スタッフ日記


柴田 吉徳

総合型スポーツ活動の成果と、サッカーであるまじき失態・・・
 先日、業務終了後、ナイターでの練習ゲームに参加してきました。その日は、社会人チームに登録しているSSSスタッフが5人出場。おのおの良くも悪くも特徴のあるプレーぶりでした。

 練習ゲームでは、SSSシェフィールドの若手Aチーム対、頭皮がアゲノミクスのベテランズに分かれて行いました。ベテランズは1セット目ではドローと健闘するも、続く2、3セットでは敗戦。体力の差をまざまざと見せつけられました。

 私自身は、1セット目で早くも力を出し切り、交代。2セット目は特技の古傷を伸ばすストレッチで、お休みとなりました。

 その2セット目はベテランズの疲れが出たのか、開始から試合を支配され攻め続けられています。10分を過ぎたところで、たまらず失点。すると、ピッチから悲痛な声が届きます。

 「吉徳コーチーぃ、今、気づいたんだけど、こっち10人しかいなーい・・・」

 私はベンチで粗茶を楽しんでいたので他人事でしたが、ベテランズはハンデをもらうどころか、10人で戦っていたのです!

 うーん。歳を取ると冷静に人数も数えられなくなるのか・・・恐ろしい。(おそらくみんな酸欠状態だったのでしょう)。

 私は思わず「どうせ間違えるなら12人で戦え!」と、大声で言うところでしたが(指導者にはあるまじき発言でした。訂正してお詫び申し上げます・・・)ここはぐっと我慢し、そそくさと11人目の選手として復活しました。

 (ここからは少し真面目になって)試合では、久しぶりに若手との対決でしたが、思ったより体も動き楽しくプレー出来ました。これは、バドミントンにピンポンと日頃から運動を継続していた効果と感じています。この年代でも複合的な運動の効果がありますので、子どもたちの年代からも多くのスポーツから刺激を受けてほしいと思います。

 ですが、1人総合型スポーツクラブと謳われたDコーチが、この日のプレーでその効果をまったく感じとれなかったことが不安です・・・。
 

2013/06/09

 

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柴田 吉徳

明けましておめでとうございます!
 昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い致します。

 さて、2013年はSSSにとって大きな動きが予想されます。ですが一足飛びには成し遂げられず、日々の積み上げが何よりも大切と気を引き締めて業務にあたる所存です。

 年始からのSSSの活動は、1月3日からレギュラーコース5年生の千葉県市川遠征、同じく3日出発で6年生が参加するバーモントカップ全国大会(東京都開催)に臨みます。

 また、ジュニアユースも11日から全日本ユースU-15フットサル大会(三重県開催)に挑戦します。

 この道外遠征並びに全国大会の経験が、子どもたちにとって大きく成長する機会になると、期待しています。

 最後になりましたが、今年も道内、道外問わず各地で大会、練習試合などで、子どもたちがお世話になると存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
 

2013/01/02

 

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柴田 吉徳

スタッフ日記で背番号の話題があったので・・・
 SSSホームページをご覧の皆さまお久しぶりです。最近はタコジマコーチが1人でスタッフ日記を支えてくれていましたので、私も一つ小話を。

 さて、子どもたちからも好評のホームページ「SSS虎の穴」ネタ?の蛇足です。SSSの某スタッフが、ユニホームの背番号に(必要のない)こだわりを持っていたようですので、今回は、以前におじゃましたことのあるブラジルでの背番号にまつわる体験談をお伝えします(以前のスタッフ日記もご覧いただけると少し状況が伝わるかと…)。

 日本での感覚以上に、ブラジルでの10番は特別です。どんなレベルのサッカーでも最低限ユニホームを着る試合は、10番は単純にそのチームで1番上手い選手に渡されます。

 ユニホームを着ない本当の草サッカー(仲間内の遊び)は別ですが、ユニホームをそろえるアマチュアの試合でも、試合前に何番を渡されるかで、試合に出られるか、またはどのポジションかも決まります。ブラジルの伝統が多分に影響していると思いますが、初めてのチームでも、その番号を伝えられると、ポジションと求められる役割が分かります。

 ちなみに、昔は現地のスポーツ店でユニホームセット1チーム分(ナンバー付きの上下とソックス)も、安く揃えることができましたが、今は物価がかなり上がっているとのことで、一流メーカーはほぼ日本の値段と一緒のようです。

