スタッフ日記


柴田 吉徳

コリンチャンスとの交流より?
 今回来日した、コリンチャンス受け入れの協力を今年度も当法人が担当したこともあり、スタッフの方からもいろいろな話しをうかがう機会がありました。
 この中で、地域の指導者の皆さまにも参考になると思われる内容をご紹介したいと思います。

 コリンチャンス選手団代表のオノフレさん(クラブ幹部)に育成年代の指導方針について伺ったところ「皆さんご存知のように、日本の恵まれた生活環境とは違い、ブラジルのクラブにはいろいろな家庭環境の子供たちが集まっています。コリンチャンスでは、そのような子供たちに生活面でのサポートも含め、勉強をしっかりさせたり、人間形成の育成に力を注いでいます。その大事な部分が欠けているような選手では、プロの世界では通用しませんし、ユース年代では特に人間性や生活面を重視した育成を行っています。」と、教えて下さいました。

 続けてオノフレさんは「また、私たちのスタッフにも言っているのですが、今回のユース大会のように良い結果がでたり、ブラジルの選手たちが世界で良い結果を残していても、決しておごらず、相手に対し尊敬の気持ちを忘れてはならないと指導しています。」と、クラブ理念も含めて熱心に説明して頂きました。

 そして最後には、「今回の招聘と交流に際して、日本の皆様に感謝申し上げると共に、コリンチャンスの育成についても、お世話になった日本の指導者にも是非伝えてほしい」と、お話しを頂きました。

 また、滞在先としてお世話になったホテルの役員の方と話したところ、「日本代表の選手団より、コリンチャンスメンバーの方が、あいさつなどのマナーや、感謝の気持ちが伝わってきたし、大会期間中、ホテル内で騒ぐようなことも一切なかった」と、教えて頂きました。

 オノフレさんのお話や、このエピソードからも、ブラジルのトップクラブとしての自覚と、技術面以外にも優れた選手たちだったということを感じることができました。
 

2006/09/03

 

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柴田 吉徳

夏のサクセス合宿、全員がんばりました!!
 毎年恒例となっている、サクセスコース夏の道央合宿を8月3日、4日の日程で、実施してきました。
 今回の合宿参加者には、すでに5回以上参加しているベテラン選手(?)から、お家の人と離れて初のお泊りに緊張気味の子や、全サクセスコースの合同合宿のため、初めて会う友達に、遠慮がちの様子の子もいました。
 ですが、そこは子供たちの順応性の高さが発揮されます。2日目に入る頃には、遠慮なしに言い合っていたり、積極的なプレーが目立ちました。
 サッカー面では、4年生以上の高学年グループに、4つの課題を話し合い、交流試合の目標としました(生活面については、他のスタッフの日記にゆずります)。

?ボールを取られたら、取り返す。
?周りを見てバランスよく広がる。
?全員攻撃、全員守備。
?マークの付き方を意識する。

 このような課題は、サッカーをプレーする上で大事な基本となります。通常の練習では、基礎技術の向上を主な目標としておこなっていますが、基礎技術を身に付けるのと同時に、今回の課題も覚えて、試合で力を発揮できるようになってほしいと思います。
 2日目の交流試合では、子供たちも課題を克服しようとする意識も高く、内容の良いゲームが多くなりました。ですが、少し良くなったからといって、満足してはいけません。皆さんは、まだまだ成長できますので、これからの練習がとても大事です! 上手くなるためにも、できる子は毎日でもボールと遊んでほしいと思います。
 最後になりましたが、天候の悪い中、交流試合に参加して頂いた、奈井江少年団さん、滝川FCさんありがとうございました。
 

2006/08/13

 

