スタッフ日記


鈴木 政裕

力強い一歩を踏み出そう!
 今年度が、終わろうとしています。SSSサクセスU15も、先日、卒校式が行われました。卒校する3年生が、一人ひとり自分の言葉で、思い出や感謝、今後の夢・目標を語ってくれました。例年以上に、その言葉はバラエティーに富んでいて、イケてる学年だったと感じさせてくれました。

 今年度も、新型コロナウィルスとの共生の1年間だった。我慢しなければならないことが、たくさんありました。そんな中だったが、君たちは、タフでたくましい集団をつくりあげた。本当に誇らしい集団だ!

 君たちが掲げた大会の目標は、残念ながら達成することはできなかった。が、君たちの…サクセスU15のテーマ「躍動感」は、見事に体現していた。つい1年前は、チームのために自己表現ができない幼い一人ひとりだった。つくづく思う…「人って変われるんだな」と。そして、やっぱり「躍動感」のある人間・集団って、魅力的だな…と。自己表現ができるようになると、技術面でも戦術理解面でも、グングン成長していった。自分で、よく考えてみてほしい。1年前の自分と今の自分…どっちが好きか? どうして、こんなに生き生きとサッカーができるようになったのか? それを考えて、自分なりの言葉にできたなら、今後、何かにつまずいても、きっと乗り越えられるだろう。

 君たちの成長の要因の1つは、オンとオフのつながりを心底理解できたということが挙げられる。春に、みんなで声を掛け合い、自主的に行ったゴミ拾いの活動。本当に驚かされた。雪解け時期のゴミ拾い…だれもが避けたがる面倒くさいことだ。けど、地域やみんなのことを考えて、みんなで「動こう」と決心し、実践した君たちは、本当に最高だった。そんなメンバーだから、ピッチでも、面倒くさくてもがんばれるはずだよな。しんどくても、仲間を励まし、カバーリングに走ったり、果敢にオーバーラップしたり、相手に体をぶつけたり…苦しいときも、戦えた。それが自信となり、どんどんチーム力は向上した。       

 大会は、目標達成できなかった。こんなにいいチームでも、達成できなかった。君たちは自他ともに認めるほどに、成長したが、達成できなかった。つまり、まだ足りないのだ。その「あと一歩」の経験が大切だ。高校サッカーや、これから先の様々な君たちの目標に向かうとき、その「あと一歩」を自分で踏み出せ! その「あと一歩」は、もしかしたら、過酷かもしれない。大変な勇気が必要かもしれない。が、目標や集団に対する思いが本気なら、力強く踏み出せ! 君たちなら、できる! 期待してるぞ!

 みんなで、何度声を掛け合ったことだろう。みんなで、何度ハイタッチしただろう。みんなで、何度笑っただろう。コーチは、そんなふうに、「みんなで」何かをしている君たちが大好きでした。「躍動感」あふれる君たちが大好きでした。すばらしい一年間をありがとう。

新2・3年生へ
 先輩たちが君たちに残してくれたもの、伝えてくれたものは、大きく重い。先輩たちが脈々と伝えてくれている「躍動感」。しっかりと受け継ぎ、さらに大きく重くしてくれ! 期待している!
 

2022/03/24

 

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鈴木 政裕

正しいと思うことを・・・
 先日、サクセスU15として、すばらしいアクションがありました。バス停からSSSホームグラウンドまでの道路沿い、グラウンド周辺などのゴミ拾い活動が行われたようです。「ようです」という表現からも分かるように、今回の活動は、コーチたちからの指示ではなく、自分たちで気付き、自分たちで声を掛け合い、自分たちでアクションを起こした結果なのです。

 この活動は、3年生を中心とした、チームとしての大きな成長です! ゴミ拾い活動という活動自体に、大きな意義があることは言うまでもありませんが、サクセスU15というチームの「自分たちで」「自分から進んで」「自立から自律へ」「自治的な集団づくり」などの大きな課題へのチャレンジと言えます。

 人は、時として、正しいと思うことに真っ直ぐに、直向きに、突き進むことが難しくなることがあります。心の中に生まれる「めんどくさい」「だれかがやるだろ」「なんとかなるさ」といったよわい感情に負けてしまうからです。

 サクセスU15は、一人一人がサッカー選手としてストロングポイントを秘めているものの、それを表現できない選手が、大勢います。自分のストロングポイントを自分で引き出すことの壁となっている一因が、そういった自分のよわさに負けてしまうことだと思います。

 では、「つよい自分になるには、どうしたらいいか?」…3年生みんなでミーティングをしました。サッカーにおけるオン・ザ・ピッチとオフ・ザ・ピッチ。つよい自分になるためには、サッカーのときだけ頑張っていればいいのではなく、むしろオフ・ザ・ピッチにおいて、鍛えられるのです。

 サッカーの試合において、目標を達成するためには、試合中に、何度も「めんどくさいことや自分の苦手なこと、嫌いなこと」に直面します。それを乗り越えてこそ、目標達成に近づきます。その乗り越える力は、オンではなく、オフ・ザ・ピッチでしか身に付けることはできません。そのことを十分理解して、行われた今回のアクション。コーチは、誇りに思います。チームのテーマ「躍動感」の表現を形にしてくれました。

 このようなことを継続して、もっともっと自分を磨こう! そうすれば、もっといいチームができる! そして、自信を持ってほしい。君たちは、できるのです! 普通ならめんどくさがるようなゴミ拾いを進んで集団として動けるチームなんてなかなかないぞ。先輩たちの文化を受け継ぎ、自分たちでもっとチームを進化させ、新しい歴史をつくろう! シーズンが始まります。期待しています!!
 

