スタッフ日記


山瀬 幸宏

よろしくお願い致します!
 皆様はじめまして! 今年度からSSSのコーチとして指導させて頂きます山瀬幸宏です!

 まずは、簡単に自己紹介させて頂きますと、私自身、幼稚園から中学生までSSSにお世話になり、高校から横浜F・マリノスのユースに入団し、その後トップに昇格しました。

 その後、12年間の長いプロサッカー生活でしたが、今年1月に引退。自分を育ててくれたSSSで、指導者という新たな道に進むことができ、大変うれしく思っています。

 この場を借りて、選手時代に応援・サポートしてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。

 指導者としてはスタートラインに立ったばかりですが、自分が経験してきたことを生かしてサッカーの楽しさや技術を伝えていくことはもちろん、スポーツを通じて子どもたちの成長の手助けができるよう、一生懸命頑張っていきたいと思っております。

 今後とも、皆様どうぞよろしくお願い致します!
 

2015/09/09

 

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田古嶋 愛子

ブラジルサッカーこぼれ話・・・(2)
 そして、バックトゥー○フューチャーのデロリアンに乗るがごとく、話しは一気に四半世紀ほど前にさかのぼり・・・現地では当時サンパウロ州2部のプロクラブでトップチームに橋本さんがおり、ジュべニール(16・17歳ぐらい。日本では高校生年代?)という区分の下部組織にYコーチが在籍し、それぞれ午前と午後分かれて練習していたそうです。

 ちなみにブラジルのトップクラブ(もしくは資金的に恵まれているクラブ)では、下部組織のグループが2歳刻みで分けられているそうですが、クラブによっては資金的な面もあり、育成のカテゴリーが大まかなところもあるようです。両名が所属していたクラブは、ジュベニールの上の年代となるジュニオールも無かったとのこと。

 トップのプロ選手と下部組織の選手たちではサッカーを離れたところで仲良く話をすることがあっても、練習はもちろんのこと、ロッカールームなどは別だったそうです。クラブ内ではプロ選手とその他の選手たちでは『見えない壁』があるらしく、同じ日本人同士であっても橋本さんとYコーチは練習中には話をしたことがなかったそうです。

 そのような中、Yコーチがジュべニールでの練習後のある日、「トップチームの練習に参加してみるか?」と誘いがあったそうです。とは言っても、いきなり紅白戦などに出場できる訳もなく、コーチから「まずはキーパー練習を手伝え」と、キーパー相手に延々とキックを繰り返す日々が続いたそうです。その後、一生懸命な姿が認められたか、毎日参加させてもらえることになり、ついには紅白戦に出場できるなど充実したブラジル生活となったようです。

 橋本さんは「当時は私自身、自分の生き残りをかけてプレーしていましたので、Y君のことなど構っていられませんし、もちろん、一切口利きなどできる訳もありません。Y君本人がその後どう言っていたかは知りませんが、トップチーム入りは下部組織からの推薦がなくては入れませんし、Y君の実力でつかんだものですよ。」つづけて、「でもあの厳しい世界によく16歳ぐらいで入れたなー。その時は一切褒めなかったけど・・・」と25年以上もたってからのお言葉に「今頃ですか・・・。当時に言ってほしかった・・・。」と、苦笑いでした。。。

 また、「ある時のトップの紅白戦では、Y君がプレーで目立ってしまったばかりに、完全に足を狙ったタックルを食らってましたよ。実際に足の骨を折られたんじゃなかったかな? 当時のブラジルでは、毎日クビがかかっているようなものなので、紅白戦でも生きるか死ぬかというような覚悟を持った厳しいプレーの連続でした。このあたりは、日本のサッカーの感覚にはないところでは?」とも仰ってました。

 ちなみに、橋本さんは、いまだに体もプレーもキレッキレッで、ホームグラウンドで初開催となった社会人部門(ミドルチーム)の公式戦では、フルタイム出場で、勝利に貢献していました(そのプレーぶりから、後で年齢を聞いてさらにびっくりの超人キン肉○ンでした。。。)。

 ちなみにこの試合には、もうひとりのYコーチ(ヒント、左利き・上手い)、Sコーチ(ヒゲ・ヘディング強い)、Nコーチ(表向きまじめ・プレーは腹黒い)、Dコーチ(背筋ピーン・地元のスター)、Tコーチ(学生時代ディエゴの異名)も参加し、それぞれに活躍が光っていました。

