今年度が、終わろうとしています。SSSサクセスU15も、先日、卒校式が行われました。卒校する3年生が、一人ひとり自分の言葉で、思い出や感謝、今後の夢・目標を語ってくれました。例年以上に、その言葉はバラエティーに富んでいて、イケてる学年だったと感じさせてくれました。
今年度も、新型コロナウィルスとの共生の1年間だった。我慢しなければならないことが、たくさんありました。そんな中だったが、君たちは、タフでたくましい集団をつくりあげた。本当に誇らしい集団だ!
君たちが掲げた大会の目標は、残念ながら達成することはできなかった。が、君たちの…サクセスU15のテーマ「躍動感」は、見事に体現していた。つい1年前は、チームのために自己表現ができない幼い一人ひとりだった。つくづく思う…「人って変われるんだな」と。そして、やっぱり「躍動感」のある人間・集団って、魅力的だな…と。自己表現ができるようになると、技術面でも戦術理解面でも、グングン成長していった。自分で、よく考えてみてほしい。1年前の自分と今の自分…どっちが好きか? どうして、こんなに生き生きとサッカーができるようになったのか? それを考えて、自分なりの言葉にできたなら、今後、何かにつまずいても、きっと乗り越えられるだろう。
君たちの成長の要因の1つは、オンとオフのつながりを心底理解できたということが挙げられる。春に、みんなで声を掛け合い、自主的に行ったゴミ拾いの活動。本当に驚かされた。雪解け時期のゴミ拾い…だれもが避けたがる面倒くさいことだ。けど、地域やみんなのことを考えて、みんなで「動こう」と決心し、実践した君たちは、本当に最高だった。そんなメンバーだから、ピッチでも、面倒くさくてもがんばれるはずだよな。しんどくても、仲間を励まし、カバーリングに走ったり、果敢にオーバーラップしたり、相手に体をぶつけたり…苦しいときも、戦えた。それが自信となり、どんどんチーム力は向上した。
大会は、目標達成できなかった。こんなにいいチームでも、達成できなかった。君たちは自他ともに認めるほどに、成長したが、達成できなかった。つまり、まだ足りないのだ。その「あと一歩」の経験が大切だ。高校サッカーや、これから先の様々な君たちの目標に向かうとき、その「あと一歩」を自分で踏み出せ! その「あと一歩」は、もしかしたら、過酷かもしれない。大変な勇気が必要かもしれない。が、目標や集団に対する思いが本気なら、力強く踏み出せ! 君たちなら、できる! 期待してるぞ!
みんなで、何度声を掛け合ったことだろう。みんなで、何度ハイタッチしただろう。みんなで、何度笑っただろう。コーチは、そんなふうに、「みんなで」何かをしている君たちが大好きでした。「躍動感」あふれる君たちが大好きでした。すばらしい一年間をありがとう。
新2・3年生へ
先輩たちが君たちに残してくれたもの、伝えてくれたものは、大きく重い。先輩たちが脈々と伝えてくれている「躍動感」。しっかりと受け継ぎ、さらに大きく重くしてくれ! 期待している! | |