 現地での生活にある程度は慣れたころ、知り合いの方の紹介で、週末の試合に参加出来ることになりました。最初はお客さんのようでしたが、サッカーを一緒にプレーするとすぐに打ち解けてくれます。と、言うより自分が出場した試合で勝つと、仲間とみなされると言った方がいいかもしれません。どんなレベルでもブラジルのプレーヤーは勝ち負けのこだわり方は尋常ではありません。なので、活躍できると試合後にはすぐに「来週はどこどこで試合だぞ!これるよな!」と、明るく誘ってくれますが、試合に負けてしまうと・・・。

 そのような中、何度か誘われている内に、監督さんから「今日からお前が10番だ。分かってるな」と、試合前にユニホームを渡されました。私は、番号にはこだわりがなかったので、単純に今日はFWではなく、中盤でプレーすれば良いんだな、と軽く受け止めていました。

 そして、その試合もなんとか勝つことができたので、まぁよかったなーと、控室に戻ってきた時です。監督さんから「勝ったけど、でもお前が点取らなかったから、来週の10番は他の選手ね。」と、笑顔で伝えられました。その時、私は「おい、おーい、チャンスは1試合だけかよーーー。はっ早…ズコッ」と、1人ブラジルの地で昭和の芸人のようにズッコケてみたものの、当然現地の人には伝わらず、完全にすべって心の傷となりました・・・。おしまい。
 

2012/11/13

 

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柴田 吉徳

各コースで卒業、そして新入会の皆さまも
 SSSホームページをご覧いただいてる皆さま、こんにちは。

 さて、3月23日から4月5日の日程で行われたジュニアユースのブラジル遠征も無事終了し、これで平成23年度の事業も滞りなく終えることができました。

 年度末の3月には各コースの卒業式も行われ、今後の子どもたちの成長を大いに期待しているところです。

 その式典の中でもお伝えしましたが、幼稚園年代からSSSに通った子もいるなど、一つの区切りまで自分で決めたことをやり通したことは、素晴らしいことだと思います。

 もちろんサッカーやスポーツでは、トップアスリートの引退は別として、卒業をする必要はありませんので、これからもいろいろな形で、スポーツを楽しんでもらえればと思っています。

 新入会生の皆さまには、サッカーの上達だけではなく、心身ともに大きく成長できるよう、みんなと一緒に頑張りましょう!
 

2012/04/08

 

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柴田 吉徳

すごいブラジル人気質と身近なサッカーファミリーに感謝
 いきなりですが、新年年明けの2日から、急きょブラジルからのお客さんがいらっしゃることになりました。その方は昔、ブラジルフットサルリーグでMVPを取ったこともある元選手でもあるので、久しぶりにフットサルでも一緒にしようかと、話がまとまりました。

 この時期、直ぐには体育館も予約できないものですが、お世話になっている施設を借用できることになり、後は対戦相手を呼びましょう、という段取りに。

 ですが、年明け早々のお誘いだったので、そんなに呼べないかな・・・という不安もありましたが、皆さん2つ返事で集まっていただきました。

 当初は、3チーム程度で、と想定していましたが、予想以上の素早い反応をいただき、6チームを超える方々が集まり、また雪道の中、日帰りで旭川からも8人の方が参加してくれました(しかも翌日は公式戦があるにも関わらず)。

 そうなると、交流ゲームの様相から、大会形式に格上げ?となり、しかも優勝景品もあるとなると、「遊び」と言っていたブラジル人プレーヤーの目の色が変わってきます。

 そして、2時間の予定から3時間に延長となり、最終順位は、そのブラジルゲストチームをSSSスタッフチームが破り、優勝を飾って大ブーイングという予定通り?の展開となりました(予定通りといっても、八○長ではありませんので、あしからず・・・)。

 そうなると、そのブラジル人たちは、「今日履いた靴が悪かった(しかもプレゼントされた靴)! いやコートが正式じゃない! 明日帰る予定変えてでも、もう1回試合だ! いや、今から再試合だーだーだー!」と、よく言えば負けず嫌いで、悪く言えば駄々をこねる子どものようですが、ちなみにこの方は超ベテラン選手です。

 ですが、いつまでも真剣にサッカー(フットサル)で遊べる体と技術、そして、この気持ちはさすがだと思います。特に技術については、スピードは衰えていても、フェイントや、ボールを止める、蹴る、そして判断の部分など、未だに光り輝くプレーをみせてくれるので、観戦者も大喜びのようでした。

