スタッフ日記


田古嶋 愛子

うれしかったことパート2
 先日のスタッフ日記では、ホームグラウンドでのうれしかった話でしたが、今回は、ある施設での出来事を書かせていただきます。

 その施設は、子どもから高齢者の方まで、多くの方々が利用されている施設で、私もお伺いする機会がありました。

 そして、その施設の出入り口に私が入って行った時の出来事です。入口には大きな自動のガラス扉がまず1つあり、少し進んだところに2つ目の自動扉がありました。

 すると、ご高齢の方が2つ目の扉の前で、中に入れない様子でした。私もその時は仕組みを知らなかったのですが、ある青年が「1つ目の扉が閉まらないと、2つ目の扉は開かないんですよー」と、笑顔で先導していました(後で気づいたのですが、恐らく防犯のためか、施設内の温度管理の都合でしょうか?)。

 私は、『へー最近の若い子も感心だなー』と、その光景を見て思っていました(まず、若い子と言っている時点で、自分との大きなジェネレーションギャップに悲しくなってます・・・)。

 その後、施設の方とお話しが終わったところ、私の後ろから「あっタコジマコーチー」と、不意に声をかけられました。私は一瞬『あれ???』と、なってしまいました。

 それもそのはず、さっきのニコニコと先導していた青年でしたので、ますます頭の中で『???』でした。正直最初は全く気付けていませんでしたが、施設の利用に来ていたその青年は、SSS卒業生だったのです。

 しばし記憶をたどった後「あれまー、おっきくなってー」と、なりましたが、卒業後何年も会っていなく、あまりの変わりぶりと成長ぶりに、驚きとうれしさがありました(記憶にあるのは、小さい時の印象のままなので・・・)。

 んー正に「男子三日会わざれば刮目して見よ」という状態です(意味が分からない子は調べてね)。実際は三日どころではありませんでしたが。

 と、ある日の出来事でしたが、卒業生の皆様はコーチたちに気づいて声をかける時には、自分の変わりぶり(成長ぶり)にコーチの反応が遅れても許してくださいね・・・(できれば自分から「いつ卒業した誰々ですよー!」と言ってもらった方が、コーチたちの脳細胞も助かります)。
 

2016/06/26

 

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田古嶋 愛子

もしかしたらSSSの子どもたちが忘れてしまったこと・・・
 皆さまお久しぶりです。札幌も暖かい日が多くなってきているように感じますが、いかがお過ごしでしょうか?

 さて、今回のスタッフ日記では最近あったことで、うれしかったエピソードを書きたいと思います。

 まずは先日、SSSホームグラウンドにて、天候の良い中、他のチームと交流戦をしていた時の出来事です。

 その試合に来ていた別のチームの子のご兄弟で、試合には出ていなかったのですが、グラウンドの周りで元気よく走り回っていたので、「特別にフットサルコートで遊んでいいですよ」と伝えました(もちろんSSS影の管理人・・・別名裏の必殺仕事人に許可を取ってですが)。

 すると、「なんということでしょう!」(あのビフォー・アフター風に)

 4人ほどいた低学年の子どもたちが「わーい!わーい!」と、人工芝の上を寝転がってぐるぐるーぐるぐるーと延々転がっていきます。すぐにあきるかな?と思っていたら、「うほほーい!うほほーい!」と、またもや寝転がってみんなで戻ってきました。

 私も『その気持ち分かるー』と、一緒にゴロゴロしたいところですが、いい大人なので気軽にゴロゴロできないですし、ましてや人前ではゴロゴロできません(今度ストレッチのふりをしてゴロゴロしようかな。でも2回転を超えてきたらあやしいですよね・・・)

 喜んでくれた子どもたちの笑顔はうれしい反面、ふとSSSの子どもたちも最初はみんな「わーい!わーい!」だったのに、最近はこの環境に慣れて最初の感動はなくなってしまったのかなーと少し寂しい気持ちも出てきました(揺れる女心です・・・)。

 そして別な日に、こちらもうれしい出来事がありました―。と、書こうと思いましたが、少し長くなったので後日にしたいと思います。
 

2016/05/27

 

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鈴木 政裕

新年度の良い変化
 今年度、SSSサクセスU―15のスタッフとなりました、鈴木政裕です!よろしくお願いします!

