スタッフ日記


柴田 吉徳

ミスをした後が大切です
 社会人部門合同練習の翌日、内藤コーチがズカズカと近づいて来るなり「昨日、僕のアシスト外しましたよね!!」と、満面の笑みで挑発してきました。

 その日のプレーを正確に振り返ると、試合中の直接フリーキックを内藤コーチが蹴ったところ相手GKがはじいてセーブし、跳ね返ってきたボールを私がシュートを外してしまったプレーで、決めていたとしてもアシストパスではありません。

 確かに、私のトップスピード(時速約6km)とは言え、フリーの状態でジャンピングボレー(地上約8cm)を外したので言い訳は出来ません。外した後のチームメイトからの厳しいヤジも当然に(耳をふさいで)受け止めます。

 おそらく皆さんもゴール前でのミスは経験があると思いますが、大事なのはここからです。私は周囲の冷たい視線をよそに、直後のプレーで何事もなかったかのようにドリブルから決勝ゴールで汚名返上。しかし、内藤コーチは「一度外したのは事実です」と一向に認めませんでした(ここぞとばかりに人のミスには厳しい)。

ここからはまじめな話で・・・

 サッカーは特にそうですが、何事もミスした後が肝心です。1回や2回の小さなミスで委縮して何も出来なくなるのではなく、すぐに切り替えて次につなげる気持ちが大事です(もちろん後で反省が必要な場合もあります)。

 うまくいかなくなった時、さらには逆境やピンチをバネにし成長につなげる精神力(リバウンドメンタリティー)を鍛えられるのが、サッカーやスポーツの良さでもあります。

 サッカーではうまくいかないことや、場合によっては負けることが多くなることもあります。そこで毎回落ち込み過ぎていては続けられませんし、気持ちを切り替えないと次の試合にも臨めません。落ち込むだけよりも次につながる改善策や打開策を見つけたいものです。

 その一方で早い段階で勝ち(成功体験)しか知らないと、改善点の気づきが遅くなる可能性もあります。よって育成年代での積極的なプレーでのミスや負けの経験は、成長に必要なものとも言えます。このようなことからもスポーツを通じて、楽しいのは根本に、時にはくやしさも感じられる環境も大切にして欲しいと思っています。
 

2025/05/19

 

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柴田 吉徳

社会人合同練習で・・・
 今回は、日曜日の夕方に10代の若手からミドル(基本35才以上)、シニア世代(40才以上中心)で一緒に行った社会人チーム合同練習での出来事です。

 シニアのメンバーにとっては、若手チームとの練習試合はかなり体に負担がかかります。試合終了後に、あるシニア選手が息も上がっている状態で「ふー、明日からの仕事・・・」と、小声で言い出したので、私は『やっぱり体が厳しい・・・』と言うのかな、と思っていたらその選手は「いやー、今日は得点も取れて楽しかったから、明日からの1週間仕事頑張れるー!」と、予想外なポジティブ発言でした。

 これはサッカーだけではなく、気が付けば「疲れたー、だるいー、寒い―、熱いー、環境が悪い―、誰かのせいでー、ブースカブー」と、いつもマイナス面ばかり言っている人より、本当はつらくても楽しい雰囲気で取り組んでいる人の方が仕事も出来るのではと感じています。

 加えて、ポジティブな言動が多い人の方が、本人が出来る範囲だけでなく、近くに協力者も集まりやすく成果の範囲も広いのではとも考えています。

 話は合同練習に戻り、終了後の全体ミーティングで私の方から「今日は若手、ミドル、シニアの3チームに分かれてリーグ戦をしたので、勝ち点が一番少ないチームがトイレ掃除担当しようか?」と提案したころ、いきの良い若手が「えっ、もう自分がトイレ掃除しちゃいましたよ!」と、これも予想外の対応でした。

 日頃活動している小・中学生でも一緒ですが、清掃なども強制でやらされるのではなく、自分から率先しての行動は素晴らしいと思います。

 と言いながら、私の出場したチームの勝ち点が上回っているのを計算した上で、お掃除担当チーム決め発言だったのは内緒にしておきます・・・。
 

2025/05/16

 

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柴田 吉徳

遊び感覚からつかむことも大切です
 ある平日の練習日のことです。まだ誰もいないホーム施設に来た子がウロウロとしていたので「どうしたの?」と聞くと、その子たちは「(張りきった様子で)集合時間を間違えましたー。てへへ」とのこと。

 私の方から「それでは、今グラウンド空いているから先に遊んでいたら?」と伝えたところ、その子たちは「よっしゃー! やったー!」とガッツポーズで勢いよくグラウンドに駆け込み、我先にとボールを蹴っていました。

 もちろん通常の練習でも上達するとは思いますが、このように自分たちで遊びのように自主練習する子が、長い目で見るとうまくなっていく可能性が高いと感じています。

 それは、受動的な「やらされる」感覚の練習(別な捉え方で、教え込みの練習)よりも、自分や仲間と工夫して能動的に取り組む方が楽しくて長く続くでしょうし、自然と独自の技術が身に付くと思います。