2021/04/18

 

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鈴木 政裕

昨年度をふり返って…卒業生へ
 2020年度が終わりました。「コロナウィルス」にかき回された1年となりました。卒業した3年生にとっては、期待していた活動が思うようにできない、我慢の1年となりました。中学年代のサッカーの集大成となる1年が、我慢の1年となったことは、きっと悔しかったに違いない。そんな中、前を向き続けた卒業生。本当に逞しくなったと感心させられ続けた1年でした。

 学校生活も休校となっていた期間、チームでサッカーができない日々が続きました。それでも、いつ開幕してもいいように、個々の自主トレを欠かさず、さらにオンラインやSNSを使ってディスカッションをして、チームづくりをしていました。自分たちの課題をしっかりと理解し、それを改善するために、動画を紹介し合ったり、お互いの自主トレに対して意見を出し合ったりして、それを毎日欠かすことなく継続する姿には、本当に感心させられました。「自分たちの課題は何か?」を真剣に受け止められる謙虚な姿勢と、課題改善に積極的にチャレンジするタフな姿勢は、チームのテーマである「躍動感」を表現していると感じました。「躍動感=仲間のために、目標のために、自分を創り、表現する!」。一緒にサッカーができなくても、躍動感を感じ合える集団をつくれるなんて、本当に素晴らしいことです。

 休校が明けて、いよいよサッカーができる環境になり、その躍動感は、サッカーができる喜びとともに、大爆発していました。サッカーができる喜び。仲間を感じられる喜び。自分と仲間の躍動感を感じられる喜び。2年生の秋ごろの君たちとは、まるで違う「つよく・やさしい集団」と変わりました。一人一人の心の色が変わると、サッカーの技術や戦術理解もこれほどまでに違うのかと思わされました。

 2年生の時に、君たちが謙虚に、自分たちの課題を受け入れて、直向きにチャレンジしていた成果です。カブスリーグは、昇降格なしのリーグ戦を1回りしかできませんでした。フットサル大会もなくなり、自分たちの大会目標は、目指すことすらできなくなってしまいましたが、自分たちの今までの積み重ねに自信を持ち、サクセスというチームに誇りを持って、リーグ戦を戦う姿は、心が成熟した集団であり、先輩たちの文化を受け継ぎ、さらに発展させてくれました。ブロックカブスでは、サクセスの中で最高の3位。後輩たちに、サクセスの文化を誇り高くバトンパスしてくれました。

 新2・3年生は、あの困難続きの1年間、気持ち良くサッカーをさせてもらっていたことにどれだけ感謝しているかな? 卒業生が創ってくれていた環境に気付けていたかな? 卒業生が、君たちのサッカーを支えてくれていました。その「躍動感」を新2・3年生は、しっかりと受け継いでいるかな? 渡されたバトンに重みを感じているかな? 人任せなままでは、卒業生とその先輩たちが、創り上げてきたサクセスの文化を崩してしまうぞ。今の自分とチームを常に見つめて、集団のために、自分からアクションを起こしてほしい。そして、卒業生以上のサクセスを創っていこう!

 卒業生、サクセスをより躍動感のある素晴らしいチームにしてくれて、ありがとう! 今の君たちなら、高校年代でも、きっと活躍できると信じている。君たちは、コーチの誇りです。応援しています! ありがとう!!
 

2021/04/08

 

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鈴木 政裕

2019年度のサクセスU15をふり返って
今年度のサクセスU15の活動をふり返ってみたいと思います。

 まずは、3年生、本当にお疲れ様でした。よく頑張りました。3年生が掲げたテーマは、今までの先輩たちと同様に「躍動感」。「躍動感」=「チームのために、集団のために、自分のベストを尽くすこと」。目標も先輩たちと同じく「1.カブスの3チーム昇格。2.クラブユース選手権でインターシティカップ出場。3.全道フットサル選手権の全道大会出場」。

 コーチが今まで指導してきたサクセスU15の各学年の中で、一番早く躍動感の意味を理解し、プレーや態度、行動で示せていたと思います。君たちが、2年生のときから、主体的にサッカーに取り組んできた証拠だと思います。思い返せば、2年生の夏ごろに、すでに「サッカーで思いっきり自己表現するには、どうしたらいいか?」という課題と向き合う選手が多かったと感じています。

 これはサクセスU15というチームの毎年の課題でもありました(目標は掲げるが、本気になれない。本気の相手・本気の自分と向き合えない。だから周りに無関心。好きなこと・楽なことはのびのびできるが、困難なことから逃げてしまう)。その中、2年生のときから、課題と向き合えていた選手が多かったので、カブスに出場し、3年生と意見をぶつけ合う場面がしばしば見られました。君たちが自治的な集団をつくるために努力し合い、声を掛け合い、受け入れ合ったこと、その日々を誇りに思い、胸に刻み込んでください。と、同時にそういう道を作ってくれた先輩たち、見守ってくれた保護者や家族、君を支えてくれた全ての人に感謝ですね。これからも、自分が所属する集団の中で、その一員として、目標に向かって、自分のベストを尽くすことができる人間であってほしいです。

