文部科学省事業でも実施致しました「SSSスポーツ(サッカー)競技会」のシステムが、2004年に迎えたSSS25周年から稼働を始め、今年で10年目を迎えました。
このSSS競技会システムは、会員管理の一元化システムと合わせ考案し、国内と国際特許を取得致しました。
現在まで、SSS会員や地域のチームだけではなく、来札したブラジルのトップクラブ、コリンチャンス、サンパウロのユースの選手たちのデータも蓄積しております。
その中、最近のスポーツニュースでご存知の方も多いかと思いますが、レアルマドリードのC.ロナウド選手の時速132kmのミドルシュートが世界中で話題となりました。
ここで現在までのSSS競技会で記録されたキックスピードと比較してみると、2005年に参加したコリンチャンス、ボキータ選手(当時15歳)の116kmが歴代1位。2位がサンパウロ、マテウス選手(当時17歳)の114km。3位がコリンチャンス、ギレルメ選手(当時16歳)の108kmです。
もちろんC.ロナウド選手はトップレベルのゲームで、高速ドリブルしながらのロケットのような驚愕シュートとは比較出来ませんが、キックスピードに絞ってみるとブラジルのユース選手たちのキック能力は、日本の子どもたちとの比較対象として貴重なデータとなります。
ちなみに同世代の最高記録は中村君(SSSジュニアユース在籍時)の101kmの記録が残っています。社会人でも、100kmがひとつの壁のようで、簡単には超えられません(私も無理だったような・・・)。これから考えても15歳で歴代1位の116kmは素晴らしい才能と言えるキック能力と捉えられます。
このSSS競技会は、発案時から年々バージョンアップを重ねており、今回のキックスピードだけではなく、キックターゲット、俊敏性、ドリブル、ボールコントロールなど複数種目から総合的にスコア化し、ランキング化もしております。
今後も比較対象となる生きたデータを蓄積しながら、多くの子どもたちの目標設定や練習へのモチベーション向上につながるよう継続していきたいと考えております。 | |