 高校生以降、厳しい練習が多くなったり、つらい感覚の努力もあると思いますが、今のうちに好きだから夢中になり、楽しくて熱中するような感覚で自然と取り組めるようになっていて欲しいものですし、そのような育成がSSSでは特に大事な部分でもあります。

 自ら進んで行動する意識から上達し、さらに生涯スポーツとなっていけば心身の健康につながり、一生ものの財産になると期待しています。

【ご注意】SSSホーム施設が閉まっている時間帯(駐車場ゲート閉場時)に勝手に入ってしまうと、警察に直接通報が入る警備システムが作動してしまいます。特に土日祝祭日の集合時間は、施設が閉まっていると駐車場にも入れませんので、決められた時間より早く来すぎないように注意してください(路上での駐車や停車も大変危険ですので、禁止です)。また、安全管理の面から関係者以外の侵入は固くお断りいたします。
 

2025/04/30

 

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柴田 吉徳

遊び? 試合?
 現在は主に社会人部門、総合スポーツ部門の指導現場を担当しているのですが、時には小学生の通常練習に顔を出すこともあります。

 その日はサクセスコースの子たち(中学年)の練習を担当したのですが、なかなか深い質問を受けましたのでご紹介します。

 いつもの練習内容と大きくは違っていなかったとは思いますが、主にボールコントロールから、1対1、2対2、3対3、最後は4対4と、スモールゲームを中心に行いました。

 するとある子から「これって、遊び? ゲーム? 本当の試合?」と、澄んだ瞳で質問されました(心の中では池上〇さん風に「良い質問ですねー!」と返していましたが、脳内シミュレーションでもすべっていたのでやめました)。その子の中ではサッカーのプレーでは「遊び」、「ゲーム」、「試合」と別れているのかもしれません。

 逆に考えると、かなり激しく動いていた各種のスモールゲームで、自然と遊びやゲーム感覚でプレー出来ていた可能性もあります。

 ちなみにサッカーを経験されていた方は分かると思いますが、1対1、2対2、3対3、4対4を次々に行うと年代によってはかなりの強度になり、その中で楽しめるのは素晴らしい感覚と体力です。

 そして先ほどの話ですが、たくさん行ったスモールゲームでその子もいきいきとプレーしていたので、おそらく遊びやゲーム感覚の楽しさを感じていたのでしょう。そもそもサッカーは楽しいはずですから、本格的な試合(公式戦)でも、プレッシャーに負けない遊び心のあるプレーや、楽しいゲーム感覚のプレーを発揮出来る選手になってくれればいいなと思っています。

 その為には、試合で通用する圧倒的なスキルを身に付けることが必要ですし、うまくなればさらに楽しくなってきます。そして楽しんでプレー・練習出来ればさらにうまくなり、また楽しくなる→うまくなる→さらに楽しいのサイクルが理想です。自分でトレーニングする際も「練習の為の練習(練習はうまい)」ではなく、試合の為の練習(プレッシャーのある中でも活躍出来る!)にしていきましょう。

 ちなみに、遊び心あるプレーを出すのは試合展開にもよります。もちろん負けている時や、自陣のゴール前では不必要。または大量リードしている時も相手にリスペクトが無いと捉えられます。試合展開、時間、場所なども考えて賢くプレーしましょうね(実体験ですが、「また抜き」一つでもブラジルでは日本では考えられないスーパーファールをくらいます)。
 

2025/03/16

 

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柴田 吉徳

お父さん世代も活躍中
 恒例となった多世代スポーツ交流イベントで、子どもと一緒に参加された保護者の方から「イベントで子どもたちとの交流試合が毎回すごく楽しみです。このような機会をSSSが作ってくれて本当に感謝しています」と、嬉しいお話をいただきました。

 続けて「でも若い時のようには思い通りに動けない悔しさもあったので、実はこの交流試合の為に週に1回本格的なトレーニングを半年間続けました」と、まさに『多世代でスポーツを楽しみながら日頃の健康につながるきっかけをつくる』というイベントの趣旨に合致したお話でした。

 あまり詳しく書くと個人が特定されてしまうかもしれないので少し濁しますが、その保護者の方は中学生時代にはスピードとテクニックに優れた選手でした。ちなみに、同世代の山瀬コーチも当時から抜群の左足で圧倒していました。また少し上の学年の小比賀コーチも裏抜けのうまいFWとして活躍していました。

 話の最後には、「子どもたち相手でもサッカーはもちろん楽しいのですが、体が動くようになってくるとコーチ(大人)たちと試合がしたくなってきました! その機会を作ってください!」と、熱い要望がありました。

 さらにその保護者からは「今キレッキレなので、ベテランコーチたち相手にして大丈夫かなー?」と、しっかり煽られましたので、どこかのタイミングで企画してみようかと思います(若いコーチに声かけようかな・・・)。
 