 そんな素晴らしいチームでしたが、3つの目標のうち1つも達成することができませんでした。この結果から、君たちは何を学び、高校年代やこれからの人生につなげていくのでしょう。負けてしまった試合、失敗に終わったあのプレー…思い返してみてください。「絶対に勝つんだ! 成功させるんだ!」という負けず嫌いな熱い気持ちがあったか。自分の中にその熱い気持ちがあったとしたら、その瞬間の自分をコントロールできる冷静な思考力があったかどうか。さらには、その試合を迎えるまでの日々、1秒前まで、最高の準備ができたか。自信はあったか。自信を裏付ける根拠はあったか。自信と同時に、努力の源となる謙虚さはあったか。

 目標達成までに、あと一歩…でした。手が届きそうでした。コーチもベンチで何度も心が熱くなりました。本当にありがとう! そこまで来れたのは、君が自分と向き合って、プレーで「躍動感」を表現できたからです。そして、熱意ある自治的な集団づくりができたからです。サッカー選手として、一人の人間として、目標に向かって仲間と共鳴する心と技術の土台…根はしっかりしてきたと思います。この根の上に、どんな幹を、枝を伸ばしていくのか、コーチはすごく楽しみにしています。そして、大きくイケてる花をたくさん咲かせてください。そのときに、思い出してくれたらうれしいです。サクセスの仲間を…意地悪な鈴木コーチの言葉を…(笑)
 3年生、ありがとう!
 

2020/02/06

 

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鈴木 政裕

2018年度のSSSサクセスU15をふりかえって
今年度の活動も、終わりを迎えようとしています。
 
 今回は3年生への贈る言葉とともに、2018年度のSSSサクセスU15の活動をふり返ってみたいと思います。

 今シーズンも、チームのテーマは「躍動感」でした。「仲間のために、目標のために、自分を創り、表現する!」。その中、君たちが掲げたチームの目標は、「カブスにエントリーしている3チームの昇格/クラブユース選手権では、インターシティカップ出場/全道フットサル選手権では全道大会出場」。

 コーチは、目標達成のために、君たちが「躍動感」というテーマに真剣に向かうことが不可欠であると感じました。3年生は、昨年度まで自分たちに自信がなく、まわりに無関心・・・個人としても、チームとしても、向上心を表現できない・・・という感じでした。「このままでは、3チーム昇格どころか、降格だぞ」と、何度も声を掛け続けました。その時は危機感しかありませんでした。

 しかし、危機感が徐々に期待感へと変わっていったのは、いつからでしょうか・・・。危機感を受け入れ、サッカーに対して、自分に対して、真っすぐに向き合う選手が増えていきました。仲間に強く働きかける選手が増えていきました。その仲間の声を受け入れようとする選手が増えていきました。その前向きな姿から、コーチが君たちに教わったこと、それは「人って、どんどん変われるんだ!」ということです。

 「人が変わる」というのは、簡単なことではありません。弱い自分を受け入れ、高い意識と強い意志が必要です。以前から「勝ちたい」「うまくなりたい」「強くなりたい」と言っていた君たち。しかし、それはかっこいい言葉を使っているだけで、「絶対に勝つんだ」「絶対にうまくなるんだ」「絶対に強くなるんだ」という強い意志から生まれる行動や態度には結び付いていませんでした。

 そういった行動や態度が、目に見えるようになってきてから、危機感は期待感へと変化していきました。一人ひとりの意識とチームの空気感が変わってくると、自然と成長するサッカーの技術。トレーニングの細かな所にも、成長のきっかけを見出し、考えて取り組む選手が増えました。そして、それを自分たちの主体的なミーティングで、仲間や後輩たちに伝えてくれました。チームは、目に見えて成長していきました。
 
 勝つ経験が少なかった君たち。公式戦で、勝利する経験が、自分たちへの期待感だけでなく、自信へと変わっていきました。公式戦の緊張感の中、自分たちが積み上げてきたものを表現することは、難しかったはずです。勝ったり、負けたり・・・。成功したり、失敗したり・・・。チームとしての心の土台ができてきてはいたものの、公式戦は、様々なプレッシャーに巻き込まれ、思うような結果がでないこともありました。その度に、前を向いて、より意識の高いトレーニングを追求していった君たちを誇りに思います。その成果を公式戦で発揮できるようになったことは、素晴らしいことです。

 結果として、君たちが掲げた目標は達成することができませんでした。しかし、今年度の大きな成長は、一人ひとりの自信となったはずです。その成長や自信は、高校年代、そして将来の君たちの人生をサクセス(成功)に導いてくれることでしょう。そして、その成長した君たちの存在は、間近で見ていた後輩たちの心を震わせたはずです。チームに、素晴らしい文化を与えてくれました。「人は、変われる」のですね。コーチにそれを伝えてくれ、たくさんの感動を与えてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。ほんとうにありがとう! そして卒業、おめでとう!

 後輩たちよ。「人って、変われる!」。変わるために、もっと、もがいてほしい! 「何とかなるさ」という空気感がいっぱいの1・2年生。サッカーをするのは、自分たちです。だれも、なにも、与えてくれないよ。3年生のように、自分を変えるのです。信じています!
 