 さて、4月からサクセスU―15も新体制で活動をスタートし、約2か月が過ぎました。コーチの話に真剣に耳を傾け、チャレンジする姿から、君たちのやる気を感じるとともに、コーチが君たちからエネルギーをもらっている日々です。

 以前から君たちにもっていた印象は、「誠実さ」、「直向きさ」をもっているということ。しっかりあいさつをしたり、ゴミ拾いに汗を流したりしている素晴らしい光景を何度も見てきました。そういう真面目さは、サッカーのプレーの上でも、大きなストロングポイントとなります。オン・ザ・ピッチとオフ・ザ・ピッチのつながりは、言うまでもありません。しかし、実際に共に過ごし、サッカーをしてみるとプレーは、不真面目なところが多い…。守備のときに勤勉に足を運べなかったり、攻撃のときにポジションを取るのが遅かったり…。

 「なぜだろう…?」と考えたときに、君たちのひとつひとつのプレーや行動のエネルギーは、どこからきているかということでした。つまり、自主的か否かということです。自分からすすんで行動したり、自分で速く決断してプレーしたり、そこには「○○○のために」という他者意識や集団意識が必要になります。簡単に言うと、「やさしさ」でしょうか。みんなのために、ゴミ拾いをする。チームのために守備をする。そのとき「めんどくさい」とか「しんどい」という感情が生まれますが、それを自分でコントロールして、自分の信念で行動したりプレーしたりすることが大切なのです。環境をきれいにすること、チームを勝たせること、自分がうまくなること。本気であれば、できるはずなのです。チームの大きな課題として浮かび上がってきた「集団のために全力を尽くすこと」。これに取り組んできた中、少しずつ少しずつ変化も出てきています。

 そして、この課題を解決する方法のひとつとして実施したのが、「サクセス・デー」。1?3年まで全員で集まり、チームを縦割りにし、6つのグループに分かれて9人制サッカーでリーグ戦をしました。監督は3年生。もちろん真剣勝負です。誰ひとり手を抜かないような、雰囲気を3年生が見事につくってくれました。

 この活動の趣旨は、2つ。1つ目は、SSSサクセスU―15という1つのチームとして、1?3年までが仲良くなるということ。全体の人数が多くなると、同じチームに所属していながら、顔と名前が一致しないという悲しい現状。リーグ戦の結果が、後輩たちへと受け継がれていく中、自分のチームを応援したいという感情が生まれてこないのは、残念なことだと思います。すべての選手に、サクセスU―15というチーム、そして、仲間を大切に思ってほしいのです。人の心のつながりは、集団を強くします。全員でつながることができれば、チームとして大きく成長できることは間違いありません。

 2つ目は、監督役である3年生が、サクセスU―15が目指すべきサッカーを下の学年に伝えるということ。普段、3つのグループに分かれてトレーニングしていますが、3年生がコーチたちと築いてきているサッカーの大切なポイントを伝達してほしいのです。3年生は、ミーティングしてきたことを整理する貴重な場となり、1、2年生は、サクセスU―15のサッカーを理解する大切な場となります。

 今回、優勝したグループは、全グループの中で最もコミュニケーションを図っていました。チームが勝つために大切なことを実践してくれました。1、2年生は3年生のすごさを垣間見ることができたのではないでしょうか?3年生は、サッカー理解が深まるとともに、1、2年生のことを知ることができたのではないでしょうか?この取り組みは、月に1度、実施していく予定です。サクセス・デーを通して、チームや仲間を大切にする気持ちが大きくなることを期待しています。

 これからブロックカブス、地区カブス、ともにリーグ戦が進んでいます。仲間を応援する数も少し増えてきました。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチどちらも少しずつ、集団のために自主的に動ける選手が増えてきています。サクセスU―15が、大きく成長していきそうです。今後が楽しみでわくわくします。目標を忘れずに、謙虚に頑張っていこう!

 みなさん、今後も応援よろしくお願いいたします!
 

