スタッフ日記


柴田 吉徳

すごいブラジル人気質と身近なサッカーファミリーに感謝
 いきなりですが、新年年明けの2日から、急きょブラジルからのお客さんがいらっしゃることになりました。その方は昔、ブラジルフットサルリーグでMVPを取ったこともある元選手でもあるので、久しぶりにフットサルでも一緒にしようかと、話がまとまりました。

 この時期、直ぐには体育館も予約できないものですが、お世話になっている施設を借用できることになり、後は対戦相手を呼びましょう、という段取りに。

 ですが、年明け早々のお誘いだったので、そんなに呼べないかな・・・という不安もありましたが、皆さん2つ返事で集まっていただきました。

 当初は、3チーム程度で、と想定していましたが、予想以上の素早い反応をいただき、6チームを超える方々が集まり、また雪道の中、日帰りで旭川からも8人の方が参加してくれました(しかも翌日は公式戦があるにも関わらず)。

 そうなると、交流ゲームの様相から、大会形式に格上げ?となり、しかも優勝景品もあるとなると、「遊び」と言っていたブラジル人プレーヤーの目の色が変わってきます。

 そして、2時間の予定から3時間に延長となり、最終順位は、そのブラジルゲストチームをSSSスタッフチームが破り、優勝を飾って大ブーイングという予定通り?の展開となりました(予定通りといっても、八○長ではありませんので、あしからず・・・)。

 そうなると、そのブラジル人たちは、「今日履いた靴が悪かった(しかもプレゼントされた靴)! いやコートが正式じゃない! 明日帰る予定変えてでも、もう1回試合だ! いや、今から再試合だーだーだー!」と、よく言えば負けず嫌いで、悪く言えば駄々をこねる子どものようですが、ちなみにこの方は超ベテラン選手です。

 ですが、いつまでも真剣にサッカー(フットサル)で遊べる体と技術、そして、この気持ちはさすがだと思います。特に技術については、スピードは衰えていても、フェイントや、ボールを止める、蹴る、そして判断の部分など、未だに光り輝くプレーをみせてくれるので、観戦者も大喜びのようでした。

 最後になりましたが、急なお誘いにも関わらず、プレーを楽しんで集まっていただいたサッカーファミリーにも感謝です。しかも、誰一人からも今回のフットサルのお断りを受けなかったのも、まるでサッカー好きのブラジル人のようでした。またの機会を楽しみにしています(未だ筋肉痛の身ですが・・・)。
 

2012/01/16

 

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柴田 吉徳

謹賀新年
 謹んで年始のご挨拶を申し上げます。

 さて、2012年のスタートは元旦の風物詩でもある天皇杯の決勝で始まり、今年もサッカー界が明るい話題を提供してくれることを切に願っております。

 年始のSSSの活動は、1月3日からレギュラーコース5年生の千葉県市川遠征、同じく3日出発で6年生が参加するバーモントカップ全国大会(東京都)に臨みます。この道外遠征の経験が、子どもたちにとって大きく成長する機会となっているようです。

 最後になりましたが、道内、道外問わず各地で遠征、大会、練習試合などで、子どもたちがお世話になると存じますので、今年も何卒よろしくお願い致します。
 

2012/01/04

 

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柴田 吉徳

ワールドカップの優勝候補と言えば?
 皆さんご存知のワールドカップで5度の優勝を誇るサッカー大国ブラジルは、今回の南アフリカ大会でも優勝候補の筆頭となるのは間違いないところでしょう。

 その中、私もお世話になったことのあるブラジルでの体験(諸事情がありまして…。過去のスタッフ日記もご覧頂ければと存じます)から、ブラジルサッカーの一端でもご紹介できればと思います。

 一説によると、ブラジルではすべての州にプロリーグが存在し、プロクラブはなんと500以上という信じられない規模で、その下のアマチュアチームは、計測不可能な星の数ほど存在しているとのことで、これを聞いただけでも国技としてのサッカー文化に、ただただ圧倒されるばかりです。