 今回の話しで噂のYコーチは、予想通り(!?)けがのため不出場。。。今季の出場は1試合の10分のみ、1プレー、1ゴールという結果となっています(果たして、この結果はどうなのでしょうか・・・)。
 

2015/09/06

 

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田古嶋 愛子

ブラジルサッカーこぼれ話・・・(1)
 早くも9月に入り、秋を感じる今日この頃ですが、今年度さらに整備計画が実行される予定のSSSグラウンドに、先日、珍しいお客様が来場されました。

 実はこのお客様は25年ほど前に、ブラジルでプロサッカー選手として活躍されていた方で『橋本さん』とおっしゃいます。

 この方とSSSのつながりは、当時、中学卒業後、ブラジルへ飛び立っていたYコーチ(ヒント、こわい?コーチのほう)が現地で出会い、大変お世話になったとのことでした。

 そこからの長ーいご縁で、現在SSSの賛助会員としてもご協力いただいており、近年整備されたSSSのホームグラウンドに初めて来ていただきました。

 関西名門クラブ出身の橋本さんは、SSSのグラウンドは写真などでは見られていたようですが、現地で実際に見ると「まさに北海道らしい雄大な景色の中、素晴らしいグラウンドで本当にびっくり!」と、開口一番喜んでくださいました。

 その後の話の中でも、「北海道に住んでいる皆さんは気づいてないかもしれませんが、本当に景観や、スポーツ集合施設に隣接している立地条件などを考えても、全国のクラブと比べてもそん色ないどころか、最高の環境だと思いますよ」と、太鼓判を押してくださいました。

 その中、ブラジル時代を含めて、さまざまなサッカー談話をしていただく機会となり、ふと、Yコーチの当時の噂話が本当だったのかなども聞いてみましたが、ここからは、長くなりそうなので、またの機会にしたいと思います。。。
 

2015/09/03

 

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櫻井 健愛

全道大会に帯同して・・・。
 皆さま初めまして! スタッフ日記には初登場となりますレギュラーコース担当の櫻井です。早速ですが、今回は鈴木コーチと帯同した全道大会を振り返ってみたいと思います。

 7月25日から28日にキロロリゾートにて行われた、「道新スポーツ旗 第47回 全道サッカー少年団大会」にSSS―A が札幌地区代表として参加してきました。

 さかのぼる事札幌地区予選。レギュラーコースからは、SSS―A、SSS―Bの2チーム体制で予選に参加しました。この大会へ向けて掲げた目標は2チームで全道大会へ参加し、決勝戦でSSS対決しよう! というものでした。残念ながらSSS―Bは札幌地区代表決定戦にて延長―PK戦の末敗退、悔しい思いをしました。

 負けてしまった仲間の分まで・・・と挑んだ全道大会でしたが、結果は準々決勝でコンサドーレ札幌U―12Aに1―1からのPK戦で惜敗してしまいました。

 チビリン終了後から自分たちに足りないところを改善しようと、日々のトレーニングを積み重ね、負けてしまったチームの分まで・・・と戦った全道大会。必死に考え、伝え合い、走ってゴールを目指し、身を投げ出してゴールを守りました。チーム、仲間、応援してくれる方々・・・、もちろん自分のためにも。

 その中、試合前や後のチームミーティングをみんなは大切にしてきましたね。いつもコーチはその輪のなるべく近くで話を聞きながらみんなの表情を見ていました。

 サッカーのことだけではなく、普段の生活(学校)のこと、仲間とのことなど・・・いろいろな話し合いがありました。答えを与えられるばかりではなく、ヒントから自分で考え、その中から「何か」を見つけ出そうと、いろいろなことに対して「本気」で向きあえるようになってきていたように見えました。

 誰に言われるでもなく、さまざまな場面で始まるようになった仲間たちだけでのミーティングも、いつからか『チームを変えたい』、『自分も変わりたい』と本気で意見のぶつけ合いができるようになり、真剣に考え、伝え合った内容がプレーの中で実践できるようになってきたのではないでしょうか?

 大会を通してA・Bチームともに1点しか取られていないのだけれど・・・、その結果はどうだったかな? 力の限り・・・はつくしたと思います。けれどもその先にあったのはみんなの望む結果ではなかったですよね?

 厳しいようですが、これがサッカーの難しいところでもあり、言い換えるとそれが面白いところでもあるのではないでしょうか? みんなは本大会を通じて素晴らしい経験をしたと思いますが、その中から何かを感じることができましたか? 