2016/05/26

 

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アデマール・P・ マリーニョ

お久しぶりです。マリーニョです!
 こんにちは、スタッフ日記には久しぶりの登場となりますマリーニョです。まずは、先日のイベントで、子どもたちと一緒にボールを蹴れて、私も本当に楽しかったです!

 今回は、クラブハウス完成記念ということで、いろいろなイベントがありましたが、交流試合では、皆さんが元気よく挑戦してきたので、体もきつかったです。

 始めて会った子は、素直にフェイントにひっかかってくれるのに、慣れているベテラン(?)の子は、ひっかからないし、もう大変でした(笑)。

 それと今回初めて見たクラブハウスにはびっくりしましたよ! ヨシノリ(コーチ)から電話で聞いていたのは、「そんなに大きくはないです。コンテナ2、3個分かなー?」と、言っていたから気軽に来たのに、あのサイズと機能性には驚いたし、本当に感動しました。でも、ヨシノリには、だまされたな(怒)。いつも冗談ばっかり言ってくるから、何が本当か分からないよ。

 でも、ホームグラウンドもそうだけど、たった5、6年でここまで出来るって皆さんは思っていたのかな? いつもSSSのスタッフとは夢のように語っていた中、始めてプロジェクトを聞いた時には、いずれは出来ると思っていたけど、このペースはすごい!

 もちろん多くの方の協力や、totoもあったと思うけど、ここまで来ると、全国的に見ても本当に素晴らしい施設だと思います。Jリーグチームだって、クラブ所有の施設はほとんどないからね。

 子どもたちには、この素晴らしい施設は、正に自分たちのホーム(家)なんだから、ずっと大事にして欲しいな。それから、今ユースはないけど、ミドル・シニアもあるんだから、ずっとクラブに関わっていられるような体制作りも大切でしょう。もしプレーできなくても、気軽に見にこられるようなスタンド(イス)なども整備したいよね。スタンドが高いなら、私がトンテンカンテンと作ろうか(笑)。

 と、ホーム施設があるとどんどん夢が広がりますよね。通われている皆さまも自分自身の夢はもちろん、サッカーやクラブに関わることでいろいろな夢をみんなで共有できればさらに楽しいですよね。

 私も出来る限りの協力は惜しみませんので、今後も子どもたちの成長とクラブのますますの発展を心より願っています。でも、プレーがきつくなってきたから、そろそろ交流試合の相手は幼稚園年代限定にするかなー(笑)。
 

2016/05/23

 

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山瀬 幸宏

通いの思い出・・・
 皆さまお久しぶりです!山瀬です。前回の日記から間があいてしまいましたが、この期間に道外、道内遠征が多く、日記から遠ざかってしまいました・・・(と、言い訳を前置きとしておきます)。

 今回の日記では、昨年から何度か米里グラウンドで試合などがあったので、私の小学生と中学生時代を思い出し、振り返ってみようかなと思います。

 さて、20年ぐらい前のことになるでしょうか。ご存知の方も多いかと思いますが、SSSは当時、米里グラウンドで主に活動していました。

 私が小学4年から6年生ぐらいまでは、真駒内のもっと奥から米里まで通っていたため、私は小学校にかばんを2つ持って通っていました(学校用のかばんと、サッカー用のかばん)。

 これは、家に戻る時間がなく、真駒内駅行きのバス停が学校のすぐ横だったので、直接練習に行く策でした(その地区にはそのバスしかなく、しかも1時間に1本)。バス→真駒内駅→地下鉄菊水駅→バス→米里だったと思います。今考えれば、“遠いー、大変ー”っと感じますが、当時はあまりそんな感じ方はせず、通いが大変というよりサッカーをしているときの楽しさの方がまさっていたんだと思います。

 中学時代は引っ越しもあり、自分の家の近くにチームメートがいたので一緒に自転車で通っていました。豊平川の河川敷沿いを走っていたのですけど、河川敷に入ってからは、平岸あたりから来るグループと合流したり、よく5、6人ぐらいで通っていたのを思い出します。

 今だから言えるのですが、土曜や日曜の練習が早い時間の日だったら帰りに豊平川で遊んだり(決して、悪い遊びではありません!)、たまにですがおかし(特にポテチ)の買い食いしてしまったような遠い記憶も・・・(でも当然、行き帰りの買い食いは禁止です。選手の皆さんはマネしないように!)
 