2019/03/14

 

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鈴木 政裕

今期のカブスリーグを終えて
 今年度のSSSサクセスU15のカブスリーグが終わりました。新年度が始まる前に、チームの中心となる3年生と確認し合ったことがありました。まずは、チームのテーマ。それは「躍動感」。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチ、どちらにおいても、チームのために自分からアクションを起こすことができる選手、集団になることを目指してきました。次に、チームの目標。それは「インターシティカップへの出場権獲得」と「リーグ戦3チーム昇格」。テーマを意識し、目標達成のために声を掛け合って、努力してきた日々でした。

 その中、トレーニングや試合中にピッチ内から、選手たちの声が、たくましく聞こえてくる場面が増えた1年間でもありました。ボールを要求する声、守備のコーチングの声、チームの問題点を改善しようとする声…。自分たちで設定した目標に対して、本気になればなるほど、その声のボリューム、熱量が増していくのを感じました。サッカーに対して、受け身だった3年生の成長が感じられた良い例です。

 自分たち主導で集まり、今、何を意識して、どんなメニューでトレーニングをすべきかを考え、ミーティングをする場面が何度も見られました。トレーニングの合間には、自主的にピッチの外周を走って、フィジカルトレーニングをする場面も、ほぼ毎回行われていました。また1・2年生に、トレーニングのKEY FACTORを伝えたり、試合のどの場面をイメージしながらトレーニングをすべきかを教えてあげたりする様子も見られました。1年生の名前を一生懸命覚えようとする3年生もいました。合同練習の「サクセス・デー」をなかなか実施できずにいると、「サクセス・デーやりたいッス」と進言してくる3年生もいました。トレーニングが終わると「今日のトイレ掃除は誰がやるんだ?」「俺、やるよ!」と自分たちで話し合い進んで行動していました。
 
 サッカーの試合には、勝ち負けが伴います。結果が表れます。とても大切なことです。しかし、コーチは、良い結果と同じ、いや、それ以上に、君たちの上記のような成長が、うれしくてたまりません。サッカーを通して、SSSサクセスU15で、仲間とともに、目標に本気で向かっていくからこそ、生まれた成長ばかりです。3年生の成長は、チームの目指すべき姿の象徴となり、その姿勢は、チームが目標を達成し、大きくなっていくために必要不可欠なものなのです。3年生、ありがとう!
 
 クラブユース選手権では、インターシティカップ出場をめざして、チーム一丸となって戦いましたが、あと一歩のところで、PK戦で涙を飲みました。チームとしての力の高まりを感じていただけに、とても悔しい敗戦でした。「なぜ勝てなかったのか?」「なぜシュートが決まらなかったのか?」「(失点場面で)なぜもう一歩アプローチしきれなかったのか?」…こんな言葉が、頭の中に渦巻いたであろうし、泣いても変わらない結果に、自分を責めた選手もいたと思います。本気であればあるほど、悔しさも大きく、次に向けて考え、トレーニングに生かそうとするものです。考えること、体を動かすこと、成長すること…そのエネルギーとなるのが悔しさ。悔しさを抱き、夏休みの帯広合宿を迎えました。合宿では、クラブユース選手権で見えた課題は、初心に帰れば対応できたことやタフなメンタリティの必要性を確認し、躍動感あふれるプレーをたくさん見ることができました。
 
 そして迎えたカブスリーグの後期。目標である3チームとも昇格をめざして戦いました。結果は、1stチームは札幌ブロックカブス2部優勝。2ndは札幌地区カブス1部3位。3rdは札幌地区カブス2部3位。昇格は1stチームのみとなってしまいましたが、1stチームが、来季に札幌ブロックカブス1部に昇格できたことは、SSSサクセスU15にとって初のことですし、1・2年生にとっては、大きな励みになります。躍動感あふれる試合内容、そしてリーグを通して12勝1分け1敗で優勝と、チーム力の結集されたすばらしい結果となりました。昨年度のリーグ戦とクラブユース選手権での悔しさが、普段のトレーニングや試合に臨む姿勢、W-UPの集中力…最初に書いた様々な3年生の成長の積み上げがこの結果につながりました(おめでとう!そして、来季につながる有形無形の財産を残してくれてありがとう!)

 また、残念ながら昇格できなかった2nd、3rdチームも敗戦したゲームでも、内容は次に生きるものでした。シュートを何本も打ちながら、決まらず、一瞬の隙をつかれ失点…。まさにクラブユース選手権での敗戦のような流れで、悔しさがあふれる敗戦です。しかし、その敗戦の中でも、3年生の躍動する姿は忘れられません。それを共に戦い、悔しさを間近で経験した1・2年生の力になることは言うまでもありません。

 3年生が創ってくれた歴史は、チームの力となり、色となり、これからも間違いなく受け継がれていくことでしょう。きっと、来年度、新チームが、今ある成長の土壌と土台をよりつよく、より大きくして、すばらしい結果を残してくれるでしょう。SSSサクセスU15は、一つひとつ階段を上り、どんどんつよく、たくましくなっていきます。

 フットサルでもチームにとって新しい歴史をつくろう!(3年生は受験もがんばろう!)1・2年生…今の自分で、今のチームのままで、だいじょうぶか?自分で自分に問いかけ、自分を変える努力を期待しています!
 

2017/11/01

 

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鈴木 政裕

新年度の良い変化
 今年度、SSSサクセスU―15のスタッフとなりました、鈴木政裕です!よろしくお願いします!