 最後になりましたが、急なお誘いにも関わらず、プレーを楽しんで集まっていただいたサッカーファミリーにも感謝です。しかも、誰一人からも今回のフットサルのお断りを受けなかったのも、まるでサッカー好きのブラジル人のようでした。またの機会を楽しみにしています(未だ筋肉痛の身ですが・・・)。
 

2012/01/16

 

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柴田 吉徳

謹賀新年
 謹んで年始のご挨拶を申し上げます。

 さて、2012年のスタートは元旦の風物詩でもある天皇杯の決勝で始まり、今年もサッカー界が明るい話題を提供してくれることを切に願っております。

 年始のSSSの活動は、1月3日からレギュラーコース5年生の千葉県市川遠征、同じく3日出発で6年生が参加するバーモントカップ全国大会(東京都)に臨みます。この道外遠征の経験が、子どもたちにとって大きく成長する機会となっているようです。

 最後になりましたが、道内、道外問わず各地で遠征、大会、練習試合などで、子どもたちがお世話になると存じますので、今年も何卒よろしくお願い致します。
 

2012/01/04

 

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柴田 吉徳

ワールドカップの優勝候補と言えば?
 皆さんご存知のワールドカップで5度の優勝を誇るサッカー大国ブラジルは、今回の南アフリカ大会でも優勝候補の筆頭となるのは間違いないところでしょう。

 その中、私もお世話になったことのあるブラジルでの体験(諸事情がありまして…。過去のスタッフ日記もご覧頂ければと存じます)から、ブラジルサッカーの一端でもご紹介できればと思います。

 一説によると、ブラジルではすべての州にプロリーグが存在し、プロクラブはなんと500以上という信じられない規模で、その下のアマチュアチームは、計測不可能な星の数ほど存在しているとのことで、これを聞いただけでも国技としてのサッカー文化に、ただただ圧倒されるばかりです。

 アマチュアチームの中にも歴史のあるチームや、有力チームが多く存在し、今のトップクラブも歴史を紐解くと、アマチュアクラブからプロクラブに発展していったチームがほとんどと聞いております。

 そのブラジルでまず感じたのは、プロクラブはもちろんのこと、アマチュアレベルでも役割分担(分業制)があるということ。そして、それぞれの役割の人たちが全員心からサッカーに関わることを楽しんでいるということです。

 サッカーをプレーして楽しむのは言うまでもなく、例えば、ユニホームを提供すれば、気軽にチームオーナー気分も味わえます。それがサッカー仲間の間では、ちょっとしたステータスにもなっているようです。

 監督の場合は、どんなレベル、チームでも(何かと批判にさらされ?)簡単ではないようですが、そのプレッシャーをも楽しんでいるようです。もちろん草サッカーレベルでは、監督さんがすべてをこなしたり、監督も居ないこともあります。

 また、好きなチームがあれば、トルシーダ(応援団)として、あーでもない、こーでもないとチームを批評し、応援で盛り上がります。アマチュアレベルでも、強豪のチームなどには、トルシーダが組織されています。

 と、久しぶりのスタッフ日記をごまかすべく、長い前置きとなってしまいましたが、ここでやっと今回の本題に入ります。このエピソードは私自身、現地のとある試合に参加させてもらったある日の出来事です。

 その日は、人気実力ともに高いアマチュアチームの下部組織との試合だったため、トップチームの試合終了後、そのまま応援団50人程度が相手チームを応援していました。もちろん私には試合前から「オーイ 日本人 サッカー知ってんのかー!」などの野次付きです(このようなポルトガル語は、現地ですぐに覚えるでしょう…)。

 参加するチームに紹介してくれた監督さんは「日本から来た旅行者だから、まーサッカーも日本人(日本人=サッカーを知らない⇒下手…)だけど、試合に入れてあげて、試合に出れればいいんだからさっ、なったのむよー、アミーゴたち」と、気持ち良く?紹介してくれます。

 もちろん先発ではありません。サッカーに誇りを持っているブラジル人が知らない日本人に先発を奪われることは、決してあってはならないことなのです! でも人数がぴったりで、11人目の時は満面の笑みで「おーアミーゴ! 君を待っていたよ、さぁ一緒にプレーしようぜー!」と、開始のホイッスルが鳴るまでは、とても親切になるでしょう。そして、キックオフしたら、後はご想像の通り…。

