今年度のサクセスU15の活動をふり返ってみたいと思います。
まずは、3年生、本当にお疲れ様でした。よく頑張りました。3年生が掲げたテーマは、今までの先輩たちと同様に「躍動感」。「躍動感」=「チームのために、集団のために、自分のベストを尽くすこと」。目標も先輩たちと同じく「1.カブスの3チーム昇格。2.クラブユース選手権でインターシティカップ出場。3.全道フットサル選手権の全道大会出場」。
コーチが今まで指導してきたサクセスU15の各学年の中で、一番早く躍動感の意味を理解し、プレーや態度、行動で示せていたと思います。君たちが、2年生のときから、主体的にサッカーに取り組んできた証拠だと思います。思い返せば、2年生の夏ごろに、すでに「サッカーで思いっきり自己表現するには、どうしたらいいか?」という課題と向き合う選手が多かったと感じています。
これはサクセスU15というチームの毎年の課題でもありました(目標は掲げるが、本気になれない。本気の相手・本気の自分と向き合えない。だから周りに無関心。好きなこと・楽なことはのびのびできるが、困難なことから逃げてしまう)。その中、2年生のときから、課題と向き合えていた選手が多かったので、カブスに出場し、3年生と意見をぶつけ合う場面がしばしば見られました。君たちが自治的な集団をつくるために努力し合い、声を掛け合い、受け入れ合ったこと、その日々を誇りに思い、胸に刻み込んでください。と、同時にそういう道を作ってくれた先輩たち、見守ってくれた保護者や家族、君を支えてくれた全ての人に感謝ですね。これからも、自分が所属する集団の中で、その一員として、目標に向かって、自分のベストを尽くすことができる人間であってほしいです。
そんな素晴らしいチームでしたが、3つの目標のうち1つも達成することができませんでした。この結果から、君たちは何を学び、高校年代やこれからの人生につなげていくのでしょう。負けてしまった試合、失敗に終わったあのプレー…思い返してみてください。「絶対に勝つんだ! 成功させるんだ!」という負けず嫌いな熱い気持ちがあったか。自分の中にその熱い気持ちがあったとしたら、その瞬間の自分をコントロールできる冷静な思考力があったかどうか。さらには、その試合を迎えるまでの日々、1秒前まで、最高の準備ができたか。自信はあったか。自信を裏付ける根拠はあったか。自信と同時に、努力の源となる謙虚さはあったか。
目標達成までに、あと一歩…でした。手が届きそうでした。コーチもベンチで何度も心が熱くなりました。本当にありがとう! そこまで来れたのは、君が自分と向き合って、プレーで「躍動感」を表現できたからです。そして、熱意ある自治的な集団づくりができたからです。サッカー選手として、一人の人間として、目標に向かって仲間と共鳴する心と技術の土台…根はしっかりしてきたと思います。この根の上に、どんな幹を、枝を伸ばしていくのか、コーチはすごく楽しみにしています。そして、大きくイケてる花をたくさん咲かせてください。そのときに、思い出してくれたらうれしいです。サクセスの仲間を…意地悪な鈴木コーチの言葉を…(笑)
3年生、ありがとう!
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