 さて、4月からサクセスU―15も新体制で活動をスタートし、約2か月が過ぎました。コーチの話に真剣に耳を傾け、チャレンジする姿から、君たちのやる気を感じるとともに、コーチが君たちからエネルギーをもらっている日々です。

 以前から君たちにもっていた印象は、「誠実さ」、「直向きさ」をもっているということ。しっかりあいさつをしたり、ゴミ拾いに汗を流したりしている素晴らしい光景を何度も見てきました。そういう真面目さは、サッカーのプレーの上でも、大きなストロングポイントとなります。オン・ザ・ピッチとオフ・ザ・ピッチのつながりは、言うまでもありません。しかし、実際に共に過ごし、サッカーをしてみるとプレーは、不真面目なところが多い…。守備のときに勤勉に足を運べなかったり、攻撃のときにポジションを取るのが遅かったり…。

 「なぜだろう…?」と考えたときに、君たちのひとつひとつのプレーや行動のエネルギーは、どこからきているかということでした。つまり、自主的か否かということです。自分からすすんで行動したり、自分で速く決断してプレーしたり、そこには「○○○のために」という他者意識や集団意識が必要になります。簡単に言うと、「やさしさ」でしょうか。みんなのために、ゴミ拾いをする。チームのために守備をする。そのとき「めんどくさい」とか「しんどい」という感情が生まれますが、それを自分でコントロールして、自分の信念で行動したりプレーしたりすることが大切なのです。環境をきれいにすること、チームを勝たせること、自分がうまくなること。本気であれば、できるはずなのです。チームの大きな課題として浮かび上がってきた「集団のために全力を尽くすこと」。これに取り組んできた中、少しずつ少しずつ変化も出てきています。

 そして、この課題を解決する方法のひとつとして実施したのが、「サクセス・デー」。1?3年まで全員で集まり、チームを縦割りにし、6つのグループに分かれて9人制サッカーでリーグ戦をしました。監督は3年生。もちろん真剣勝負です。誰ひとり手を抜かないような、雰囲気を3年生が見事につくってくれました。

 この活動の趣旨は、2つ。1つ目は、SSSサクセスU―15という1つのチームとして、1?3年までが仲良くなるということ。全体の人数が多くなると、同じチームに所属していながら、顔と名前が一致しないという悲しい現状。リーグ戦の結果が、後輩たちへと受け継がれていく中、自分のチームを応援したいという感情が生まれてこないのは、残念なことだと思います。すべての選手に、サクセスU―15というチーム、そして、仲間を大切に思ってほしいのです。人の心のつながりは、集団を強くします。全員でつながることができれば、チームとして大きく成長できることは間違いありません。

 2つ目は、監督役である3年生が、サクセスU―15が目指すべきサッカーを下の学年に伝えるということ。普段、3つのグループに分かれてトレーニングしていますが、3年生がコーチたちと築いてきているサッカーの大切なポイントを伝達してほしいのです。3年生は、ミーティングしてきたことを整理する貴重な場となり、1、2年生は、サクセスU―15のサッカーを理解する大切な場となります。

 今回、優勝したグループは、全グループの中で最もコミュニケーションを図っていました。チームが勝つために大切なことを実践してくれました。1、2年生は3年生のすごさを垣間見ることができたのではないでしょうか?3年生は、サッカー理解が深まるとともに、1、2年生のことを知ることができたのではないでしょうか?この取り組みは、月に1度、実施していく予定です。サクセス・デーを通して、チームや仲間を大切にする気持ちが大きくなることを期待しています。

 これからブロックカブス、地区カブス、ともにリーグ戦が進んでいます。仲間を応援する数も少し増えてきました。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチどちらも少しずつ、集団のために自主的に動ける選手が増えてきています。サクセスU―15が、大きく成長していきそうです。今後が楽しみでわくわくします。目標を忘れずに、謙虚に頑張っていこう!

 みなさん、今後も応援よろしくお願いいたします!
 

2016/05/26

 

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鈴木 政裕

「全道フットサル選手権大会2016 U-12」を終えて
 2月20日(土)・21日(日)に帯広市総合体育館で行われた全道フットサル選手権大会に、札幌ブロック代表として、参加してきました。札幌の予選が行われたのが、12月中旬で、予選突破後は、昨年末の全日本少年サッカー大会もあり、フットサルに取り組むゆとりのないまま迎えた全道大会でした。

 ですが、全日本少年サッカー大会で見つけた課題を意識してトレーニングに励むことは、フットサルにおいても、十分効果的であったと感じています。1、足の運び 2、考えるスピード 3、メンタル。3つの課題に取り組むことは、フットサルの全道大会に向けての準備としても、十分なものでした。
 
 1次ラウンド。宗谷地区の枝幸ジュニアサッカークラブと対戦。初戦の緊張からか、動きが壊れたロボットのようにギクシャク…。ピッチ内での躍動感は感じられず、相手のしっかりとしたブロックを作った守備を崩せず、コーナーキックから失点し、0-1で敗戦スタート。いいイメージをもってピッチに立つことや、ミスの後に自分たちで会話をして修正することなどができず…つまり、たくましいメンタルをもてず、残念なゲームでした。失点場面も、マークの確認はしていたものの、考えるスピードをあげて、相手のプレーの予測をすることが遅れ、足を運ぶこともできず、簡単に失点しました。課題を意識してトレーニングしてきたつもりでしたが、メンタルコンディションがしっかりとできていないと、普段できることもできなくなってしまう…という典型的なゲームでした。
 
