今年度のSSSサクセスU15のカブスリーグが終わりました。新年度が始まる前に、チームの中心となる3年生と確認し合ったことがありました。まずは、チームのテーマ。それは「躍動感」。オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチ、どちらにおいても、チームのために自分からアクションを起こすことができる選手、集団になることを目指してきました。次に、チームの目標。それは「インターシティカップへの出場権獲得」と「リーグ戦3チーム昇格」。テーマを意識し、目標達成のために声を掛け合って、努力してきた日々でした。
その中、トレーニングや試合中にピッチ内から、選手たちの声が、たくましく聞こえてくる場面が増えた1年間でもありました。ボールを要求する声、守備のコーチングの声、チームの問題点を改善しようとする声…。自分たちで設定した目標に対して、本気になればなるほど、その声のボリューム、熱量が増していくのを感じました。サッカーに対して、受け身だった3年生の成長が感じられた良い例です。
自分たち主導で集まり、今、何を意識して、どんなメニューでトレーニングをすべきかを考え、ミーティングをする場面が何度も見られました。トレーニングの合間には、自主的にピッチの外周を走って、フィジカルトレーニングをする場面も、ほぼ毎回行われていました。また1・2年生に、トレーニングのKEY FACTORを伝えたり、試合のどの場面をイメージしながらトレーニングをすべきかを教えてあげたりする様子も見られました。1年生の名前を一生懸命覚えようとする3年生もいました。合同練習の「サクセス・デー」をなかなか実施できずにいると、「サクセス・デーやりたいッス」と進言してくる3年生もいました。トレーニングが終わると「今日のトイレ掃除は誰がやるんだ?」「俺、やるよ!」と自分たちで話し合い進んで行動していました。
サッカーの試合には、勝ち負けが伴います。結果が表れます。とても大切なことです。しかし、コーチは、良い結果と同じ、いや、それ以上に、君たちの上記のような成長が、うれしくてたまりません。サッカーを通して、SSSサクセスU15で、仲間とともに、目標に本気で向かっていくからこそ、生まれた成長ばかりです。3年生の成長は、チームの目指すべき姿の象徴となり、その姿勢は、チームが目標を達成し、大きくなっていくために必要不可欠なものなのです。3年生、ありがとう!
クラブユース選手権では、インターシティカップ出場をめざして、チーム一丸となって戦いましたが、あと一歩のところで、PK戦で涙を飲みました。チームとしての力の高まりを感じていただけに、とても悔しい敗戦でした。「なぜ勝てなかったのか?」「なぜシュートが決まらなかったのか?」「(失点場面で)なぜもう一歩アプローチしきれなかったのか?」…こんな言葉が、頭の中に渦巻いたであろうし、泣いても変わらない結果に、自分を責めた選手もいたと思います。本気であればあるほど、悔しさも大きく、次に向けて考え、トレーニングに生かそうとするものです。考えること、体を動かすこと、成長すること…そのエネルギーとなるのが悔しさ。悔しさを抱き、夏休みの帯広合宿を迎えました。合宿では、クラブユース選手権で見えた課題は、初心に帰れば対応できたことやタフなメンタリティの必要性を確認し、躍動感あふれるプレーをたくさん見ることができました。
そして迎えたカブスリーグの後期。目標である3チームとも昇格をめざして戦いました。結果は、1stチームは札幌ブロックカブス2部優勝。2ndは札幌地区カブス1部3位。3rdは札幌地区カブス2部3位。昇格は1stチームのみとなってしまいましたが、1stチームが、来季に札幌ブロックカブス1部に昇格できたことは、SSSサクセスU15にとって初のことですし、1・2年生にとっては、大きな励みになります。躍動感あふれる試合内容、そしてリーグを通して12勝1分け1敗で優勝と、チーム力の結集されたすばらしい結果となりました。昨年度のリーグ戦とクラブユース選手権での悔しさが、普段のトレーニングや試合に臨む姿勢、W-UPの集中力…最初に書いた様々な3年生の成長の積み上げがこの結果につながりました(おめでとう!そして、来季につながる有形無形の財産を残してくれてありがとう!)
また、残念ながら昇格できなかった2nd、3rdチームも敗戦したゲームでも、内容は次に生きるものでした。シュートを何本も打ちながら、決まらず、一瞬の隙をつかれ失点…。まさにクラブユース選手権での敗戦のような流れで、悔しさがあふれる敗戦です。しかし、その敗戦の中でも、3年生の躍動する姿は忘れられません。それを共に戦い、悔しさを間近で経験した1・2年生の力になることは言うまでもありません。
3年生が創ってくれた歴史は、チームの力となり、色となり、これからも間違いなく受け継がれていくことでしょう。きっと、来年度、新チームが、今ある成長の土壌と土台をよりつよく、より大きくして、すばらしい結果を残してくれるでしょう。SSSサクセスU15は、一つひとつ階段を上り、どんどんつよく、たくましくなっていきます。
フットサルでもチームにとって新しい歴史をつくろう!(3年生は受験もがんばろう!)1・2年生…今の自分で、今のチームのままで、だいじょうぶか?自分で自分に問いかけ、自分を変える努力を期待しています! | |