頂きます。よって、今回は「私的ワールドカップ論?」とさせて下さい。
 と、言うことで、あえて90年イタリアワールドカップの小話をひとつ…。
 今までだまっていましたが、当時、私はとある事情でワールドカップ期間中にブラジルに滞在してしまいました。そこは、皆さんが想像するとおり、ブラジルの試合が国民行事であり、ブラジルの優勝のみが最大の関心事のようでした。と、言うよりも優勝以外は許されないお国柄のようです。
 そのような中、決勝トーナメント1回戦で、最大のライバル国であり隣国のアルゼンチンと試合となりました。当時、私が居たのは都会の方で、試合の最中は、たしか日中だったのですが、いつもは渋滞の道でもまったくと言っていいほど車が通らず、街中は異様な静けさだったのを記憶しています。おそらく、全国民がテレビの前で釘付けだったせいでしょう。
 そして、その静けさは頂点に達してしまいます。なんとマラドーナ選手のスルーパスからFWのカニーヒア選手が抜け出し、1?0のスコアでアルゼンチンが勝利したのです。
 その時は、いつもは喧騒の中で生活していたはずなのに、こんなに静かな日はあるのか…。国全体が止まってしまったのか? と、思うほどの静けさと落胆振りでした。
 当時私は少年のように若かったはず(?)ですが、その時にも、ブラジルにとって、どれだけサッカーが根付いているのかと、まさにサッカー文化の奥深さを再確認した思いでした。
 そして、今回このブラジルと日本がワールドカップの舞台で対戦するのですから、サッカーファンではなくとも大注目されるでしょう。
 このアルゼンチン戦には後日談があり…ますが、スタッフ日記ではあり得ないほどに、長くなってしまったので、後日ご紹介致します。
 

2006/06/22

 

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柴田 吉徳

日々の練習で…。
 SSSでは、子供たちの要望に応じて活動するコースが分かれています。その中でサクセスコースでは、幼稚園の子から6年生までが通っており、子供たちのさまざまな一面を見ることができます。
 とある日の送迎バスでの様子…。
 同じバス停から乗車する、高学年と、低学年のグループがいました。普段は、ふざけあったり、言い合いしたりと、仲の良い(?)関係。そのグループがバスに乗車する時に、特に教えた訳ではないのですが、高学年の子がさっと扉を開けて、低学年の子を先に乗せて、その後扉も閉めてあげました。
 別のサクセスコースでのひとコマは…。
 今年度から入会したとても元気な幼稚園児がいました。その元気さのあまり、バスの中でも大はしゃぎで、たまにいたずらもしちゃいます。その時に、まわりに座っている上級生が「そういうことはダメだぞ」とか、「こういう時はこうすれよ」と、コーチが言わなくとも、自然に教えてくれています。
 このようなほほ笑ましい光景は、一昔前までは、兄弟間でいろいろなことを学べる環境と同時にあったのかもしれませんが、最近の少子化の問題とあわせて、積極的に異年齢の交流ができる環境の大切さを考えさせられました。
 

2006/06/07

 

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柴田 吉徳

サクセスコースも外練習が始まりました。
 サクセスコースも、他のコース同様本格的に外練習が開始となりました(やっと、外でできるという感じですね)。
 この春になって、「ついにグラウンドでサッカーができる!」という、よろこびは、北海道や雪国のサッカー関係者にしか分からないフレッシュな気持ちといえるのでしょうか?
 練習に参加している子供たちも、サッカーの楽しさが倍増しているように見えました。この気持ちをずっと忘れないでプレーしてほしいなと思います。
 私も最近フレッシュさに欠ける(?)ので、「初心忘るべからず」の精神で子供に負けずに精進していきたいと思っています(笑)。
 
 

2006/05/07

 

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柴田 吉徳

新年度がスタートします!
 学校は春休み期間なので、まだ実感がわかないかもしれませんが、4月から新環境、新学年での生活がスタートします。
 卒業生として新しい環境に臨む皆さんは、人間関係や、勉強などに悩みがでるかもしれません。ですが、悩みすぎずに、時には気持ちを切り替える事も必要です(サッカーの試合でも、失点やミスで、その度に落ち込んでたら、良いプレーはできないことを学んだハズです)。
 また、新学年となり、SSSに通う皆さんは、学年が上がるだけではなく、1年ごとに精神的にも強くなって、成長してほしいと願っています。
 

