ある時ベテランコーチが言った―。
「子どもたちに全国を目指せと口で言うだけではなく、自分たちも、もう一度全国へ行くぞ!」
その時、社内でその言葉を信じる者はいなかった―。
「風の中のすーばるぅー、砂の中のぎんがぁー♪」
と、今回もプ〇ジェクトX風に「背番号にこだわっても・・・編」の続きのお話です。
早速、全道大会参加にあたり、SSSシェフィールドのベテラン選手(スタッフ)+某大学の元チームメイト+助っ人選手数人でチーム編成を開始。
SSSスタッフは、大会当日までホームページでおなじみのSSS虎の穴で血のにじむような猛特訓を繰り返しました。そして、あまりの修行の厳しさにより、負傷者が続出(?)。大会前に不安を抱かせるスタートとなりました(その調整法に疑問符が・・・)。
1試合目の相手は、同じ札幌地区代表で優勝候補筆頭のチームでした。修行の成果にかけるDコーチが満を持して出場。試合は互いに譲らず一進一退の攻防を見せます。
その展開の中、相手ゴール前で右サイドから早いクロスボール。これをフリーで待っていたDコーチが、ジャンプ一番! ルーニーのオーバーヘッドのような豪快なエアーボレー炸裂!?
んっ?エアーって??? おそらくDコーチのイメージが高ぶりすぎて、すでに相手DFに10メートルぐらい前でクリアーされているのもお構いなしに、ボールが来ない中エアージャーンプ! 1人照れながらテレマークで着地を決めていました。。。
その後、チームメイトの頑張りもあり、何とかSSSチームが勝利。同日に開催された2試合目に進出しました。
この試合は、大会前に右足を痛め(修行のせい?)、1試合目で左足を負傷した満身創痍のYコーチがベンチで役目を終えたようにどっしりと座っています(もしかして、Yコーチは必要なかったのかな?)。
そして試合は、残り10分まで0-2で相手チームがリード・・・。ぴ、ピンチ。。。Yコーチはベンチでピクリとも動こうとはしません。
ベンチでもここで敗戦か・・・という重い雰囲気の中、〇コーチ(ここは匿名)だけが「ふぉっふぉっふぉっ」と、余裕の笑みです。この笑い方は! ついにSSS仙人が降臨!?
ここでチームメイトから「〇コーチ!けがしてもいいから、行くぞ!」と、これに対し〇コーチは「ふぉ? と、言うより、すでにけがしてるんじゃがのー」。続けざまに監督から、「動けなくなってもいいからもう出て!」と、厳しいやり取りが続き、時間だけが過ぎ去っていきます。。。
そして、そのやり取りの後、ついに重い腰を上げた〇コーチ。交代用紙を持ってピッチサイドで用意していると、予定していた交代メンバー以外が、不測の負傷。「プレー続行できるか?」と慌てるベンチ。それをよそにトコトコとベンチに戻り「ふぉっふぉっふぉっ。まずは負傷者を交代するかのー」。と、〇コーチは余裕の表情。
もしや、このまま出場しないで終わるつもり・・・?それとも試合を諦めた・・・? と、私も不安になってきたところ、残り時間は約5分。
「それでは老体に鞭打ち、やるだけやってみるかのー。フォッフォッフォッ」これはSSS仙人に変身か?!と言うより、だんだんSSS仙人がバルタン星人化しているー!!(古いっ)
そして交代出場するなり、左サイドで2人のDFをいなし完璧なクロス! これをセンターで待っていた選手がゴール! 1点差に迫ります。ここから一気に息を吹き返したSSSチームは、ロスタイムに意地の同点ゴール! 2-2からPK戦で勝利することができました。
翌日の決勝戦では、落ち着いた試合運びを見せ2-0で勝利し、見事優勝。この大会に賭けてきたコーチたちもプレーヤーとしては約10年ぶりの全国大会出場権を手にしました。
と、喜びもつかの間、全国大会への選手登録締切日も迫り、またもやメンバーの背番号を変えることが必要になりました。今回はすんなりと決めることができるかなーと思ったところでDコーチ登場!!
またもや「何番でもいいですよ!」といいながら「やっぱりどの番号にしようかなー。9番はなんかもういいかなって感じがするからなー。うーん・・・」と悩み始めました。ついこの間もこの光景が…。。。 | |