 1次ラウンド2戦目は、緑陽台サッカー少年団(帯広市)と対戦。1戦目の課題…つまり、昨年末から見つけた課題をもう一度見直して、ゲームに入り、6-0で勝利。攻撃ではゴール前での落ち着きや、ゴールを奪うまで、足を運び続ける攻撃の連続性が見られました。守備では、ボールの争点を見極め、相手や味方の状況によって、ポジショニングを変えて、積極的にボールを奪う勤勉性が見られました。これにより、得失点差で1次ラウンド1位となり、決勝トーナメント進出。

 決勝トーナメント1回戦は、同じ札幌代表のLIV FC U-12と対戦。いいプレーのイメージをもってピッチに立てた選手たちは、立ち上がりから、攻守ともに躍動感を見せてくれました。選手たちの会話も活発で、ゲームの主導権を握り、リードして前半を終了。しかし、後半は、相手に主導権を握られました。GKを経由したボールの配球に、対応が後手後手を踏み、守備のほころびが何度も見えました。相手のストロングポイントを感じたときに、どう対応するかに注目していましたが、会話はするものの、うまく改善できずに4-3で辛勝。改善しきれなかったものの、自分たちで、何とか問題を解決しようとしていた姿を見ることができました。
 
 2回戦も札幌代表のAGGRE FCと対戦。相手は、前線からどんどんプレッシャーをかけて守備をしてくるので、選手たちがどんなプレーを魅せてくれるのか楽しみでした。前半は、考えるスピードをあげて、早い判断でボールを動かし主導権を握りますが、ゴールは奪えず。さらにはフリーキックから失点し、いやな流れに…。しかしハーフタイムで、相手のゴールネットを揺らすまで、かかわり続けることを確認し、後半スタート。ミーティングで伝え合ったことに、意欲的にチャレンジし、3-1と逆転で勝利することができました。
 
 準決勝は、室蘭大沢FCと対戦。前評判で、かなり個の能力が高いこともわかっており、SSSを倒すことに対する並々ならぬ雰囲気を感じました。技術、フィジカルともに優れた選手に対する個の守備の判断と足の運びがどれくらいできるかと思っていました…が、あっという間に3失点。これで、気持ちが折れてしまうかと、少し心配しましたが、君たちのメンタルはすばらしかった!「1対1負けるな!ついていけ!」と自分たちで声を掛け合って気持ちを鼓舞し、守備の改善を図るとともに、速攻と遅攻を使い分け、1本の縦パスに対しても連続してかかわり、攻撃も改善。一気の5得点を奪うと、5-3と逆転勝利!チームの成長を強く感じたゲームでした。

 決勝は、旭川末広サッカー少年団と対戦。フィジカルに優れた選手がいて、ミドルレンジからのシュートが脅威でした。SSSはキックオフ直後に得点し、幸先よくスタートしますが、相手のストロングポイントに、まともにはまり、連続失点。スドンズドンとミドルシュートを決められました。リードされていたハーフタイムでは、相手のパスに対し、カバーのポジションから、ファーストディフェンスをする際、アプローチのスピードや角度を意識して、対応しないと厳しい状況だと確認。攻撃は、自分たちがプレーしやすい距離ですすめること、そして、最後まで足を運ぶこと。君たちが会話している内容は、コーチが伝えたいこととほとんど同じでしたよ(今大会全試合を通して!)。そして、後半スタート。話し合ったことにどんどんチャレンジし、攻守ともに躍動感あふれるプレーを発揮し、6-4とまたも逆転で見事優勝。おめでとう!

 大会を振り返り、リードされても慌てず、気持ちは熱く、頭は冷静に、自分たちでチームのスイッチを入れられるようになった君たちを見て、「たくましくなったなぁ…」と、最高にうれしくなった。甘えん坊集団だった君たちが、こんなにタフになるなんて…。自立したたくましいチームを誇りに思うと同時に、小学校年代の最後の大会を優勝で締めくくれた君たちの力に、感動しました。

 また、遠征出発前日のトレーニング後に、大会に帯同しないメンバーが、「みんなで円陣組もうぜ!」の声で、できあがった1つの輪。ピッチに立つメンバーだけでなく、ともに頑張ってきたすべての仲間で、1つのチームという意識。そして、大会中は、学級閉鎖で遠征に帯同できなかった仲間や、大会にエントリーされなかった仲間のことをいつも試合前に語り合う君たちの姿。さらに、ベンチ入りしている「5年生に何を残し、何を伝えるか」を考える君たちも、自立して見えたし、それが、当たり前であるという雰囲気が、かっこよかった。

 その中、出場チャンスをつかんだ5年生が、得点できずにベンチに戻ってきて号泣していた理由…コーチにはなんとなくわかったよ。何度も6年生からのナイスパスを受けて、ゴールできず、悔しかったんだね。6年生からのパスは、単なるパスじゃなくて、5年生は、それ以上の何かをきっと感じ取ったのでしょう…。それをゴールという形で応えられなかった自分が悔しかったんだね。でも、気持ちは届いたはずだから、そのゴールはきっと新年度の大会で発揮されることでしょう。

 今回、君たちの成長を感じられて、コーチにとっても、忘れられない大会となったよ。ありがとう!どんなにリードされても、コーチは君たちがどういうプレーで対処するか本当に楽しみでした。強い意識があったから、今の君たちの成長があるんだから、これからもサッカーも普段の生活もがんばってほしい!そして、これからの君たちの活躍を想像すると、わくわくするよ!君たちのさらなる成長を大いに期待しています!