2006/04/01

 

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柴田 吉徳

サクセスコースの卒業式を終えて…
 本日、サクセスコースの卒業式を行いました。プチニュースにも掲載されていましたが、卒業する6年生を含めて、多くの参加者が集まって下さいました。
 今年の卒業生の中には、6年間地道に努力して、多くの技を身につけた子もいましたし、少年団に通いながら、サクセスでも練習する頑張り屋さんもおりました。また、最初の頃は遠慮がちで、ボールを触るのも精一杯だった子も、最後には、鋭いターンの持ち主になるなど、全員が大きく成長しました。
 式典のあいさつでも子供たちに言いましたが、何事も最後までやり遂げるのは大変な事ですし、それ以上に、とても大切な事でもあります。卒業する皆さんはサクセスコースで、ひとつの段階はやり遂げたとも言えますので、その事に自信を持って、新しい環境にチャレンジしてほしいと思います。
 最後になりますが、皆さんのこれからの成長と活躍を願っております。卒業おめでとうございます。
 
 

2006/03/21

 

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柴田 吉徳

子供たちの運動について思う事…
最近になって、と言っても、7,8年程前からですが、特に気になる事があります。
 SSSでは、設立当時より、俊敏性の向上などを目的に、いろいろな種類の鬼ごっこを取り入れて、トレーニングしてきました。特に異年齢の子が接する機会の多いコースでは、コミュニケーション能力の向上の意味も含めて、盛んに行います。
 そのような中、周りを見ながら走る事になれないうちは、逃げている子同士で、ぶつかって転んでしまったり、または、自分で転んでしまったりという状況がでてきてしまいます。
 その時に、そんなに勢いがなくても、本来反射的に守るべき顔や頭を簡単にぶつけてしまう子が、学年を問わずかなり多くなっていると感じました。
 近年、外あそびの減少などの問題がクローズアップされていますが、こういう本能的に身を守るという最も大事な部分にも、影響がでているのかもしれません。
 本来は、子供たち同士の遊びや、コミュニケーションで鍛えられていた部分も、これからは、異年齢の交流ができる地域のクラブなどが担っていかなくてはならないと、あらためて思いました。
 

2006/01/27

 

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柴田 吉徳

本日は2005年の仕事納めの日…
 早くも2005年の大晦日を迎えてしまいました。今年一年、SSSの各種活動へのご協力、ご声援頂きありがとうございました。
 毎年、年末年始は、各スタッフ指導業務の休み期間を利用して、たまってしまった事務処理や、片付け、掃除に追われていました。スタッフの中には、道外出身者が3名ほどおり、少ない(?)休みを利用して里帰りをしてます。日程の都合で、里帰りできないスタッフもおりますが…。
 皆さんも、年末年始は何かとお忙しいとは思いますが、2006年もSSSをどうぞよろしくお願い致します!!
 

2005/12/31

 

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柴田 吉徳

クラブ世界一決定戦にて…
 皆さんも先日のトヨタカップ決勝、リバプールFC対サンパウロFCの1戦はご覧になったと思います。
 優勝したサンパウロの戦い方は、もしかしたら皆さんが想像していたブラジルチームの試合運びではなかったかもしれません。ですが、ブラジルチームとその選手達の凄いところは、本来の華麗な攻撃も然ることながら、勝負時のカウンターも一撃必殺ですし、それ以上にすごいのは、勝負(結果)に徹した時の勝負強さは、正に世界一と言えるでしょう。
 それから、子供たちに特に参考にしてほしいのが、ブラジル選手のトラップ技術です。どんな状況でも、ファールでなければ取れない場所に「ピタリ」とボールを置ける絶妙なコントロール(アモローゾ選手のトラップは特に素晴らしかったですよね)。
 また、リバプールの選手達は、プレミアリーグでの展開の大きさや、早さの基本でもある、ボールを止める、蹴る、という基本技術が本当に素晴らしかったと思います。
 皆さんも、日頃、基本練習を行っていると思いますが、ただ回数をこなすのではなく、一流の技術を意識して反復練習をすれば、必ずレベルアップすると思います。
 

2005/12/20

 

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