 アマチュアチームの中にも歴史のあるチームや、有力チームが多く存在し、今のトップクラブも歴史を紐解くと、アマチュアクラブからプロクラブに発展していったチームがほとんどと聞いております。

 そのブラジルでまず感じたのは、プロクラブはもちろんのこと、アマチュアレベルでも役割分担(分業制)があるということ。そして、それぞれの役割の人たちが全員心からサッカーに関わることを楽しんでいるということです。

 サッカーをプレーして楽しむのは言うまでもなく、例えば、ユニホームを提供すれば、気軽にチームオーナー気分も味わえます。それがサッカー仲間の間では、ちょっとしたステータスにもなっているようです。

 監督の場合は、どんなレベル、チームでも(何かと批判にさらされ?)簡単ではないようですが、そのプレッシャーをも楽しんでいるようです。もちろん草サッカーレベルでは、監督さんがすべてをこなしたり、監督も居ないこともあります。

 また、好きなチームがあれば、トルシーダ(応援団)として、あーでもない、こーでもないとチームを批評し、応援で盛り上がります。アマチュアレベルでも、強豪のチームなどには、トルシーダが組織されています。

 と、久しぶりのスタッフ日記をごまかすべく、長い前置きとなってしまいましたが、ここでやっと今回の本題に入ります。このエピソードは私自身、現地のとある試合に参加させてもらったある日の出来事です。

 その日は、人気実力ともに高いアマチュアチームの下部組織との試合だったため、トップチームの試合終了後、そのまま応援団50人程度が相手チームを応援していました。もちろん私には試合前から「オーイ 日本人 サッカー知ってんのかー!」などの野次付きです(このようなポルトガル語は、現地ですぐに覚えるでしょう…)。

 参加するチームに紹介してくれた監督さんは「日本から来た旅行者だから、まーサッカーも日本人(日本人=サッカーを知らない⇒下手…)だけど、試合に入れてあげて、試合に出れればいいんだからさっ、なったのむよー、アミーゴたち」と、気持ち良く?紹介してくれます。

 もちろん先発ではありません。サッカーに誇りを持っているブラジル人が知らない日本人に先発を奪われることは、決してあってはならないことなのです! でも人数がぴったりで、11人目の時は満面の笑みで「おーアミーゴ! 君を待っていたよ、さぁ一緒にプレーしようぜー!」と、開始のホイッスルが鳴るまでは、とても親切になるでしょう。そして、キックオフしたら、後はご想像の通り…。

 そして、やっと出場の機会が与えられます。多少はブラジルのサッカーを覚え始めていた私(元やんちゃ坊主)は、最初のプレーで、これでどうだーと、1人目はシャペウ(頭越し成功!)、2人目はメイアルーア(体とボールは別ルートの半月抜き成功!!)、次ぎの3人目はー?!と、説明するまでもなく「コラ!日本人ふざけんなー!」と、後ろからザクっと3倍超強烈反則タックルを食らいました…。

 ブラジル人は日本人の想像をはるかに超えて、また抜き、シャペウ、メイアルーアをされたDFは笑い者なのです(見ている人は大喜び!)。なので、ブラジル人のプライドをかけて削られること請け合いです。

 その直後でした。今まで当然のごとく自チームを応援していた相手チームの応援団が信じられないことに「おまえらー、この日本人にパスを出せー、早くボールを回せー」と、リズムに乗って応援をし始めてくれました!

 これには本当にビックリです。このブラジル人のサッカーを認める(良いプレーは誰でも認める)心の広さはブラジル国土の広さなみでしょう。さっきまでは、日本では聞いたこともないすごい野次でしたけど…。

 すると、イヤイヤピッチに送り出してくれた自軍チームの監督が、相手応援席に聞こえる大声で「だーかーら! 最初からこの日本人にパスを出せと言ったろー、おまえらは持たなくて良いから、とにかくあの日本人にボールを回せー!」と、冗談のように人が変わっていました…。これがうわさのマリーシア?(ずる賢さ)なのでしょうか。うーん、さすがブラジレイロです!
 

