コンフェデレーションズカップでも躍動した南米を代表するブラジル選手特有のテクニックと言えば、やはり少年期のフットサルや仲間たちとの遊びのサッカーで鍛えた卓越したボールコントロールでしょう。
また、ハイプレッシャーの中で鍛えられた判断力、肉体面や精神面の強さ、勝負勘とも言える、超負けず嫌い機能標準装備、そしてオプションでずる賢さセンサー?も、もれなく付いてきます。
卓越したテクニックの中で、特に特徴的なのはやはり足の裏を使ったボールコントロールではないでしょうか? その技の効能は、説明するよりも、リベリーノ、ロマーリオ、ロナウジーニョなど伝説的なテクニックを誇った選手たちを見れば一目瞭然でしょう(最近ではネイマールですね)。
日本サッカー○○の指導指針では、ファーストタッチで、フリーなスペースにスピードに乗ってボールを運ぶことができない。などの理由から、むしろ使ってはいけないと、過去に伝達された記憶もありますが・・・。
効果を簡単に説明すると、360度コントロール可能、ハイプレッシャーでもボールキープできる(完全に自分の懐でのボールコントロール)。ボールを見なくても足裏の感覚のみでボールを運ぶことができる。よって、視野も確保できる。また、フットサルコートでは、足を振りかぶることなくパスまで可能です。これで対峙した相手は予測が難しくなります。
確かに、使い方によってはマイナス面もあるでしょう。それは、どのタイミングで、どのようにプレーするかと言う個人の判断力も問われます。
では、この特長的な足裏のボールタッチは、この効果的な面だけで、南米選手特有のテクニックとして浸透したのでしょうか? 諸説はあるでしょうが、皆さまはどのように思いますか?
それは現地の環境で、現地の人と一緒にプレーしてみると自ずと答えは分かります。
空き地やストリートサッカー(都会ではではもう危なくてできません)ではでこぼこな地面や、アスファルト。屋外フットサルコートではコンクリート???の上という環境もある中で、外サッカーの基本でもある、アウトサイド(インステップ含む)またはインサイドで、押し出すようにスピードに乗ってボールを運ぶところをイメージしてください。それも、アスファルトとコンクリートで散々擦り切れた皮のボールで・・・。
はい、答えは単純です。この環境に慣れていない場合、地面とボールの高い摩擦力により、ボールに足がみごとにひっかかり、思いっきり、すっころんでしまうこと請け合いです。
よって、このような環境で育った選手は、必然的に足裏によるスピーディーなコントロールや、ドリブルを身に付けたと考えます。コンクリートやアスファルトの上でトップスピードでボールに引っかかって転んだ時の悲惨さは、これも説明はいらないでしょう・・・(別な悲惨さも体験しましたが、またまた長くなってしまいましたのでこれは後日にします)。
グラウンド状況に限らず、イレギュラーする前に足裏で押し付け、意のままに操れるボールコントロール。
特に日本で、きれいな芝の環境のみで育つ一部の選手たちには、身に付き難いボールタッチかもしれません。そう考えると、デコボコな土のグラウンドから、南米的な未来のテクニシャンが生まれるかもしれませんね。
ところで、前回のスタッフ日記は会員専用エリアで収めてくれるよなーと油断していたところ、不意に一般エリアに公開されてしまい、あわてて?少し真面目なサッカーの話でまとめてみました。ははは。 | |