 最後になりましたが、今大会にかかわって、悪天候の中、帯広まで駆け付けてくれた皆様をはじめ、たくさんの心温まる応援をいただきました。本当にありがとうございました!
 

2016/03/06

 

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鈴木 政裕

全日本少年サッカー大会を終えて
 12月25日から29日に、鹿児島市で「第39回全日本少年サッカー大会」が行われ、SSSは、北海道代表として参加してきました。今大会からは、長期のリーグ戦を経て、勝ち抜いてきたチームによる全国大会の開催というJFAの理念に基づき、初の冬開催となりました。北海道としては、積雪期間なので、大会に向けた調整が大変難しいところでありましたが、多くの方々のご協力で、最大限の準備をすることができました。ありがとうございました。

 さて、決勝トーナメント進出をめざした1次リーグでは、初戦でセントラルFC(宮崎県代表)と対戦。前半と後半立ち上がりにSSSらしい積極的な攻撃で3点先取。しかし、その後、相手の前線からのハイプレッシャーからSSS選手の足が止まり、ショートカウンターから2失点。結果は3対2で勝利となります。

 次は、FC今治(愛媛県代表)と対戦。相手の俊足FWを中心とした縦に速い攻撃とショートカウンターに苦しめられ、前半だけで3失点。ハーフタイムのミーティングでは、相手のストロングポイントを押さえるための手立てとSSSらしい攻撃の見直しをして、後半スタート。よい判断からの積極的なプレーが数多く見られ、見事に4得点!最後の逆転となる4点目は、アディショナルタイムラスト1秒。劇的な勝利でした。

 引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる3戦目は、FC ENFINI(岐阜県代表)と対戦。ワイドなポジショニングからのスピードとテクニックのある積極的な仕掛けに翻弄され、3失点。SSSも反撃するものの、1点しか返せず、敗戦。と同時に決勝トーナメント進出を逃してしまいした。

 ですが、3試合を通してSSSらしいアイディアあふれる攻撃をたくさん見ることができました。多彩な仕掛けとパスの判断を楽しむアグレッシブなプレーが随所に見られ、ピッチ内から躍動感を感じることができました。その中、自分たちで声を掛け合って、チームとしてのつながりを感じる守備もあり、成長を感じました。

 今回、冬開催となったことで、3試合共に感じたことが2つあります。1つ目は、フィジカル的に優れた選手がたくさんいるということ。2つ目は、8人制サッカーでフィニッシュにたどり着くまでの型をもっていて、選手たちがそれに自信をもっているということ。SSSとしても、柔軟な判断力を高め、考えるスピードを上げ、自分たちでコミュニケーションを図って対応できるよう、準備をしてきたつもりでしたが、3試合で8失点という結果からもわかるとおり、相手のストロングをまともに受けてしまう形となってしまいました。

 大会の優勝チームは、埼玉県代表のレジスタFC。身体の大きさは、SSSの選手と大きな差は感じませんでした。しかし、3つの違いを感じました。1つ目は、足の運び。相手がどんなに速くて強くて大きくても、粘り強く足を運び、食らいついて、ボールを奪う。それを連続する勤勉な守備。2つ目は、考えるスピード。攻守ともにボールの争点の状況を見極め、次…次…次…と予測し、先に先に動ける判断の速さ。3つ目は、個とチームのメンタルの強さ。どんな状況になっても、チームのために「あきらめない」「我慢する」。仲間を動かしたり、認めたり、叱咤したりする声。自分たちでサッカーをしている(自立し責任をもってプレーしている)空気がピッチ内からひしひしと伝わってきました。自分を表現することができる選手、そして、そういう選手の集団が、タフなゲームでも躍動感のあるサッカーができるのだと再認識できました。この3つは、どんなスタイルのサッカーをめざすにしても、とても重要なことだと感じました。

 自分たちの目標に手が届くまで、あと一歩だった6年生。敗戦後も、その夜のミーティングでも、感じた悔しさと流した涙…ずっと忘れないことでしょう。足の運び、考えるスピード、メンタル…君たちは、悔しさから学び、今後、きっと自分たちの力に変えてくれると信じています。甘えん坊集団だった君たちが、このステージまでたどり着き、あと一歩のところまできました。5年生の時に、コーチが初めて君たちのプレーを見たときには、このステージに立つ君たちを想像することはできませんでした。それだけ大きく成長したということです。

 FC今治戦の後半、あれが君たちのもっている力です。終了のホイッスルが鳴るまで、自分を信じ、仲間を信じ、考えて走り続けていました。次々とボールを要求し、SSSらしい積極的な攻撃。ハーフウェーラインを越えさせないほど、声をかけあい連動した守備。ベンチにいる選手も必死に送る仲間への声。躍動する君たちに感動しました。なぜ、そんな試合ができたか…しっかりとした根拠がある。オン・ザ・ピッチもオフ・ザ・ピッチも、自分たちでよりよくなるよう、本気で取り組んできた。嫌なことも面倒くさいことも、本気で…。だから輝ける瞬間があったのです。すばらしい試合を魅せてもらった…ありがとう!