2010/05/16

 

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柴田 吉徳

感謝、感謝、大感謝の30周年行事でした!
 本ホームページでもお知らせしておりますが、SSSもおかげさまで30周年を迎えることができました。これもひとえに皆さまからのお力添えの賜物と存じております。

 その30周年行事も、11月8日に滞りなく行うことができ、担当者として、ほっと胸を撫で下ろしているところです。当日は、サッカー協会並びに連盟の役員の方々を始め、お忙しい中多くの関係各位がお集まりいただき、誠にありがとうございました。また、OBの中には、遠路はるばる参加していただくなど、25年ぶりの再会もあり、おどろきとよろこびの連続でした。

 これからも、卒業生は勿論、SSSに関わりを持っていただける皆さまが、スポーツを通じていつでも集える環境の整備と充実を図って行きたいと意を新たにしております。SSSも大きな目標に向かって邁進したいと存じますので、今後とも、何卒よろしくお願い致します。
 

2009/11/17

 

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柴田 吉徳

ブラジルでパスをもらうためには…。?
 予想通り続編のアップが遅くなってしまいましたが、よろしければその前のスタッフ日記もご覧ください。

 さて、「ブラジルでパスをもらう・・・」という前に、当たり前ですが、まずは試合や遊びのゲームに出ることが必要です。

 都会では少なくなったストリートサッカーの場合、仲間に入る(入れてもらう)度胸が必要でしょうが、ほとんどのブラジルの人は、にこやかに入れてくれると思います(入ってからはいろいろな意味で相当大変…)。

 次に、週末に必ずと言っていいほど行われている、草サッカーレベルの試合(公式戦でなくても相当レベルが高いのでご注意を!)に参加する場合、お友達(アミーゴ)の紹介で入るといいでしょう。

 この紹介された先で活躍すれば、その友達が友達を呼び、また別なチーム、機会にどんどん誘ってくれます。活躍できなかった逆のパターンは、ご想像にお任せ…。

 そして、やっと本題に入り、ブラジル人からパスをもらうその秘策とは「郷に入れば郷に従え作戦!」なのです!!(長々と説明した割にはかなり安易な答え??)

 前回も概要を書きましたが、ブラジル人の気質、サッカー観を逆手に取り、ここは最初の1プレーでいきなり活躍してしまうのです!

 もちろん、そこで一番望ましいのはゴールです! だからといって、相手を崩さない(空気を読まない)強ロングシュートは決まっても盛り上がらないことが多いです(もちろん公式戦は別)。

 ストリートサッカーの場合は、相手をおちょくるようなお洒落なゴールが望ましいでしょう。ですが、草サッカーの場合でも勝負のかかった試合もありますので、ここは日本人の得意?なチームの中で今自分が何を求められているかを読むことも必要です。

 また、アシストパスは思ったほど評価されませんが、完全に崩したお洒落なアシストは別です。自分で得点を決められたのに、GKやDFをこれでもかとおちょくるようなアシストが好まれます。これで、得点を取った選手はリターンパスをくれる仲間となります。

 得点もアシストも難しい場合は、味方も相手もうなるようなプレー、華麗なドリブルにかけましょう! これは当然のごとく、調子に乗ってボールを取られたら一貫の終わり…というプレッシャーも伴いますので、強いハートが必要になります。ポジション的に難しい場合、まずは自分のところでボールを失わないことに集中しましょう。

 上記のようなパターンで周りに上手く認められた時には、パスも回ってくるようになってきます。ここで、感の鋭い方は「そんなこと言っても、活躍する前の1回目のボールはどうやってもらうんだー…」と、お思いでしょう。

 ここで根本に戻って、パス(ボール)は待っていてももらえません。問題は、活躍するにも最初にボールがなければ始まらないのです。

 よってここは相手からボールを奪う! もしくは、ルーズボールを気合で奪う! スローインからいい動きでなんとかもらう…などが挙げられます。

 このように、ブラジルでは自分からプレーで積極的に主張し、しかも活躍しなければ、ボールもチャンスも回ってきません。なので、ブラジルで良く聞く日本人にはパスは回ってこないと言うのは、見方を変えれば世界からみると控えめな日本人(しかも活躍はしないだろう)には、パスは簡単には回ってこないと考えることもできます。