 そして、やっと出場の機会が与えられます。多少はブラジルのサッカーを覚え始めていた私(元やんちゃ坊主)は、最初のプレーで、これでどうだーと、1人目はシャペウ(頭越し成功!)、2人目はメイアルーア(体とボールは別ルートの半月抜き成功!!)、次ぎの3人目はー?!と、説明するまでもなく「コラ!日本人ふざけんなー!」と、後ろからザクっと3倍超強烈反則タックルを食らいました…。

 ブラジル人は日本人の想像をはるかに超えて、また抜き、シャペウ、メイアルーアをされたDFは笑い者なのです(見ている人は大喜び!)。なので、ブラジル人のプライドをかけて削られること請け合いです。

 その直後でした。今まで当然のごとく自チームを応援していた相手チームの応援団が信じられないことに「おまえらー、この日本人にパスを出せー、早くボールを回せー」と、リズムに乗って応援をし始めてくれました!

 これには本当にビックリです。このブラジル人のサッカーを認める(良いプレーは誰でも認める)心の広さはブラジル国土の広さなみでしょう。さっきまでは、日本では聞いたこともないすごい野次でしたけど…。

 すると、イヤイヤピッチに送り出してくれた自軍チームの監督が、相手応援席に聞こえる大声で「だーかーら! 最初からこの日本人にパスを出せと言ったろー、おまえらは持たなくて良いから、とにかくあの日本人にボールを回せー!」と、冗談のように人が変わっていました…。これがうわさのマリーシア?(ずる賢さ)なのでしょうか。うーん、さすがブラジレイロです!
 

2010/05/16

 

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柴田 吉徳

感謝、感謝、大感謝の30周年行事でした!
 本ホームページでもお知らせしておりますが、SSSもおかげさまで30周年を迎えることができました。これもひとえに皆さまからのお力添えの賜物と存じております。

 その30周年行事も、11月8日に滞りなく行うことができ、担当者として、ほっと胸を撫で下ろしているところです。当日は、サッカー協会並びに連盟の役員の方々を始め、お忙しい中多くの関係各位がお集まりいただき、誠にありがとうございました。また、OBの中には、遠路はるばる参加していただくなど、25年ぶりの再会もあり、おどろきとよろこびの連続でした。

 これからも、卒業生は勿論、SSSに関わりを持っていただける皆さまが、スポーツを通じていつでも集える環境の整備と充実を図って行きたいと意を新たにしております。SSSも大きな目標に向かって邁進したいと存じますので、今後とも、何卒よろしくお願い致します。
 

2009/11/17

 

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柴田 吉徳

ブラジルでパスをもらうためには…。?
 予想通り続編のアップが遅くなってしまいましたが、よろしければその前のスタッフ日記もご覧ください。

 さて、「ブラジルでパスをもらう・・・」という前に、当たり前ですが、まずは試合や遊びのゲームに出ることが必要です。

 都会では少なくなったストリートサッカーの場合、仲間に入る(入れてもらう)度胸が必要でしょうが、ほとんどのブラジルの人は、にこやかに入れてくれると思います(入ってからはいろいろな意味で相当大変…)。

 次に、週末に必ずと言っていいほど行われている、草サッカーレベルの試合(公式戦でなくても相当レベルが高いのでご注意を!)に参加する場合、お友達(アミーゴ)の紹介で入るといいでしょう。

 この紹介された先で活躍すれば、その友達が友達を呼び、また別なチーム、機会にどんどん誘ってくれます。活躍できなかった逆のパターンは、ご想像にお任せ…。

 そして、やっと本題に入り、ブラジル人からパスをもらうその秘策とは「郷に入れば郷に従え作戦!」なのです!!(長々と説明した割にはかなり安易な答え??)

 前回も概要を書きましたが、ブラジル人の気質、サッカー観を逆手に取り、ここは最初の1プレーでいきなり活躍してしまうのです!