 また、平日の練習後、米里グラウンドから帰るときの河川敷は結構暗くて自転車を漕いでいると虫が鼻や口に入ったりしたこともありました(自分が口をポカーンとあけていたせいかも)。

 ですが、思い起こすとサッカーもそうですし、みんなで通っていたことなども含めて、中学時代が1番楽しかった時期だと振り返っています。ちなみに前にも日記で書きましたが、高校以降のトレーニングはまず“きついー”がでてきます(フィジカルばっかりですよ!)
 
 そして時は流れ・・・・今はSSSの人工芝ホームグラウンドで練習している子が多いと思います。当時の自分と同じ南区やさらに遠方のご家庭などは大変だとは思いますが、間違いなく良い環境でサッカーできますので、是非プレーしている時間を大切に、そして楽しく、充実した時間を過ごしてほしいと願っています。
 

2016/05/16

 

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山瀬 幸宏

バルセロナ戦の思い出・・・
 こんにちは!山瀬です。今回はお馴染み?となったコーチ紹介ではなく、私が現役時代の思い出深い試合について書こうかと思います(興味の無い方も、しばしの時間お許しを)。

 現役時代を振り返り、自分が出場した試合のほとんどを覚えており(まだ、そんなに昔話でもないので・・・)、中でもやっぱり得点を取った試合や、逆にパフォーマンスが悪く前半途中で交代させられた試合なども、特にはっきりと覚えています。

 また、プロになって初めてのスタメンでの試合やダービー戦などもよく覚えています! 横浜F・マリノスに所属していた時、横浜FCとのダービー戦では初戦のアウェー(アウェーといっても横浜市内なのですけど)では負けており、『今回のホーム戦で負けたら何を言われる事か・・・スタジアムから無事に出られるのか・・・』というような感じでした。なにより7万人くらいの観客の中での試合だったので、雰囲気などもはっきり覚えています。多分私のサッカー人生の中で最も多い観客だったと思います(この試合は無事勝利することができました)。

 あとは、海外チームとの試合も思い出深いです。アジアのチームとの対戦が多かった中、誰もが知るスペインの強豪FCバルセロナとの試合もありました。この時は、Jリーグの中断期間中にヨーロッパのチームがキャンプや親善試合として日本に来ていました。たしかマンチェスターユナイテッド、アーセナル、レアルマドリードなどのビッグクラブも来日していたと思います。

 私がマリノスの時には、ユヴェントスとバルセロナなどと試合をした事がありました。ユヴェントス戦ではベンチ入りもできなかったのですが、バルセロナ戦ではフル出場する事ができました。一言でいうと、やはり“超絶うまかったー”としかいいようがありません!

 2007-2008年ぐらいに所属していたメンバーで、バルサはメッシ、プジョルが不在でしたが、前線には当時最強と言われたアンリ、ロナウジーニョ、エトーの3トップ。中盤はイニエスタ、チャビ、ヤヤ・トゥーレなど豪華メンバーでした。

 バルサにしてみれば、シーズン前のキャンプも兼ねているという事もあり、アンリなどはほとんど動かずゴールキックのターゲットになりヘディングだけしてる感じだったような・・・。

 でも、やっぱりロナウジーニョ、エトー、イニエスタはキレッキレッでした。特にポジション的にイニエスタとマッチアップする事が多かったのですが、確かまともにボール取れたのは1回もなかったと思います。トラップが常に完璧な場所に止まるのはもちろん、トラップする瞬間を狙って厳しくアプローチしても、自分がプレッシャーかけた方と逆にボールをさらりと止める。漫画などでよく出てくる表現だと“後ろに目でもついてるのかー”って感じでした。

 そして試合後、対戦記念誌の選手紹介でイニエスタを見てみると自分と同じ年だったのでびっくりしたのを覚えています。それ以降、Jリーグのプロフィール欄などで、尊敬する選手や好きな選手にイニエスタと書いています!(うーん、ユニホーム交換してもらえばよかった・・・。SSSに飾れたかもですね)。
 