 このようなことからも国民性、文化、習慣などもサッカーに影響していると言えるのかもしれません。それにまつわるエピソードは…と、今回も長くなってしまったので、これはまた後ほど。
 

2009/02/16

 

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柴田 吉徳

ブラジルでパスをもらうためには…。?
 ご挨拶がおそくなってしまいましたが、2009年もSSS共々何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて昨年末のスタッフ日記で「ブラジルでパスをもらうには?…」などと、思わせぶりに書いてしまい、とあるところからいつ更新するのだー? と、不意に急かされてしまいました。

 と、言うことで、この表題に入る前に、まずブラジルサッカーを知るためにも、ブラジル人選手の気質を知る必要があります(もちろん一概には言えませんが、思いっきり大きく分類すると、ということで捉えてますので、あしからず)。

 そこで、ブラジル人の気質は…、と言っても国土の面積が日本の約23倍とのことなので、地域によってもかなり違いはあるようです。

 例えばパウリスタ=サンパウロ生まれの人々はまじめな働き者。有名なカリオカ=リオ生まれの人々はブラジル人の中でもとくに楽天的な気質もあるようです(北に行くほど温かくなるので、どんどん陽気で楽天的になっていくという説も…)。

 そしてサッカーの中で感じた気質は、見てもやっても楽しいサッカーが大好き→超のつく負けず嫌いで何としてでも絶対に勝ちたい→守備の時間より攻撃大好きでとにかく点を取りたい→点を取ればだれでもヒーローになれる→ヒーローになって目立ちたいから俺にボールよこせ!

 以上のようなことから、勝つための最善策を単純に捉えると、相手チームにボールを渡さず(ポゼシッションして)確実に攻める=そのためには上手いヤツにはボールを渡す、上手いヤツに渡せば自分にボールは帰ってくるし、思い通り攻めてゴールも決められる、そして勝てる!

 よって逆から捉えると、ボールを相手チームに渡したくない→ボールを簡単に取られる選手には渡すと危険→そこから守備をするはめになる→しかもカウンター食らって失点したら負けてしまう=下手なヤツにはボールを渡さなければ安全に攻められるし、勝つ確率を高めるためにはパスを渡さない方が無難…。

 これは一見、残酷なようですが、その考え方はシンプルで、理にかなっているようです。しかも、その選手個人の力量はおそらく1回目のボールタッチでズバッと見抜かれます。その選手を見極める目(サッカーを見る目、眼力)は、信じられないぐらいシビアで当たっています。これも積み上げられたサッカー文化の賜物でしょうか。

 しかし、どんな選手(年齢、人種問わず)でも良いプレーをしたり、一度活躍すると、すぐに(手のひらを返したように)認めてくれるのもブラジル人の良い?所です。

 以上のようなことは、日本人の気質にあっているかどうかは別として、その国や地域の、歴史、人種、サッカー観、そして文化などが、サッカーに大きく影響しているでしょうし、影響しているからこそ、見ごたえがあるとも考えられます。

 と、また長くなってしまったので「パスをもらうためには…?」に続けます。また急かさないでください…。。。
 

2009/01/12

 

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柴田 吉徳

自身のサッカーの目標は…。
 本当に早いもので、今年も残り僅かとなってしまいました(月日が早く流れると感じるのは、年のせいでしょうか…)。

 さて、皆さまは、今年の目標は達成できましたでしょうか? 私自身、ふと思い返してみると、1年単位ではないのですが、幼少の時から「サッカーの上手いおっさんになりたいな…」という目標がありました。

 すでにサッカー選手としては、ここで目標の設定から間違えていたと、後々気づきましたが、そのきっかけは、ブラジル人プレーヤーたちにありました。

 私たちの年代で直に見た上手いおじさん(失礼?!)と言えば、セルジオ越後さんや、当時はまだ若かったのですが、アデマールさんでした。

 そして、20年ほど前、とある事情でブラジルにおじゃまをして、一番の衝撃がそこら辺にいるブラジル人(おじさんたち)の驚異的な上手さでした。しかも、今で言うところの完全メタ○リックな体型で…。