 でも…全国でわかったことがあるよね、我々よりもっと本気で積み上げてきていた選手たちがいたということ。1年後、3年後…追い越せるように…。感じた悔しさ、見つけた課題、大切にしてほしい。自分と仲間を大切にしてほしい。夢や目標を大切にしてほしい。前を向いて、なりたい自分に近づいていってほしい。悔しさと夢に向かう期待は、その歩みを力強くするエネルギー。これからの君たちに、ますます期待しています。

 最後になりましたが、今大会では、遠く鹿児島まで、多くの方々に足を運んでいただき、また、札幌からもたくさんの応援をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです!みなさんのあたたかい声援にささえられ、最後まで頑張ることができました。本当にありがとうございました!
 

2016/01/26

 

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鈴木 政裕

全日本少年サッカー大会北海道予選を終えて
 10月10日(土)から12日(月)に恵庭市で、第39回全日本少年サッカー大会北海道大会が行われました。SSSは札幌予選を勝ち抜き、今大会に参加することとなりました。

 すべてのサッカー少年少女が憧れる全国大会。SSSの選手たちも4月から、この大会への思いは大きかったと思います。昨年度、一学年上の先輩たちが全国大会に出場していることや、5月に参加したチビリンピックの全国大会での悔しい経験が、今大会への思いをさらに大きくしたのだろうと思います。

 長期のリーグ戦を経て、自分たちの課題を明確にし、トレーニングに励んできました。技術・グループ戦術を何度も見直し、それがゲームや大会で発揮できるよう、チャレンジし続けてきました。うまくいかないことの連続でした。トレーニングでできることが、大会でできない・・・。緊張感あふれる大会で、SSSらしい躍動感のあるプレーをするために必要なタフなメンタルを身に付けることができるように、ミーティングを繰り返してきました。

 今大会に入ってからも、1・2回戦は、相手の強い思いがあふれるプレーに受け身になり、今まで積み上げてきた力を発揮することはできませんでした。しかし、勝負どころでは、随所に楽しいアイディアのあるプレーを魅せ、辛うじて、勝利することができました。この大会に賭ける思いは、どのチームも大変大きいというのを実感させられた2日間でした。自分たちの目標に、本気になって、突き進む強いメンタルが求められる大会であると再認識させられました。

 そして、迎えた最終日。準決勝の相手は、室蘭大沢FC U12。技術的に優れ、戦う気持ちの強い選手が揃い、何よりチームとして一体感が感じられるチームでした。しかし、立ち上がりからSSSの選手は、自分たちの判断で積極的にプレーし、ミスはあるもののピッチ内で躍動していました。その結果、全員が出場し、5対1で勝利。

 決勝の相手は、強豪のコンサドーレ札幌U12。夏の全道大会でSSSは、ベスト8で対戦し、PK戦の末敗戦。その後、コンサドーレは全道優勝を飾っていました。全国大会出場の目標と夏の悔しさが重なり合い、試合前のチームの空気は、最高潮!さらには、ベンチ入りできない仲間や中学生もその輪に加わってくれ、チーム、そしてクラブとしての強い絆が、選手たちに大きな勇気を与えてくれました。

 試合では、キックオフ直後から高い集中力を見せる選手たち。ハイプレッシャーの中でも、ゴールをめざして、攻撃的にボールポゼッションをしようとする選手が多かったです。トレーニングしてきた、ワンタッチプレーも選べる準備を連続でする選手が多く、フィニッシュも落ち着いていました。攻撃的なチャレンジの結果、ボールを失う場面も多々ありましたが、攻撃から守備への切り替えの速さ、1対1の守備の判断が研ぎ澄まされていました。1年前とは比べものにならないほど、ピッチ内で会話があり、自分たちでコーチングし合う場面は、チームとしての成長とたくましさを感じました。結果は、3対2で勝利。全道優勝とともに全国大会出場の切符を獲得できました。

 選手たちは、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチのどちらでも「チームのために何ができるか」を本気で考え、自己表現していました。1人1人の思いの強さと、チームとしての太く強いつながりが、今大会の結果に表れたと思っています。

 12月の全国大会に向けては、課題も見つかりました。1.ハイプレッシャーの中でも、ボールを失わずにゴールへと進むために必要な技術やオフ・ザ・ボールの動きの質。2.仲間のかかわりを意識した仕掛けと連続したかかわり。3.チームとしてのより速い守備の決断力。4.1対1の守備力。5.フルタイム、ハードワークできるフィジカル。そして、1から5までの課題に本気で向き合ってトレーニングする中、鍛え上げられるであろうタフなメンタル。メンタル面の強化は、オフ・ザ・ピッチ、つまり日常生活の過ごし方が、大きなカギを握っています。みんなで声を掛け合って、課題を克服していこう!

 君たちが掲げている目標は、ここで終わりではないはず。確かに1つの大きなヤマは、みんなの力で乗り越えました。しかし、目標に向かって本気なら、ここで歩みを止めてはいけません。みんなで前に進もう!!目標は1つ!!

 最後になりましたが、今大会も多くの方々に会場まで足を運んでいただき、あたたかい応援を感じることができました。選手たちは、大きな勇気をもらいプレーすることができました。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!
 

2015/10/23

 

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