 強いチームやレベルの高い試合などは見ることでも勉強になると思いますが、実際に試合してみることで本当に多くの事が勉強になりました。

 自分が完全に取ったと思ったタイミングでプレッシャーにいっても“パンッパンッ”とワンツーでかわされる。自分の得意な形のドリブルがスピード良く決まっても、抜け切れない。ぎりぎりのところで体を当てられ遅らされるなど、通用する、または通用しない部分などが分かり、その後のサッカー人生においても大いに役に立ちました(こういった部分も子どもたちに伝えていける指導者になれればと)。

 バルサについては親善試合(練習試合)ですら、あのレベルだったのですからシーズン中のプレイはどのくらいになるのでしょうか!? 現役中に公式戦で対決してみたかったですし、将来SSSからそのような選手が出てきてほしいと願っています!

 ちなみにそのバルサとの試合では、後半私がセンターサークルあたりでロナウジーニョに得意のエラシコでデモンストレーションのように見事に抜かれ会場を大いに沸かせるのに一役買いました・・・。試合結果は0-1でドス・サントス(たしかメキシコ代表の10番!?)に決められ負けました。

 当時の試合のデータが残っていましたが、画像で載せられませんでしたので、参考までに文字データでアップしておきます。

◆Yokohama F.Marinos
Enomoto,Tanaka,Kurihara,Matsuda,Komiyama,Marques,Kawai,K.Yamase,Y.Yamase,Oshima,Sakata
Substitution
Nasu,Yoshida,Ueno,Suzuki,Kano,Shimizu
Head coach
Hiroshi Hayano

◆FC Barcelona
Valdes,Zambrotta,Oleguer,Thuram,Sylvinho,Toure,Xavi,Iniesta,Henry,Ronaldinho,Eto’o
Substitution
Jorquera,Dos Santos,Motta,M.Crosas,Ezquerro,Maxi
Head coach
Frank Rikaard

 さて、このメンバー表で何か気づいた方はするどい観察眼をお持ちです。このたった30名程度の中にSSS出身選手が2人も! これってクラブ的にも実はすごいことなのでは!? と思う次第であります。
 

2016/03/06

 

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鈴木 政裕

「全道フットサル選手権大会2016 U-12」を終えて
 2月20日(土)・21日(日)に帯広市総合体育館で行われた全道フットサル選手権大会に、札幌ブロック代表として、参加してきました。札幌の予選が行われたのが、12月中旬で、予選突破後は、昨年末の全日本少年サッカー大会もあり、フットサルに取り組むゆとりのないまま迎えた全道大会でした。

 ですが、全日本少年サッカー大会で見つけた課題を意識してトレーニングに励むことは、フットサルにおいても、十分効果的であったと感じています。1、足の運び 2、考えるスピード 3、メンタル。3つの課題に取り組むことは、フットサルの全道大会に向けての準備としても、十分なものでした。
 
 1次ラウンド。宗谷地区の枝幸ジュニアサッカークラブと対戦。初戦の緊張からか、動きが壊れたロボットのようにギクシャク…。ピッチ内での躍動感は感じられず、相手のしっかりとしたブロックを作った守備を崩せず、コーナーキックから失点し、0-1で敗戦スタート。いいイメージをもってピッチに立つことや、ミスの後に自分たちで会話をして修正することなどができず…つまり、たくましいメンタルをもてず、残念なゲームでした。失点場面も、マークの確認はしていたものの、考えるスピードをあげて、相手のプレーの予測をすることが遅れ、足を運ぶこともできず、簡単に失点しました。課題を意識してトレーニングしてきたつもりでしたが、メンタルコンディションがしっかりとできていないと、普段できることもできなくなってしまう…という典型的なゲームでした。
 
 1次ラウンド2戦目は、緑陽台サッカー少年団(帯広市)と対戦。1戦目の課題…つまり、昨年末から見つけた課題をもう一度見直して、ゲームに入り、6-0で勝利。攻撃ではゴール前での落ち着きや、ゴールを奪うまで、足を運び続ける攻撃の連続性が見られました。守備では、ボールの争点を見極め、相手や味方の状況によって、ポジショニングを変えて、積極的にボールを奪う勤勉性が見られました。これにより、得失点差で1次ラウンド1位となり、決勝トーナメント進出。