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柴田 吉徳

皆さん待望の夏休み期間に入りました。でもスタッフは…?
 全国的には、梅雨や大雨の影響が心配されますが、北海道の子供たちも夏休み期間に入り、短い夏を楽しみにしているようです。
 この期間に入ると、子供たちも、試合や遠征、そして合宿に大忙しとなります。もちろんその担当のスタッフも、日に日に日焼けが増し、それと比例して、日に日にやせ細っていくようにも見えます…。
 ですが、合宿が続くスタッフは、宿泊先の3食おいしい食事につられて、また、夏バテもしないようにと、食事が進んでしまい、思いがけず体重計のハリも進んでしまう場合もあります。
 なにはともあれ、子供たちには、この期間楽しく過ごせるよう、ケガや事故の無いように十分注意してほしいと願っています。
 

2006/07/28

 

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柴田 吉徳

私的ワールドカップ論?
 思わぬ反響を各方面より頂いてしまいました「私的ワールドカップ論」でしたが、90年イタリア大会のエピソードの続きをご紹介しておきます。
 前置きは、?の日記をさかのぼって頂きたいと思いますが、決勝トーナメントで、ブラジルがアルゼンチンに負けてしまったその日。私とは全く関係の無い、別ルートでブラジルに入国していた、サッカー好きの日本人が居たそうです。
 当時、ワールドカップには、自国が参加するものではなく、好きな国を応援するものだと思っていた日本人の感覚としては、すこしは分からなくもないような気もするお話しです(多少現地の生活に慣れていた私は、まったく理解できませんでしたが…)。
 その日本人は、ブラジル国民が、おそらく人生でも有数の落胆を見せていたその日に、なんと、意気揚々とアルゼンチンのユニホームを着て町にでたそうです。
 すると、屋外にでるなり、地元の警察官に「おい!そこの日本人、お前、今すぐに死にたいのか!!」と、激しく説教されたそうです。
 もちろん、その警察官が頭にきたと言うよりも、本当に身の安全を心配してくれての説教だったと思います。
 後日話しを聞いた時には、同じ日本人としても、その行動には、びっくりするやら、恥ずかしいやら、複雑な心境だったと記憶しています。
 今回まで、長々とワールドカップにまつわるエピソードと自論を展開してしまいましたが、このようにサッカーの話しで日々盛り上がれるのもワールドカップの素晴らしさだと思います。
 今からワールドカップ以降の燃え尽き症候群が心配な、今日この頃です。
 

2006/07/03

 

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柴田 吉徳

私的ワールドカップ論?
 前回に続きまして、ワールドカップ論を勝手に展開させて頂きます。 
 86年のアルゼンチン対イングランド戦は、歴史的な背景からも非常に注目されていた試合となっており、02年大会でも同様に続いていたと思います。
 そのような中、あの「神の手ゴール」が生まれました。当時マラドーナ選手は、試合後、ハンドを認めていなかったと思いますが、時が経ってからは、ハンドを認めたコメントを残しています。もちろんマラドーナ選手がすごかったのは伝説の「5人抜きゴール」をその後、さらに決めてしまったことですが…。
 また、舞台と年代が変わりますがイングランドのプレミアリーグで、今回のワールドカップにも出場しているチェルシーのドログバ選手がハンドトラップの後、ゴールを決めて各方面から批判されたというプレーもありました。
 どちらのプレーも、紳士の国であり、サッカーの母国とも言われるイングランドに関わるエピソードです。
 そして、どちらの選手も、語弊があるかもしれませんが「ゴールと認められたのだから何が悪い?」と言うような発言をしていたと思います。ですが、フェアプレーを重んずるイングランドの方は、やはり許せないプレーと思うようです。
 そこで、私は思うのですが、どちらの主張が正しいと言うよりも、これが正にサッカーと、その国の文化の違いであり、ワールドカップでは、その対決に面白さがあると思っています。
 現代のサッカーでは、各国の優秀な人材は、隆盛を誇るヨーロッパのリーグに進出しています。また、経済的に余裕の無いリーグからは、選手達も自らの価値を高めようと積極的にヨーロッパリーグへの進出を狙っています。
 その世界的な選手の流れの中から、ヨーロッパ的な洗礼されたサッカーが、世界標準となり、選手たちの質も高められていくのでしょう。そういう観点からも、ある解説者が「ヨーロッパ?1を決めるチャンピオンズリーグが、ワールドカップ以上に世界で最高の質の試合が見れる」という説にも、サッカーの質という部分については納得はできます。
 ですが、果たしてサッカーファンは質が一様に高く、洗礼されたサッカーのみを楽しみにしているのでしょうか? 
 私としては、世界標準化されたサッカーよりも、その国の伝統を重視し、また、その国の文化や、人柄さえも見えてくるようなサッカーに魅力を感じます。そして、それを堪能できるのが4年に一度の祭典、ワールドカップであってほしいと勝手に願っています。もちろんクラブチーム単位でも、そのクラブの特長や理念までもが見えるチームを期待します。
 そして、日本のサッカーは、いま世界でどのように見られているのでしょう…。日本のサッカーは、こうなんだ! と自然に体現されているような活躍を期待してます。 
 最終的には、指導現場に携わる関係者と、これからの環境によって決まってくるとは思いますが、やはり、一言でサッカー文化といっても、数年で出来上がるものは文化とは言えないでしょう。
 このようなことは、今後何十年かかって醸成されるものだと認識していますし、大きな夢としてはSSSがその一端を担って行ければと考えております。
 
