2020年度が終わりました。「コロナウィルス」にかき回された1年となりました。卒業した3年生にとっては、期待していた活動が思うようにできない、我慢の1年となりました。中学年代のサッカーの集大成となる1年が、我慢の1年となったことは、きっと悔しかったに違いない。そんな中、前を向き続けた卒業生。本当に逞しくなったと感心させられ続けた1年でした。
学校生活も休校となっていた期間、チームでサッカーができない日々が続きました。それでも、いつ開幕してもいいように、個々の自主トレを欠かさず、さらにオンラインやSNSを使ってディスカッションをして、チームづくりをしていました。自分たちの課題をしっかりと理解し、それを改善するために、動画を紹介し合ったり、お互いの自主トレに対して意見を出し合ったりして、それを毎日欠かすことなく継続する姿には、本当に感心させられました。「自分たちの課題は何か?」を真剣に受け止められる謙虚な姿勢と、課題改善に積極的にチャレンジするタフな姿勢は、チームのテーマである「躍動感」を表現していると感じました。「躍動感=仲間のために、目標のために、自分を創り、表現する!」。一緒にサッカーができなくても、躍動感を感じ合える集団をつくれるなんて、本当に素晴らしいことです。
休校が明けて、いよいよサッカーができる環境になり、その躍動感は、サッカーができる喜びとともに、大爆発していました。サッカーができる喜び。仲間を感じられる喜び。自分と仲間の躍動感を感じられる喜び。2年生の秋ごろの君たちとは、まるで違う「つよく・やさしい集団」と変わりました。一人一人の心の色が変わると、サッカーの技術や戦術理解もこれほどまでに違うのかと思わされました。
2年生の時に、君たちが謙虚に、自分たちの課題を受け入れて、直向きにチャレンジしていた成果です。カブスリーグは、昇降格なしのリーグ戦を1回りしかできませんでした。フットサル大会もなくなり、自分たちの大会目標は、目指すことすらできなくなってしまいましたが、自分たちの今までの積み重ねに自信を持ち、サクセスというチームに誇りを持って、リーグ戦を戦う姿は、心が成熟した集団であり、先輩たちの文化を受け継ぎ、さらに発展させてくれました。ブロックカブスでは、サクセスの中で最高の3位。後輩たちに、サクセスの文化を誇り高くバトンパスしてくれました。
新2・3年生は、あの困難続きの1年間、気持ち良くサッカーをさせてもらっていたことにどれだけ感謝しているかな? 卒業生が創ってくれていた環境に気付けていたかな? 卒業生が、君たちのサッカーを支えてくれていました。その「躍動感」を新2・3年生は、しっかりと受け継いでいるかな? 渡されたバトンに重みを感じているかな? 人任せなままでは、卒業生とその先輩たちが、創り上げてきたサクセスの文化を崩してしまうぞ。今の自分とチームを常に見つめて、集団のために、自分からアクションを起こしてほしい。そして、卒業生以上のサクセスを創っていこう!
卒業生、サクセスをより躍動感のある素晴らしいチームにしてくれて、ありがとう! 今の君たちなら、高校年代でも、きっと活躍できると信じている。君たちは、コーチの誇りです。応援しています! ありがとう!! | |