 決勝トーナメント1回戦は、同じ札幌代表のLIV FC U-12と対戦。いいプレーのイメージをもってピッチに立てた選手たちは、立ち上がりから、攻守ともに躍動感を見せてくれました。選手たちの会話も活発で、ゲームの主導権を握り、リードして前半を終了。しかし、後半は、相手に主導権を握られました。GKを経由したボールの配球に、対応が後手後手を踏み、守備のほころびが何度も見えました。相手のストロングポイントを感じたときに、どう対応するかに注目していましたが、会話はするものの、うまく改善できずに4-3で辛勝。改善しきれなかったものの、自分たちで、何とか問題を解決しようとしていた姿を見ることができました。
 
 2回戦も札幌代表のAGGRE FCと対戦。相手は、前線からどんどんプレッシャーをかけて守備をしてくるので、選手たちがどんなプレーを魅せてくれるのか楽しみでした。前半は、考えるスピードをあげて、早い判断でボールを動かし主導権を握りますが、ゴールは奪えず。さらにはフリーキックから失点し、いやな流れに…。しかしハーフタイムで、相手のゴールネットを揺らすまで、かかわり続けることを確認し、後半スタート。ミーティングで伝え合ったことに、意欲的にチャレンジし、3-1と逆転で勝利することができました。
 
 準決勝は、室蘭大沢FCと対戦。前評判で、かなり個の能力が高いこともわかっており、SSSを倒すことに対する並々ならぬ雰囲気を感じました。技術、フィジカルともに優れた選手に対する個の守備の判断と足の運びがどれくらいできるかと思っていました…が、あっという間に3失点。これで、気持ちが折れてしまうかと、少し心配しましたが、君たちのメンタルはすばらしかった!「1対1負けるな!ついていけ!」と自分たちで声を掛け合って気持ちを鼓舞し、守備の改善を図るとともに、速攻と遅攻を使い分け、1本の縦パスに対しても連続してかかわり、攻撃も改善。一気の5得点を奪うと、5-3と逆転勝利!チームの成長を強く感じたゲームでした。

 決勝は、旭川末広サッカー少年団と対戦。フィジカルに優れた選手がいて、ミドルレンジからのシュートが脅威でした。SSSはキックオフ直後に得点し、幸先よくスタートしますが、相手のストロングポイントに、まともにはまり、連続失点。スドンズドンとミドルシュートを決められました。リードされていたハーフタイムでは、相手のパスに対し、カバーのポジションから、ファーストディフェンスをする際、アプローチのスピードや角度を意識して、対応しないと厳しい状況だと確認。攻撃は、自分たちがプレーしやすい距離ですすめること、そして、最後まで足を運ぶこと。君たちが会話している内容は、コーチが伝えたいこととほとんど同じでしたよ(今大会全試合を通して!)。そして、後半スタート。話し合ったことにどんどんチャレンジし、攻守ともに躍動感あふれるプレーを発揮し、6-4とまたも逆転で見事優勝。おめでとう!

 大会を振り返り、リードされても慌てず、気持ちは熱く、頭は冷静に、自分たちでチームのスイッチを入れられるようになった君たちを見て、「たくましくなったなぁ…」と、最高にうれしくなった。甘えん坊集団だった君たちが、こんなにタフになるなんて…。自立したたくましいチームを誇りに思うと同時に、小学校年代の最後の大会を優勝で締めくくれた君たちの力に、感動しました。

 また、遠征出発前日のトレーニング後に、大会に帯同しないメンバーが、「みんなで円陣組もうぜ!」の声で、できあがった1つの輪。ピッチに立つメンバーだけでなく、ともに頑張ってきたすべての仲間で、1つのチームという意識。そして、大会中は、学級閉鎖で遠征に帯同できなかった仲間や、大会にエントリーされなかった仲間のことをいつも試合前に語り合う君たちの姿。さらに、ベンチ入りしている「5年生に何を残し、何を伝えるか」を考える君たちも、自立して見えたし、それが、当たり前であるという雰囲気が、かっこよかった。