 

2006/06/27

 

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柴田 吉徳

私的ワールドカップ論…文?
 サッカーファンの皆さん、ワールドカップの熱戦を楽しんでいますでしょうか? SSSのスタッフも日々の試合を楽しみに過ごしています。
 本日のスタッフ日記の題名は「ワールドカップ論?」などと偉そうなことを言ってしまいましたが、一応30年程サッカーと関わってきたのでお許しを…。
 さて、皆さんが一番印象に残っているワールドカップは何年大会でしょうか?(サッカー好きの会話の中で、だいたいこの質問の答えで年齢がわかりますので、男性だけに聞きましょう…)
 私の年代では、ほぼ間違いなく「86年のメキシコ大会」と答え、もう少し言えば「イングランド戦でのマラドーナの神の手ゴールと5人抜き」と必ず答えると思います。
 この試合については、長くなってしまいそうので、次回に掲載させて頂きます。よって、今回は「私的ワールドカップ論?」とさせて下さい。
 と、言うことで、あえて90年イタリアワールドカップの小話をひとつ…。
 今までだまっていましたが、当時、私はとある事情でワールドカップ期間中にブラジルに滞在してしまいました。そこは、皆さんが想像するとおり、ブラジルの試合が国民行事であり、ブラジルの優勝のみが最大の関心事のようでした。と、言うよりも優勝以外は許されないお国柄のようです。
 そのような中、決勝トーナメント1回戦で、最大のライバル国であり隣国のアルゼンチンと試合となりました。当時、私が居たのは都会の方で、試合の最中は、たしか日中だったのですが、いつもは渋滞の道でもまったくと言っていいほど車が通らず、街中は異様な静けさだったのを記憶しています。おそらく、全国民がテレビの前で釘付けだったせいでしょう。
 そして、その静けさは頂点に達してしまいます。なんとマラドーナ選手のスルーパスからFWのカニーヒア選手が抜け出し、1?0のスコアでアルゼンチンが勝利したのです。
 その時は、いつもは喧騒の中で生活していたはずなのに、こんなに静かな日はあるのか…。国全体が止まってしまったのか? と、思うほどの静けさと落胆振りでした。
 当時私は少年のように若かったはず(?)ですが、その時にも、ブラジルにとって、どれだけサッカーが根付いているのかと、まさにサッカー文化の奥深さを再確認した思いでした。
 そして、今回このブラジルと日本がワールドカップの舞台で対戦するのですから、サッカーファンではなくとも大注目されるでしょう。
 このアルゼンチン戦には後日談があり…ますが、スタッフ日記ではあり得ないほどに、長くなってしまったので、後日ご紹介致します。
 