 もちろん、そこで一番望ましいのはゴールです! だからといって、相手を崩さない(空気を読まない)強ロングシュートは決まっても盛り上がらないことが多いです(もちろん公式戦は別)。

 ストリートサッカーの場合は、相手をおちょくるようなお洒落なゴールが望ましいでしょう。ですが、草サッカーの場合でも勝負のかかった試合もありますので、ここは日本人の得意?なチームの中で今自分が何を求められているかを読むことも必要です。

 また、アシストパスは思ったほど評価されませんが、完全に崩したお洒落なアシストは別です。自分で得点を決められたのに、GKやDFをこれでもかとおちょくるようなアシストが好まれます。これで、得点を取った選手はリターンパスをくれる仲間となります。

 得点もアシストも難しい場合は、味方も相手もうなるようなプレー、華麗なドリブルにかけましょう! これは当然のごとく、調子に乗ってボールを取られたら一貫の終わり…というプレッシャーも伴いますので、強いハートが必要になります。ポジション的に難しい場合、まずは自分のところでボールを失わないことに集中しましょう。

 上記のようなパターンで周りに上手く認められた時には、パスも回ってくるようになってきます。ここで、感の鋭い方は「そんなこと言っても、活躍する前の1回目のボールはどうやってもらうんだー…」と、お思いでしょう。

 ここで根本に戻って、パス(ボール)は待っていてももらえません。問題は、活躍するにも最初にボールがなければ始まらないのです。

 よってここは相手からボールを奪う! もしくは、ルーズボールを気合で奪う! スローインからいい動きでなんとかもらう…などが挙げられます。

 このように、ブラジルでは自分からプレーで積極的に主張し、しかも活躍しなければ、ボールもチャンスも回ってきません。なので、ブラジルで良く聞く日本人にはパスは回ってこないと言うのは、見方を変えれば世界からみると控えめな日本人(しかも活躍はしないだろう)には、パスは簡単には回ってこないと考えることもできます。

 このようなことからも国民性、文化、習慣などもサッカーに影響していると言えるのかもしれません。それにまつわるエピソードは…と、今回も長くなってしまったので、これはまた後ほど。
 

2009/02/16

 

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柴田 吉徳

ブラジルでパスをもらうためには…。?
 ご挨拶がおそくなってしまいましたが、2009年もSSS共々何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて昨年末のスタッフ日記で「ブラジルでパスをもらうには?…」などと、思わせぶりに書いてしまい、とあるところからいつ更新するのだー? と、不意に急かされてしまいました。

 と、言うことで、この表題に入る前に、まずブラジルサッカーを知るためにも、ブラジル人選手の気質を知る必要があります(もちろん一概には言えませんが、思いっきり大きく分類すると、ということで捉えてますので、あしからず)。

 そこで、ブラジル人の気質は…、と言っても国土の面積が日本の約23倍とのことなので、地域によってもかなり違いはあるようです。

 例えばパウリスタ=サンパウロ生まれの人々はまじめな働き者。有名なカリオカ=リオ生まれの人々はブラジル人の中でもとくに楽天的な気質もあるようです(北に行くほど温かくなるので、どんどん陽気で楽天的になっていくという説も…)。

 そしてサッカーの中で感じた気質は、見てもやっても楽しいサッカーが大好き→超のつく負けず嫌いで何としてでも絶対に勝ちたい→守備の時間より攻撃大好きでとにかく点を取りたい→点を取ればだれでもヒーローになれる→ヒーローになって目立ちたいから俺にボールよこせ!

 以上のようなことから、勝つための最善策を単純に捉えると、相手チームにボールを渡さず(ポゼシッションして)確実に攻める=そのためには上手いヤツにはボールを渡す、上手いヤツに渡せば自分にボールは帰ってくるし、思い通り攻めてゴールも決められる、そして勝てる!

 よって逆から捉えると、ボールを相手チームに渡したくない→ボールを簡単に取られる選手には渡すと危険→そこから守備をするはめになる→しかもカウンター食らって失点したら負けてしまう=下手なヤツにはボールを渡さなければ安全に攻められるし、勝つ確率を高めるためにはパスを渡さない方が無難…。

 これは一見、残酷なようですが、その考え方はシンプルで、理にかなっているようです。しかも、その選手個人の力量はおそらく1回目のボールタッチでズバッと見抜かれます。その選手を見極める目(サッカーを見る目、眼力)は、信じられないぐらいシビアで当たっています。これも積み上げられたサッカー文化の賜物でしょうか。

 しかし、どんな選手(年齢、人種問わず)でも良いプレーをしたり、一度活躍すると、すぐに(手のひらを返したように)認めてくれるのもブラジル人の良い?所です。

 以上のようなことは、日本人の気質にあっているかどうかは別として、その国や地域の、歴史、人種、サッカー観、そして文化などが、サッカーに大きく影響しているでしょうし、影響しているからこそ、見ごたえがあるとも考えられます。

 と、また長くなってしまったので「パスをもらうためには…?」に続けます。また急かさないでください…。。。
 

2009/01/12

 

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