 今回は悔しい思いをしましたが、自分たちが望む結果をつかみとるためには、『継続性=悔しくても苦しくても簡単にあきらめず、一生懸命がんばって続けること』がとても大事です。

 「ここぞ」のところで大きな力を発揮できる選手(人間)になれるように、新しい目標に向かって、さまざまな課題と向き合い、オン(オフ)・ザ・ピッチでしっかりとしたことを積み上げて次、そして将来の目標につなげましょう!

 負けてしまった日の夕食時に『新たなスタートだ・・・』とつぶやきながらご飯を3杯おかわりしていたある選手。その言葉に力強さと決意を感じ、コーチももっと選手へ良いサポートができるように新たなスタートを切りたいと意を新たにしております。

 最後になりますが、会場まで応援に来て下さった保護者や関係者の方々から、たくさんのご声援をいただき本当にありがとうございました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 

2015/08/06

 

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えんじぇる ハートちゃん

ホッカイドウの子も、まちにまった夏休みですね!
 SSSホームページをごらんのみなさまこんにちは! ホッカイドウの学校も夏休みきかんとなりましたかが、みなさまいかがおすごしでしょうか?

 ホッカイドウのほんかくてきな夏はみじかいですが、子どもたちは、れんしゅうやがっしゅく、それから海や山でキャンプなどをたのしむこともあるかと思います。

 ですが、とくに海・川、プールなどでは、じこやけがなどのないように、まずはじぶんでしっかりと気をつけることはもちろん、見守ってくださる大人のかたの言うこと(だいじなルールなど)をしっかりとききましょう!

 また、スポーツかつどうや、外あそびで、ねっちゅうしょうにならないよう、こまめに水分ほきゅうをしましょうね。

 では、みじかい夏休みきかんですが、たのしい思い出となるよう、じこやけがなどにちゅういし、元気にすごしてください!
 

2015/08/01

 

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田古嶋 愛子

なでしこW杯連覇ならず・・・これからに期待しましょう!
大会連覇を狙っていたなでしこジャパンでしたが、アメリカの圧倒的な強さに屈してしまいましたね・・・。

 試合序盤は、アメリカの長所ばかり(高い・速い・強い・巧い・・・)が目立ち、なでしこのリズムが作りきれないうちにたたみかけられ、一気に4失点・・・。ですが、そこから宮間選手を中心とした諦めない姿勢には本当に素晴らしかったと思います。

 優勝したアメリカは、どこかの国の男子リーグに入っても十分に通用するかも?というくらいの完成度でしたので、この栄冠にふさわしいチームだったと思います。
 
 来年のリオデジャネイロオリンピックでは、時間的に今大会と同じようなメンバー編成になるのかな?とも思いますが、アメリカと対戦することになったときにはぜひリベンジを果たしてほしいですね。

 そして、短期的な目標や結果も必要ですが、未来のなでしこ選手たちのサッカー環境が向上していくことも大事だと思います。

 2020年に向けて、女子サッカーを取り巻く環境と機運がますます高まることを期待しています!
 

2015/07/09

 

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田古嶋 愛子

なでしこジャパン ファイナルへ!! ガンバレー!!
 試合ごとにハラハラドキドキの展開で勝ち進んできた、なでしこジャパン。応援している方も気が気でない毎日ですが、勝負強さを発揮した素晴らしい戦いでついに決勝の舞台に進んでくれました!

 先日の準決勝では、今まで一度も勝ったことがなかったイングランド(2分け2敗だったそうです)相手に、思いがけない劇的な幕切れで、なでしこの勝利となりましたね。

 なでしこの最後まで諦めない姿勢があのOGを生んだので、勝ったことは素直にうれしいのですが、イングランドDFの心中を思うと切なすぎます・・・(その後の仲間たちの姿や、宮間選手のコメントも心打たれました)。けれど、これもサッカーなんですよね。。。

 最後は、今まで対戦してきたチームの思いに報いるためにも、ぜひぜひ大会2連覇と最高の笑顔で締めくくってほしいです! 「ガンバレー! なでしこジャパン!!」
 

2015/07/05

 