 もちろんプロ選手たちの上手さ、すごさは、事前にイメージできていたのですが、草サッカーに突然現れるおじさんプレーヤーの上手さは、まさに予想GUY(よそうがいなひと)でした。

 当時、ブラジルも都市部では、空き地や路地での草サッカー(ストリートサッカー)が難しい環境になっていましたが、やはりボール1つと空き地があればゲームは可能です。

 ゴールは、脱いだ靴や、シャツ、落ちていた物?などで十分なようです。その日も多種多様な人たちが、空き地でボールを蹴っていたので、私も一応入って良いかを聞いてから、参加させてもらいました(言葉が通じていたかどうかは別)。

 すると、当然パスなんて待っていても回ってきません。なぜなら……。そして、ここで何をするかは……、と、説明しようと思いましたが、長くなりそうなので、これは別の機会にするとします。

 話しは戻り、その中で抜群に上手いおじさん(身長は低く見事なお腹=メタボおじさん)がいました。体型から想像できるように、当然走れない(走らない?)、体力ない、スピードもない、でも、うまーい! これは=フィジカル要素0:技術10?

 その時、「これだ!」と間違った目標設定が生まれ、その後、上のレベルに行くために必要なフィジカルトレーニングを完全に怠ってしまいました(お腹レベルは徐々に近づきつつあります)。よって(?)未来ある子供たちには、目標と日頃の練習方法を間違えないようにとアドバイスしております…。

 草サッカー終了後、その上手いおじさんが気になったので、現地の方に素性を聞いてもらったところ、普通に超一流クラブのバリバリ(死語)の元選手だったのです! 

 「おい、おーい、そんな人が、そこら辺にゴロゴロいるのかーーー…。」と、ひとり突っ込み(もろろん日本語)の虚しさと同時に、日本にプロリーグが誕生する前、抜群に上手いメタボ選手、もといおじさん選手から、ブラジルサッカー文化のすごさを感じた瞬間でした。

 では、皆さま忘年会シーズンですが、お腹周りに気をつけて、良いお年をお迎えください。

 説得力ありませんけど…。
 

2008/12/30

 

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柴田 吉徳

「将軍」と言えば…
 久しぶりのスタッフ日記となってしまいました。その間、ブラックハート様がどんどん前に出てきているので、多少危機感を抱いています(個人的にも、SSS的にも…)。。

 さて、そのスタッフ日記のなかで、田古嶋コーチが「冬将軍」と書いていましたが、往年のサッカーファンなら「将軍」と聞けば、すぐに将軍プラティニが頭をよぎるのではないでしょうか。もともとは、フランスのナポレオン将軍にかけて、そのプレースタイルと風貌から命名されたと思われます。

 その素晴らしさを私が説明するまでもありませんが、すでに知らない子どもたちが多いので、トヨタカップ名シーンのプレーバックで見てください(往年のサッカーファンの方は、見なくてもあの幻のゴールと、寝そべったシーンが思いだされるはず…)。

 その選手を表す称号(愛称)と言えば、皇帝フランツ・ベッケンバウアー、フライングダッチマン(空飛ぶオランダ人)ヨハン・クライフ、神様(神の子)マラドーナ、キングペレ。もはや伝説とも言える選手たちです。

 もちろん、この愛称は日本だけで呼ばれているものもあるでしょうが、一昔前は、ワールドカップや、一部のテレビ放送、サッカー雑誌のみで海外のサッカー情報を入手していたので、情報源が少ない分、愛称なども定着しやすかったのでは、と推測します。

 今のように、インターネットや、衛星放送(ケーブルTV)など多くの情報源(情報の氾濫?)がありますので、ひとつの呼び名が簡単には定着しないのかも知れません。もちろんキングペレや神様マラドーナを超える選手が出てきていないとも言えますが。