2006/06/22

 

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柴田 吉徳

日々の練習で…。
 SSSでは、子供たちの要望に応じて活動するコースが分かれています。その中でサクセスコースでは、幼稚園の子から6年生までが通っており、子供たちのさまざまな一面を見ることができます。
 とある日の送迎バスでの様子…。
 同じバス停から乗車する、高学年と、低学年のグループがいました。普段は、ふざけあったり、言い合いしたりと、仲の良い(?)関係。そのグループがバスに乗車する時に、特に教えた訳ではないのですが、高学年の子がさっと扉を開けて、低学年の子を先に乗せて、その後扉も閉めてあげました。
 別のサクセスコースでのひとコマは…。
 今年度から入会したとても元気な幼稚園児がいました。その元気さのあまり、バスの中でも大はしゃぎで、たまにいたずらもしちゃいます。その時に、まわりに座っている上級生が「そういうことはダメだぞ」とか、「こういう時はこうすれよ」と、コーチが言わなくとも、自然に教えてくれています。
 このようなほほ笑ましい光景は、一昔前までは、兄弟間でいろいろなことを学べる環境と同時にあったのかもしれませんが、最近の少子化の問題とあわせて、積極的に異年齢の交流ができる環境の大切さを考えさせられました。
 

2006/06/07

 

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柴田 吉徳

サクセスコースも外練習が始まりました。
 サクセスコースも、他のコース同様本格的に外練習が開始となりました(やっと、外でできるという感じですね)。
 この春になって、「ついにグラウンドでサッカーができる!」という、よろこびは、北海道や雪国のサッカー関係者にしか分からないフレッシュな気持ちといえるのでしょうか?
 練習に参加している子供たちも、サッカーの楽しさが倍増しているように見えました。この気持ちをずっと忘れないでプレーしてほしいなと思います。
 私も最近フレッシュさに欠ける(?)ので、「初心忘るべからず」の精神で子供に負けずに精進していきたいと思っています(笑)。
 
 

2006/05/07

 

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柴田 吉徳

新年度がスタートします!
 学校は春休み期間なので、まだ実感がわかないかもしれませんが、4月から新環境、新学年での生活がスタートします。
 卒業生として新しい環境に臨む皆さんは、人間関係や、勉強などに悩みがでるかもしれません。ですが、悩みすぎずに、時には気持ちを切り替える事も必要です(サッカーの試合でも、失点やミスで、その度に落ち込んでたら、良いプレーはできないことを学んだハズです)。
 また、新学年となり、SSSに通う皆さんは、学年が上がるだけではなく、1年ごとに精神的にも強くなって、成長してほしいと願っています。
 

2006/04/01

 

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柴田 吉徳

サクセスコースの卒業式を終えて…
 本日、サクセスコースの卒業式を行いました。プチニュースにも掲載されていましたが、卒業する6年生を含めて、多くの参加者が集まって下さいました。
 今年の卒業生の中には、6年間地道に努力して、多くの技を身につけた子もいましたし、少年団に通いながら、サクセスでも練習する頑張り屋さんもおりました。また、最初の頃は遠慮がちで、ボールを触るのも精一杯だった子も、最後には、鋭いターンの持ち主になるなど、全員が大きく成長しました。
 式典のあいさつでも子供たちに言いましたが、何事も最後までやり遂げるのは大変な事ですし、それ以上に、とても大切な事でもあります。卒業する皆さんはサクセスコースで、ひとつの段階はやり遂げたとも言えますので、その事に自信を持って、新しい環境にチャレンジしてほしいと思います。
 最後になりますが、皆さんのこれからの成長と活躍を願っております。卒業おめでとうございます。
 
 

2006/03/21

 

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