2025/02/06

 

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柴田 吉徳

2025年もよろしくお願いいたします。
 新年明けましておめでとうございます。昨年中は、関係各位からのご支援、ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

 さて、2024年度に創立45周年を迎えたSSSですが、次の50周年につながるプロジェクトも水面下で進行しております。

 地域スポーツの活動環境の向上を目指す「SSSドリームプロジェクト」では、45周年を機に中期計画として進めていたホーム施設の拡充も予定しており、確定出来次第、会員の皆さまにお知らせいたします。

 SSSも地域の総合型スポーツクラブとして、前向きなスポーツの力で青少年の健全な育成と地域社会貢献活動に邁進したいと存じておりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

2025/01/02

 

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柴田 吉徳

ピッチで主張出来るのはもはや立派な選手の風格です
 先日、市内のコミュニティドームで、新年度のスタートを祝うSSSキックオフイベントを開催しました。

 その際、恒例の交流試合が行われていたのですが、私も久しぶりに子どもたちとのゲームに参加しました。そのコートは、キッズから小学校の1年生の子が中心で、元気いっぱいに挑んできました。

 私としては、子どもたちだけでなく、コーチの見本ともなるようなプレーを心掛けていたはずですが、ピッチで対戦していたとある子(推定5から7歳児)に「ねーねーコーチ! ふざけてプレーしちゃだめでしょ!」と、逆にご指導を賜りました。

 私としては、子どもたちと真剣にサッカーで「遊んだ」のですが、風貌からふざけているように見えたのかもしれません。ははは(いくつになっても教えて貰えるのはありがたいことです)。

 ですが、相手が誰であれ(年齢差もものともせず)、ピッチ上で自分の意思をしっかりと主張出来るのはさすがSSSの子(?)です。さらには試合中「遊べる」ぐらいの圧倒的なテクニックも身に付けて欲しいものです。

 今年度も皆さんの大きな成長を期待しています。
 

2024/05/13

 

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柴田 吉徳

今年もよろしくお願いいたします!
新年明けましておめでとうございます。
 
 さて、すでに昨年の話となってしまいましたが、ワールドカップでは日本代表の戦いに盛り上がり、メッシ選手悲願のアルゼンチン優勝に世界も沸きました。このサッカー熱が2023年も冷めずに、地域のサッカーにも波及することを願っています。

 SSSも地域の総合型スポーツクラブとして、サッカーを中心とする前向きなスポーツの力で青少年の健全な育成と地域社会貢献活動に邁進したいと意を新たにしております。

 ご協力企業の皆様を始め、関係各位からのご支援、ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。本年もSSSと子どもたちをどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

2023/01/03

 

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柴田 吉徳

今回の優勝国は・・・
 日本国内での盛り上がりが今までと比べて少なめという声も耳にしますが、世界のサッカーファン待望のワールドカップが始まりました。

 もしかするとテレビ放映の関係があるのかもしれませんが、日本代表戦はテレビで放送されますし、初戦のドイツ戦に勝てば、がらっと雰囲気も変わると期待しています。

 さて、他のスタッフも優勝国予想をしていましたので、私も乗り遅れないように参加したいと思います。既に堅い予想が出そろっている中、今回は若手の活躍が期待されるスペインの二度目の優勝にかけてみます。

 ワールドカップは約1か月間の長丁場でしょうし、ベテラン・中堅だけでなく、若手の爆発的な活躍も必要なのではと思います。

 では、日本の躍進に期待し、皆さんも優勝国予想や試合の振り返りなどでも世界のサッカーを話題に盛り上がっていただければと思います。
 

2022/11/22

 

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柴田 吉徳

子どもの観察眼と鋭い指摘
 最近はイベントの時などに、隠れキャラ的に指導現場に立つことが多くなっていましたが、久しぶりにサクセスコースの通常練習に参加しました。

 子どもによっては、「あっ、イベントで見たことあるコーチだ」などの反応もあったのですが、おそらく私を初めて見た子は「もしかして新人コーチ?」と、このSSS歴30年を優に超える(超)ベテランコーチを甘く見ていました。

 それはさておき、練習が終わった後、低学年の子が「見たことあるような気もするけど、本当は何コーチなの?」と改めて聞いてきます。すかさず私は「ダイエットに成功したト○○○コーチでーす!」と返します。

 するとその子は「ふーん。そうなんだー」と、納得顔。そして話をしている間、なぜかずっと私のお腹をさすりさすりと触りながら、「でもさ、あと7キロは痩せた方がいいんじゃない?」と、一点の曇りもない目と心配そうな表情でうったえてきました。

 これには私も「う・うん、そだねー・・・」と、力なく返答するしか出来ませんでした。子どもの鋭い観察眼と、遠慮のない意見に毎度負かされる現場からでした。
 

2022/10/19

 

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