私が担当しているのは主にジュニアユースコースと、サクセスコースと幼稚園、小学校に出向いての指導なのですが、低学年や幼稚園の子が練習の合間などによくランニングマン?しているのを見かけます。私はよく知らないのですが、両腕を斜め上に伸ばしてステップを踏んでいる感じです。EXI○Eのダンスでしょうか?
さて、指導にあたっているジュニアユースでは、最近タイム走をやるのですが、きつそうに走っている姿が見えます(あたりまえですね)。ですが、「本格的なフィジカルトレーニングはそんなもんじゃなくもっときついんだぞ!」と私が体験した例を交えて紹介したいと思います。
現役の時にはランニングマンのダンスではないのですが、あるいみランニングしまくっていたランニングマンの時期がありました。プロ時代、監督によって練習後によく20-30分ジョグ(クールダウン)しなさい、というのがありました。「軽くジョグしとくように」という監督もいれば、「絶対するように!」という監督もいました。私なんかの現役時代は適当(!?)な方の選手でしたので、日によってはジョグしないでクラブハウスに戻ることもあり、「ジョグしないやつはその週のゲームはベンチ外だ!」なんてこともありました・・・(反省・・・)。
ちなみにシーズン前にあった3部練習。ある時には早朝山登り、1000m×8本や10分間走×何本など、ハードなフィジカルトレーニングが必ずありました。
その中、一番長く所属したマリノス時代では、練習後のジョグをグラウンドから出て、外で走るというのが一時期はやっていました。というのもグラウンドがみなとみらいにあり(マリノスタウンです。今はなくなってしまいましたが)、すぐ横が東京湾で、その湾沿いのランニングコース的なものによく走りにいっていました。
経路的には、まずグラウンドを出て、東京湾沿いの公園に入りJR桜木町のランドマークタワーや観覧車の横を通って赤レンガ倉庫までというコースです。このコースですと往復で1時間かからないぐらいでした。横浜に行ったことある方はわかると思うのですが、このコースは、さすが観光地!なので、まあ人が多いです。そんな中をユニフォーム(背番号、名前付き)でガンガン走っていました。1人だときついですがみんなグループで行っていました。
その中、赤レンガ倉庫あたりではミニ四駆大会が開かれていたり、ライブをやっていていたり、ちょうどフェリーが出航するなどいろいろなものを見ることができました(でもとにかく人が多かったなーという記憶が一番です)。
走るコースは、だいたい長くても赤レンガ倉庫ぐらいまで行って帰ってくるグループが多かったのですが、私はよく田中隼磨さん(現所属、松本山雅FC)とランニングに行くことが多く、その先にある「丘の見える公園」という横浜では有名なところまで行っていました。この田中隼磨さんはチーム1の体力の持ち主でJでもトップクラスだと思います。と言うのもシーズン前、だいたいキャンプ前に体力テストでいろいろな項目をマシンなどで数値化するのですが、田中隼磨さんはその中のスタミナ部門のVO2MAXやYo-Yo-テストでずば抜けて1位でした!(Yo-Yo-テスト、簡単に言えばシャトルランの繰り返し、わからない人はネットで調べてみよう!)
ジャンプ力とかキック速度、キック力、反射神経、6キロ走、あとは目のテスト(視力テストではなくいわゆるスポーツヴィジョンというものです。一瞬数字が映りどこまで覚えているとか、盤の光った所を次々にタッチする)。SSSでも育成年代用のスポーツ競技会(国内・米国で特許取得)というのがあるのですが、それをより本格的にプロ仕様にしたという感じでしょうか。
VO2MAXというのは顔を機械的なマスクで覆いながら、ジムにあるようなランニングマシンで3分ごとにスピードと傾斜があがっていくテストです。マスクするだけでかなり呼吸しにくくなるのですが、呼吸量や途中で行う採血(ホッチキスみたいなもので指先から血を採取します)で体からでる乳酸量や最大酸素摂取量(1分間や1呼吸あたりにどれぐらい酸素をとりこめているかなど)を見るテストです。
だいたい開始から20分までは休憩を挟みながらスピードがあがっていくだけなのですが、それ以降は傾斜もあがっていくので20分前後でみんな終了してしまいます(自分もなんとか傾斜が変わるとこまでは頑張っていました)。隼磨さんはそれから傾斜MAXまでいってもなかなか終わらずデータ計測の人からストップがかかって終了していました。そしてデータ計測の人からマラソン選手でもやっていけるというのを一緒にいて聞いたことがあります(マラソン選手は傾斜MAXでもずっと走り続けるそうです)。テストのあのマスクをつける時やスタートの緊張感や、呼吸のしにくさを思い出しただけでも、気持ちがきつくなってきます・・・(ある意味トラウマかも)。
ちょっと説明が長くなりましたが、1人などでのランニングや、隼磨さん、時には小椋選手(2016年時はガンバ大阪、水戸のガットゥーゾと呼ばれた男)と悪ふざけで、練習場からかなり離れた私の兄のマンションにピンポンダッシュ(よい子はマネをしてはだめですよ)をして帰るなどかなり走り込みをした年でした。
でもきついトレーニングのおかげでそのシーズンは体が良く動きキレのあるプレーができたと思っています。フィジカルは続けないとダメですね、やっていないとすぐ落ちると感じています。
SSSの指導者は、自身が動ける年齢の間は見本となれるよう一緒にプレーすることを言われています(良いデモンストレーション。悪いデモンストレーションはダメ)。子どもたちには、自分で体感したり、プレーを見ることでも何か盗んでほしいと思い指導にあたっています。でも、今は指導時に行う中学生との1対1、1本ですぐ息があがってしまいます。これは良い見本ではありませんね。もう少し継続したトレーニングが必要かもしれません・・・。でもYo-Yo-テストはカンベンしてYo! | |