 その中、出場チャンスをつかんだ5年生が、得点できずにベンチに戻ってきて号泣していた理由…コーチにはなんとなくわかったよ。何度も6年生からのナイスパスを受けて、ゴールできず、悔しかったんだね。6年生からのパスは、単なるパスじゃなくて、5年生は、それ以上の何かをきっと感じ取ったのでしょう…。それをゴールという形で応えられなかった自分が悔しかったんだね。でも、気持ちは届いたはずだから、そのゴールはきっと新年度の大会で発揮されることでしょう。

 今回、君たちの成長を感じられて、コーチにとっても、忘れられない大会となったよ。ありがとう!どんなにリードされても、コーチは君たちがどういうプレーで対処するか本当に楽しみでした。強い意識があったから、今の君たちの成長があるんだから、これからもサッカーも普段の生活もがんばってほしい!そして、これからの君たちの活躍を想像すると、わくわくするよ!君たちのさらなる成長を大いに期待しています!

 最後になりましたが、今大会にかかわって、悪天候の中、帯広まで駆け付けてくれた皆様をはじめ、たくさんの心温まる応援をいただきました。本当にありがとうございました!
 

2016/03/06

 

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田古嶋 愛子

プレミアリーグ、レスター快進撃!
 最近、プレミアリーグで日本代表の岡崎選手が所属しているレスター戦をテレビ放映でを見ることが多く、毎回楽しみにしています(観戦している試合が面白いと深夜のおやつも進んでしまい、面白くない場合もストレスで食べてしまう・・・どうしましょう)。

 開幕当初は戦力的に(お金の使い方でも)ビッグクラブとの試合に勝利するのはきびしそう・・・と思っていましたが、現在はオドロキ(失礼?)の首位。多分、開幕前は有識者の方でも予想できていなかったのではないでしょうか。

 プレミアリーグのビッグクラブはCLかEL、そして国内のFAカップ、リーグカップなどすべて取りに行く姿勢で臨んでいるところ、レスターは国内のカップ戦2つで負けてしまったので、クラブ史上初のプレミアリーグ優勝に向けて戦力を集中し、全力を尽くすことができるのでしょうね。

 第24節のリバプール戦ではバーディー選手のスーパーミドルシュートのゴールがニュースになりましたが、全選手の動きも連係も良く・・・開幕当初よりレスターの試合運びが洗練されてきているようにも感じました(首位を走る自信もあるのでしょうか。リバプールの方はケガ人も多くメンバーを決めるのが大変なようでしたが)。

 レスターは次節、2月5日時点でリーグ2位のマンチェスターシティ戦、次々節は4位のアーセナル戦があります。上位に残るため、そして現実味を帯びてきた優勝に向けて最大の山場だと思いますが、レスターらしく全員攻撃・全員守備で乗り切ってほしいですね。

 もちろん、日本サッカーのためにも岡崎選手にはプレミアリーグ優勝という偉業を成し遂げてほしいなーと思います。岡崎選手ガンバレー!(個人的に必見の選手は中盤でボールを拾いまくり好守に抜群の仕事を見せているカンテ選手です)。
 

2016/02/09

 

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田古嶋 愛子

祝!AFC U-23アジア選手権優勝!
 オリンピックU-23代表が、素晴らしい勝負強さでアジア大会優勝とリオ・オリンピック出場を見事決めてくれましたー! おめでとうございます!

 いきなり0-2でリードされた時には、正直きびしいだろうなーと、深夜におやつをほおばりながら油断していましたが、交代出場の選手の活躍もあり一気の3ゴールでの逆転勝利はとても驚きましたし、サッカーの面白さや怖さがつまっているようにも感じました。

 予選で戦った選手たちは、これから本選のメンバーに選ばれるよう、各所属チームでの活躍が期待されるところですが、23人から18人登録になることと、オーバーエイジ枠もあるようなのでさらに狭き門となりそうですね(A代表の選手も続々と名乗りをあげているようです・・・)。

 ですが、世界に目を向けるとすでにヨーロッパ主要リーグで活躍しているU-23の選手も多くいるそうで・・・。このなかに日本人選手が加わることを願いながら、選ばれる選手たちには本選でもイキイキとプレーしてほしいなーと思います。今から8月のリオデジャネイロオリンピックが楽しみです。ガンバレー日本!!
 