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柴田 吉徳

甘くはないコーチ業・・・
 少し時期がずれてしまいましたが、今年度が始まり、まだ屋内施設で行っていた練習時の出来事です。

 私が担当するサクセスコースでは、小学校高学年の子(地区によっては幼稚園の子も在籍)まで、3グループから4グループに分かれて練習を行っております。

 その中練習が終わり、後片づけをしてから送迎バスに移動しましょう、となりました。

 その時、まだ慣れていない低学年の子が、不意に「コーチ、かえるの?」と、ニコニコと質問してきます。

 私は、当然のごとく「うん。練習が終わったから、バスに移動して帰るよー」と、答えました。

 その子は「え?かえるの??」と、聞き直してきましたので、「まだサッカーしたかった?でも今日はもう帰らないとねー」と、返します。

 それでもその子は「いや、だから、か・え・る・の!」と、少し口調が強くなってきました。

 私はあれ、伝わっていないかな?もしくは、小さい子どもなりのなぞなぞ勝負かな?と、思い直し「蚊いる(かいる)の?、それとも室内施設だけと蛙いる(かえるいる)の?」と、おじさんのダジャレ力を駆使して、回答してみました。

 するとその子は「いや、だからコーチ! か・え・る・の!!」と、必死の形相になってきました。

 その様子から私は、『なっなにー! まさかコーチを代えたい(かえたい=かえる)のかー!!』と、内心動揺しながらも、そこはベテランの力で、なんとか持ちこたえます。

 「で、何をか・え・た・いのかな?・・・(内心コーチと言うなよ)」。と、更に聞き直すと、「だーかーらー、これ(↓)、かえるの!!」と、足先の方を指すジェスチャー付きで、聞いてきました。

 そこで、察しの悪い私もやっと気づきました。『あっ!靴を履き替える(かえる)か、どうかの質問だったのかー!』。。。

 で、「これから、外に出るから、靴は履き替えますよー」と伝えると、やっと本人も納得し、会話が成立しました。

 「今度からは、何をかえたいのか、伝えましょうね」と、言うが早いか、その子はクルリと反転し「じゃ、コーチ、バイバーイ!」と、このベテランコーチを置いてけぼりに、元気に帰っていきました。

 最後に言い訳のようになってしまいますが・・・。

 このように小さい子など(高学年でもありますが)には、伝える力を付けるためにも、コーチたちが、子どもの言いたいことを先回りして、察し過ぎてしまわないように気をつけております。これは時間や手間ひまがかかってしまいますが、なるべく子どもたちのコミュニケーション能力が向上するよう、対応していきたいところです。

 そして、指導現場で良くあることが、「コーチ!トイレ!」。このフレーズが出た時には、ゆっくりと対応するよりも、いろいろな意味で十分気をつけなければならないことは、ベテランコーチたちは知っていることでしょう。。。
 

2015/06/21

 

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田古嶋 愛子

女子ワールドカップも開幕! なでしこリーグも注目です!
 現在、なでしこリーグの浦和レッズレディースに所属している白木星さんのニュースがSSSホームページにもアップされていましたので、うれしい思い出話をご紹介します。

 中学生時代、SSSサッカークリニックU15コースに所属していた白木さんは日本代表メンバーに選ばれ、『AFC U16女子選手権中国大会2011』大会でも大活躍でした。その大会で得た優勝メダルと使用したユニホームを見せてくれたのです!

 「ASIA CHAMPION」と書かれてあるメダルの燦然とした輝きに、感動するとともに、SSSに入ってきた頃に比べて更にたくましくなったんだなー、と感慨深いものがありました。

 白木さんは小学生の時、SSSのサクセスコースに入り、男の子たちとそん色なくボールを蹴っていました。当時「SSS初のなでしこリーガーはあの子だろう」と、とあるコーチが予言(!?)のように話をしていたこともありました。

 ちなみに、最近になってどの部分が良かったのかと、そのコーチに聞いたところ「体の中心軸がしっかりしていたことと、膝の使い方が良かった。あと、技術面を磨ければ」と、いう印象だったとのこと。「でも、一番は負けず嫌いで努力家だったこと。1対1の練習では、男の子相手だけではなく、コーチにも負けないぞと、挑んでくる強い気持ちがあった。」

 その時の1対1では、もちろんコーチが簡単に負ける訳にもいかず、何とか技でねじ伏せ「まだまだドリブルを磨かないとな」と、渋く言いたいところ、実は体力的に追い込まれ過ぎて内心は「ぶはー、ふーふーふーはーはーはー、おいおい何回1対1やるんだ。もはや心拍数が200超えてるぞ、これで話せるのか、気を抜いたらピッチに倒れてしまうぞ・・・いやいやここで倒れたらコーチ失格だ・・・」と、プレッシャーがかかっていたそうです。。。

 また、最近では、サッカー審判資格更新用システム『JFA eラーニング』で、高校在学中の白木さんがゴールを決めたあとにチームメイトとハイタッチしているというステキな場面が『サッカーの楽しさ』と言うような章でピックアップされていました。