 キングペレについては、日本でサッカーの神様と認識されていると思いますが、一説によると、自身が敬虔なクリスチャンなので、神様という称号は相応しくなく、キング(王様)と呼ばれる方が良いと、発言していたそうです。また、マラドーナ自身は「ペレは天才だが、マラドーナは神だ」と、言ったとか…。たしかにこの世でマラドーナさんしか言えないお言葉です。
 

2008/11/23

 

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柴田 吉徳

合同合宿のまとめ
 8月3、4日は高学年(道央)、6、7日は低学年(市内)と、連続してサクセス・レギュラーコース合同の合宿を行いました。

 先に行われた高学年合宿では、初日の午後に少し雨が降りましたが、2日目は夏らしい天候に恵まれ、気持ちの良いサッカー日和となりました。

 合宿では、初日から午前・午後の練習を行い、通常練習では味わえないハードなスケジュールとなりますが、子供たちは楽しそうにこなしていきます。

 また、初日の最後には、6年生チーム対コーチ助っ人チームの戦いを行いました。そこで、15年間守り続けていた不敗神話をついに止められ、1敗を喫してしまいました。しかし当日の通算成績では2勝1敗なので、トータルでは負けていないことにしています(これが大人のずるさです)。

 2日目は、新十津川サッカー少年団に参加して頂き、2会場に分かれて、多くの交流試合を行うことができました。1日中組まれた試合に子供たちも満足していたようです。

 低学年の合宿では、両日共に素晴らしい天候に恵まれました。高学年同様、初日は午前・午後のチーム練習を行い、2日目には山の手少年団と西野第二少年団に合流して頂き、交流大会を実施しました。ここでも午前・午後と多くの交流試合を行いましたが、終了間際になっても「まだ試合ある? まだ出来るよね?」と、子供たちは元気一杯でした。

 低学年・高学年の両合宿とも、子供たちの日焼けした顔に逞しさを感じる内容となりました。この合宿で得た経験を思い出で終らせず、日頃の生活や練習でも発揮して欲しいと思っています。

 最後になりますが、新十津川サッカー少年団さん、山の手少年団さん、西野第二少年団さん、交流試合に参加をして頂きありがとうございました。
 

2008/08/15

 

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柴田 吉徳

燃え尽きない症候群
 サッカーの育成現場に関わるものとして、どのような指導と活動環境を子どもたちに与えていくのが良いかを他の指導現場の皆さまと同様、常日頃考えています。

 特に、サッカー導入期の指導は、その子のサッカー人生を左右する場合もあるので、非常に気を使う時期でもあります。また、子供たち自身の要求や、いろいろなサッカーのレベルに合わせた指導も必要になります。

 その中で、普遍的な方針としては、サッカー(スポーツ)好きを育て、心身ともに健全に成長してもらいたい。という指導の幹の部分を大事にしています。

 併せて、サッカーを競技として追求する子の中で、途中何らかの要因により、燃え尽き症候群と称されるように、サッカーから完全に離れてしまうような子(中学や高校で引退)もおり、育成現場としては寂しく、なんとか回避したいと考えております。

 本来「引退」とは、プロ選手などのトップアスリートが第一線で動けなくなった時のことだと思います。よって、大多数のアマチュア選手は、本人がサッカー好きな内は、自分のレベルに合わせてプレーする環境を選ぶことができるので、引退する必要がないと思われます。

 このように、大きなケガなどの理由でもないのに、サッカーから離れてしまうのは、やはり本当の(心底)サッカー好きではなかったのかもしれません。

 そういう意味からも、サッカーを競技として捉えている子も、そうではなくサッカーを楽しみたいという子も、生涯サッカーを続けられるようなサッカー好きの「燃え尽きない症候群」を育てられれば、と考えながら子どもたちと接しています。

 そこから、何世代かに継承され、日本でもゆくゆくはサッカー先進国のように、サッカーを生涯スポーツとした、文化の一部に浸透していくのでは? とも考えております。
 

2008/05/06

 

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