社会人部門合同練習の翌日、内藤コーチがズカズカと近づいて来るなり「昨日、僕のアシスト外しましたよね!!」と、満面の笑みで挑発してきました。
その日のプレーを正確に振り返ると、試合中の直接フリーキックを内藤コーチが蹴ったところ相手GKがはじいてセーブし、跳ね返ってきたボールを私がシュートを外してしまったプレーで、決めていたとしてもアシストパスではありません。
確かに、私のトップスピード(時速約6km)とは言え、フリーの状態でジャンピングボレー(地上約8cm)を外したので言い訳は出来ません。外した後のチームメイトからの厳しいヤジも当然に(耳をふさいで)受け止めます。
おそらく皆さんもゴール前でのミスは経験があると思いますが、大事なのはここからです。私は周囲の冷たい視線をよそに、直後のプレーで何事もなかったかのようにドリブルから決勝ゴールで汚名返上。しかし、内藤コーチは「一度外したのは事実です」と一向に認めませんでした(ここぞとばかりに人のミスには厳しい)。
ここからはまじめな話で・・・
サッカーは特にそうですが、何事もミスした後が肝心です。1回や2回の小さなミスで委縮して何も出来なくなるのではなく、すぐに切り替えて次につなげる気持ちが大事です(もちろん後で反省が必要な場合もあります)。
うまくいかなくなった時、さらには逆境やピンチをバネにし成長につなげる精神力(リバウンドメンタリティー)を鍛えられるのが、サッカーやスポーツの良さでもあります。
サッカーではうまくいかないことや、場合によっては負けることが多くなることもあります。そこで毎回落ち込み過ぎていては続けられませんし、気持ちを切り替えないと次の試合にも臨めません。落ち込むだけよりも次につながる改善策や打開策を見つけたいものです。
その一方で早い段階で勝ち(成功体験)しか知らないと、改善点の気づきが遅くなる可能性もあります。よって育成年代での積極的なプレーでのミスや負けの経験は、成長に必要なものとも言えます。このようなことからもスポーツを通じて、楽しいのは根本に、時にはくやしさも感じられる環境も大切にして欲しいと思っています。 | |