2016/02/06

 

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山瀬 幸宏

『山瀬的コーチ紹介その6・番外編。過去の思い出・・・』
 こんにちは!山瀬です。今回は、現在SSSに居るコーチではありませんが、私の思い出とともに番外編として昔お世話になったコーチをご紹介したいと思います(最近、コーチ紹介の持ちネタも少なくなってきて、あせっている次第であります)

 現在、SSSに通われている会員数は約600人(その他のご協力いただいている会員を含めると約750人)とのことで、昔の規模よりかなり大きくなっていて、戻ってきた私も驚きました。当時は、中学生のコースも1つしかありませんでしたし、コーチの人数も5・6人だったと思います(Nさん、Tさん、Wさんなどにもお世話になりました。本人に了承を取っていないので、当時を知っている方に分かるようにイニシャルにしました)

 今回は、SSSのスタッフを経由し、現在Jリーグチームの通訳をしている白沢さんのエピソードをご紹介します。白沢さんは、当時からポルトガル語がペラペラで、私の現役時代はセレッソ大阪で通訳をされていました。

 そして話は遡り・・・私が通っていた当時のSSSの練習は河川敷のグラウンドで、照明も無く(軽トラックの荷台に乗せる簡易照明みたいなやつはありました)、防球ネットも低く、土のグラウンドでした。

 秋ごろからは、すぐに暗くなってボールが見えづらくなってしまうため、先に試合をした後、薄明かりで見えづらい中、基礎練習などでボールを扱っていた記憶もあります。

 その時代、コーチだった白沢さんの事ではっきりと覚えているのが、簡単に言うと「〇〇川に飛び込んだことです!」、それだけ聞くとおかしな人!?みたいに聞こえますが、練習中に川にボールが入ってしまい、果敢に泳いで取りにいったのです!

 流されたボールはちょうど川の真ん中ぐらいでしたし、足をつけて歩いて行ける深さでもなかったはずだと思います。なぜなら私の視野の横から白沢さんがいきなり泳いで登場したので、多分深かったのではないかと・・・。

 でも、とっさに子供のボールのために川に飛び込むとかある意味すごいですけど、今考えるとあぶなかったですよね・・・。良い子の皆さんは決して、決してマネをしてはいけませんよ! 私もマネはしていません。

 そして、時は流れ、私が現役の時に何度もセレッソとは試合をしているのですが、白沢さんには毎回声をかけてもらっていました。基本的に公式戦の試合前は、相手の選手やスタッフと話すのはチームとして禁止なことが多かったので、試合後に少しだけ話していました。試合後のスタッフはすごく忙しいと思うのですが(特に通訳は選手や監督の取材があるので)その中、いつも一声かけていただいていました。

 私がサガン鳥栖の時には、当時は乾選手や香川選手がまだ日本にいてバリバリやっていた時期のセレッソとの試合だったのですが、自分とハーフナー・マイク選手(現在オランダ、SSSに所属していたハーフナー・ニッキ君のお兄さん)が1点ずつ取り2-1で勝ったのは自分のベストゲームトップ5に入るぐらい良い動きができた記憶に残っているゲームです。

 試合後、白沢さんも「ユキ、動きよかったな!」とおっしゃってくださいましたし、子供の頃から成長した姿を見せることができて、サッカー選手として大変嬉しい瞬間でもありました。

 また、白沢さんと岩越校長の話の中で、Jリーグでは選手も含めてSSS関係者とよく会うことや、Jリーグチームにも負けないSSSの育成の成果だともおっしゃっていたようです。振り返ってみると、実際に私もSSSの卒業生や関係者と会うことが多かったと思います(もちろん兄もその一人ですが・・・)。

 ちなみに白沢さんは、今年からセレッソ大阪を離れ、アビスパ福岡で通訳をされると聞いています。その白沢さん、セレッソ大阪では“ガンジー”(インドの偉い人)と呼ばれて親しまれているとマリノス時代のチームメイトの乾選手(現在スペインのエイバル所属)が言っていました。おそらくアビスパでも、その人柄と風貌?を生かして活躍されていると思います。
 

2016/02/03

 

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