皆さま、こんにちは。SSSスタッフとして浸透しつつありますが現役プロ選手の大津です。
はじめに、北海道では新型コロナウイルスの感染者が日々増えております。SSSファミリーの皆さまも、感染予防の徹底と日頃の体調管理に努めていきましょう。今年度はすでに、コロナウイルスによって子どもたちの活動にも大きな影響を及ぼしていますが、これ以上、感染が広まらず、サッカーを心置きなく楽しめる日常が送れることを祈るばかりです。
さて、そんなコロナウイルスの影響に今季大きく左右されたのは、何を隠そう私、大津です。というのも、過去3シーズン所属してきたモンゴルリーグのFCウランバートルと2020年1月に契約を更新し、本来であれば今年もモンゴル現地でプロサッカー選手としてプレーする予定でした。しかし、現地に渡航予定だった3月時点で、モンゴル政府は他国からの入国を禁止する対策を施し、日本からモンゴルへ入国することができない状況となりました。
その後、今年のモンゴルリーグは7月から9月の短期間で開催されることが6月頃に決定され、渡航制限が解除され次第モンゴルに入国し、プレーできるように私はコンディション調整を継続しておりました(時には子供たちに指導する前の時間を活用し、一人で秘密特訓を遂行していました)。チームのマネージャーからも、「いつでもプレーできるように準備しておいてくれ」と毎月連絡を受けておりましたが、それは実現しないまま9月27日に2020年シーズンのモンゴルリーグは全日程が終了しました。
私が所属したFCウランバートルの成績は、リーグ戦が2位という結果に。優勝チームとは勝ち点が2ポイント差で、敗北を喫した4試合のうち1試合でも勝利(=勝ち点3)をゲットすることができていれば、優勝することが実現したシーズンでした。現地のチームメートやスタッフ陣は本当に頑張ってくれていたことが、試合のネット中継の画面越しに伝わってきていて、そのことについては凄く嬉しかったです。
しかし、『たられば』を言えばキリが無いのは重々承知ですが…。試合の映像を見ながら「自分がモンゴルで一緒に戦えていれば…」と、何度も悔しい気持ちを味わいました。そして、リーグ戦が終了した今でもこの感情は拭いきれず、正直とても悲しいです。残念ながら今年は、「チームとは契約しているのに試合も練習も一切できない」という状況に陥ってしまいました。その中でも一番残念なことは、今まで3年間一緒に戦ってきたチームメートやスタッフのみんなに会えなかったことです。
ですがその反面、SSSの子どもたちと接する時間は大きく増えました。今年の6月から本格的にSSSの指導に携わっていますが、本来であればモンゴルへ渡航した時点で指導は終了する予定でした。
確かに、前述した通り海外へ渡航することができない、難しい状況ではありましたが、最後のところはポジティブにというサッカーの技術だけではない「大津イズム」をSSSの子どもたちに伝えられる時間は増えました。
その中、子供たちと接していくなかで、私が最も大切にしていることは「サッカーを楽しむ!」ことです。これはSSSの変わらぬ伝統のひとつでもあります。
そして海外生活の長い私の英語&モンゴル語は、お世辞にも上手いとは言えません(海外現地では、出川Englishならぬ、大津Englishと呼ばれているとか…)。しかし、サッカーをきっかけに出会い、国境や国籍を超えた多くの仲間がいます。このことは、私にとって胸を張って自慢できる1つの大きな財産です。世界中の仲間たちとつながることができたのは、たとえ言葉が完璧に話せなかったとしても、小さい頃から私自身がサッカーを楽しむことを大切にしてきたからに他ありません。世界中にいる仲間との出会いによって、私の人生がよりハッピーになっていることは紛れもない事実です。是非、SSSの子供たちにもサッカーを楽しみながら、人生をよりハッピーにする出会いを大切にして欲しいなと思っています。
ということで、いまだに今後の見通しが立たない状況であることから、引き続きSSSの子どもたちと関わらせていただきます。大津コーチが担当するときは、子供相手でも容赦なく本気でサッカー楽しんでいくので、今後ともよろしくお願いします! | |