 今は厳しい世界で頑張っていますが、苦しい時にはSSSで学んだ『サッカーの楽しさ』を思い出して頑張って欲しいなーと、陰ながら応援しております。
 

2015/06/10

 

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鈴木 政裕

チビリンピック全国決勝大会を終えて
 5月のゴールデンウィークに、横浜で行われた「JA全農杯チビリンピック2015小学生8人制サッカー 全国決勝大会」に、北海道代表として参加してきました。7年振りの参加となるこの大会では、強豪揃いの予選リーグ(横浜Fマリノスプライマリー・名古屋グランパスU12・サガン鳥栖U12・小野FC)を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出できるように、目標をもって準備をすすめていきました。
 
 開幕戦のサガン鳥栖U12との対戦では、第1ピリオドで、緊張からか動きが硬く、普段ならできていたチームとしての守備の準備ができず、相手の能力の高いFWに次々と得点を奪われてしまいました。この第1ピリオドが、今年の6年チームの課題がはっきりと表れた試合だったように思います。普段できることが、できなくなってしまう…。中には、冷静さを失い、何も考えることができなくなってしまう選手もいました。これは、大きな課題です。そんなメンタルの状態では、勝負になりません。それを痛感させられた場面が、あの第1ピリオドには凝縮されていたように思います。

 マリノスとの試合は、いい緊張感の中、すばらしいプレーが随所に見られました。やはり、君たちの力は十分にあることはわかります。しかし、一瞬の集中力の欠如から、失点。試合中に考えることや伝え合うことを一瞬でも止めてしまうと、こういう結果になってしまうのです。

 予選リーグ4試合を戦った結果、1勝3敗で、残念ながら決勝トーナメントにはすすめませんでした。

 いつもならできることが、できなくなってしまう…。今後、この課題をどうしていくか?

 まず、どんな練習や試合でも「考える」ことや「伝え合う」ことを忘れずに、習慣性を身につけること。相手や仲間の状態によって、自分のポジショニングやプレーは変わるはずです。それが、サッカーにおける「考える」ということ。相手がどんな相手であろうと、仲間がどんな状態であろうと、ただ何となくプレーしている選手が、ハイプレッシャーで、なおかつ緊張感が高まる試合で、活躍できるはずがありません。相手や仲間の状態が根拠となり、自分のプレーを決断することを繰り返して、自信となっていくのです。だから、普段のトレーニングから「考える」ことを徹底しなければならないのです。そして、その考えを出し合い、聴き合い、実行し合うこと。これも繰り返すのです。その繰り返しは、チームの自信となるのです。その自信は、試合の中で、どんな状況でも揺るがない、タフなメンタルとなり、厳しい状況の中でも、自分たちの意思のあるサッカーへとつながっていくのです。

 夢や目標に向かって、「本気」になり始めた君たち。しかし、君たち以上に、「本気」で、その気持ちをピッチ内で表現できる選手たちと、今大会で対戦することができました。痛感したよね…自分たちの「本気」は、まだまだ足りない…。自分たちの表現力は、まだまだ足りない…。「本気」だった選手たちは、喜び、悔しさ、自分への厳しさ、仲間に伝える心…すべてをピッチ内で、全力で表現していたよね。心が、頭と体を動かすのです。技術、戦術…大切です。でも、それをピッチで活かすためには…もうわかるよね。

 そういうメンタルをもった選手たちは、1対1の攻防(特に球際)は、力強く、賢かった。ポジショニングも、すばやく、判断が伴っていた。全試合で、走りきるフィジカルをもっていた。宿舎での食事の様子も、君たちと比べると、学年が1つ上かと思う程、バランスよくたくさん食べていた。

 その中、今大会ではフェアプレー賞をいただきました。これは、君たちが、「チームのために自分は何ができるか」と「考える」ようになってきている成長の証でもあります。すばらしいです。でも、今のままでは、まだまだ足りないとわかった現在、歩みを止めるわけにはいきません。今大会の様々な場面を思い出し、悔しさを高めてください。越えられなかった壁を乗り越えるために、悔しさをエネルギーにして、課題を克服しよう!

 目標は1つです!わざわざ口に出す必要はないね。「本気」でめざすぞ!
 期待しているよ!信じているよ!

 最後になりましたが、今大会にかかわり、現地まで足を運んで応援してくださった保護者やOBの方々をはじめ、たくさんの皆様のささえを感じることができました。本当に、ありがとうございました!今後ともよろしくお願いします!
 

2015/05/23

 

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